【心理学】恋愛における男女の脳の違い5選とすれ違いをなくす方法

恋愛での男女の脳の違い

心理学によって明かされている、
男女の脳の違いを知っておくことは、恋愛においても、恋愛以外の場面においても、
無駄な誤解やすれ違いに繋がるような事態を避ける上で大切です。

男性と女性とでは、それはまるで全く別々の惑星からやってきた種族であるのだと、
思うくらいの方が、実は互いにうまく協調していくことを容易にしてくれます。

そこでこのページでは、男女の脳の違いが及ぼす影響について、
恋愛心理的の見地からご紹介をしていきます。

これらの知識があることによって、
片思いの相手を射止めるための方法であったり、
しょっちゅう喧嘩をしてしまう異性の相手との関係改善のための手がかかりなどが見つかるでしょう。

恋愛における男女の脳の違い5選

男女の脳の違い

それではここから男女の関係を舞台にしての、
男女の脳の違いについて、5つの違いをご紹介します。

それら5つの違いというのは以下の通りです。

  1. 男女の基本的な性格の違い
  2. 男女の価値観の違い
  3. 男女のストレスへの対処の違い
  4. 男女の言葉選びの違い
  5. 男女の恋愛観の違い

これら5つの違いについて、1つずつご紹介をしていきます。

①男女の基本的な性格の違い

まず知っておくべき「男女の違い」の1つ目は、男性と女性とでは基本的な性格の傾向がそもそも異なるということです。

男性という生き物は、本来的に「与えたい」という性質があります。

つまり、男性は他者に対して何かを与えることができるという状態の実感を通じて、自己存在を強く認識できる生き物であるのです。

しかし、それと同時に「与えることが出来ない」ということに対して非常に敏感です。

そのため、自分が相手を喜ばせようと頑張っても喜んでもらえそうにない時や、
自分の努力が身近な人を喜ばせるどころか残念がらせてしまうような可能性がある時、

今度は逆に「与える」ことに臆病になって、何もしないで無関心を装うという行動につながります。

一方で、女性という生き物は本質的には「受け取りたい」という性質があります。

つまり、女性は周りから愛であったり、感謝であったり、贈り物であったりと、色々なモノを受け取ることで、自己の存在価値を強く認識できるのです。

しかし、それと同時に女性は周りから受け取れなかった時の「拒絶」に対して非常に敏感です。

そのため、もしも自分が相手にしてもらえないような可能性がある時や、自分のことを無視されたりと疎外されたりする可能性がある時、

非常に臆病になってしまいます。

②男女の価値観の違い

男女の違い①

次に、男女の価値観の違いについてです。

まず、男性という生き物は、自分の個としての力によって物事を達成できるということを証明することこそが最も評価の高いことです。

男性にとって成功とは「自主独立」であり、自らの手によって困難を切り開いていけるという能力の証明こそが大切なのです。

一方で女性という生き物は、他者との間で交わるときのフィーリングの良さこそが最も評価の高いことであり、
そのためにはお互いに信頼をしあって打ち解けて、協力し合うという関係生を大切にします。

女性にとって人生でもっとも大切な根本原理は「コミュニケーション」であり、充実した人間関係こそが理想なのです。

③男女のストレスへの対処法の違い

次に、男性と女性とでのストレスに直面した際の対処法の違いについてです。

男性は、なにかストレスのある状況に出くわした際、
とにかくストレスの原因となっている問題を突き止めて、
それを解決しようとします。

もしも、その問題がすぐに解決出来ないような場合、
男性はどこか静かになれる穴のような場所に閉じこもり、
ひたすらその問題を解決しようと思考を巡らします。

その際、誰かに頼るということは、自分の問題解決能力の低さを露呈することであるので、絶対に避けなければならず、
そのため誰にも相談をせずに1人で解決をしようとします。

一方で女性が、なにかストレスのある状況に出くわした際にとる行動は、友人などと話をしてその状況をコミュニケーションを通じて「共有」することで、緩和しようとします。

そのため、解決策を求めているからというわけではなく、
共有することで他者との心地よいフィーリングの中で、
ストレスで苦しむ自分を癒そうとするのです。

④男女の言葉選びの違い

次に、男女の言葉選びに関する違いについてです。

まず、男性という生き物は、考えたことを一度脳内で咀嚼して(噛み砕いて)そのあとに字義通り適切な言葉を選んで口から出します。

そのため、まずは一度頭の中で整理をする必要があるため、
なにかとっさに質問や会話を振られたとしても、

口からでる第一声は女性にとってはどこか無愛想・無関心に聞こえるような、発言をします。

一方で、女性という生き物は、自分の気持ちや考えたことを、「詩的」に表現する傾向にあります。

そして、話しながら物事を考えるのです。

そのため女性が発言する「一度もそっちから誘ってくれたことが無い」や「ちっともお手伝いをしてくれない」といった男性に対する不平不満における「一度も」や「ちっとも」という言葉は、

気持ちの協調表現にすぎず、字義通り全く無いというわけではないのです。

⑤男女の恋愛観の違い

最後に、男女間での恋愛観への違いについてです。

まず女性の恋愛観についてですが、
女性にとって「愛」というものは無条件のものであり、与えたから与えてもらわないといけないであったり、与えられたから今度は自分が与えなくてはならないといった代物ではありません。

そして、女性は自分の中にある「愛されているという感覚」を常に満タンにしておく必要がある生き物であり、
自分の中のそうした「愛されている感覚」が満たされている限りにおいて、精神的にも解放されリラックスできます。

そのため、女性にとっては人間は愛されることが嬉しい生き物であるはずなので、相手に対しても同様に無条件に愛そうとするのです。

一方で、男性という生き物はそもそも公明正大(公平)ということを理想と考えます。

そのため、男女間での恋愛においても、自分が相手にしてあげたことと、相手が自分にしてくれたことを点数評価しており、
50対50の平等な状態こそが正しい状態と考えます。

男性は自分が相手に対して何かプラスになることをしてあげたら、
そのことは自分の相手に対する愛の証明であり、

そして今度は自分がしてあげた分を相手にしてもらう権利があると考えます。

男女の脳の違いを無視したNG行為

男女のすれ違い

さて、ここまで男女の関係を舞台にしての男女間の脳の違いについてご紹介をしましたが、

この知識を踏まえた上で、男女間のやり取りの中でのNG行為についてご紹介します。

ここで紹介するNG行為というのは、男女ともに自分が間違っているなんてこれっぽちも思っておらず、むしろ正しいと思っています。

そもそも男と女という生き物が全く別の種類の生き物であるという認識が欠けているため、必然的に相手に自分と同じことを求めてしまい、結果的にすれ違いがおきます。

それでは、そうしたNG行為についてご紹介します。

女性が男性に相談をする際の男性側のNG行為

男女間でのすれ違いのパターンとしてまず多いのは、
男女間での会話において発生します。

例えば、女性が男性に対して何か問題を相談をする時、女性はただ親和なコミュニケーションを通じて、そうした問題からくるストレスを緩和させてリラックスしたいと思っています。

しかし、相談を受けた男性としては、問題解決能力を示すことこそが大切なことであるので、そうした女性の心理は無視して、

単刀直入に問題への解決策を提示して、早々と話を切り上げようとします。

男性としては「こんなに早く問題解決をできる俺って素晴らしい。」くらいに考えていますが、

女性としては、「この人、全然私の話を聞いてくれないじゃない!!」
となってしまいます。

こうした場合は、男性としては女性が本当に求めていることは問題解決ではなく、
じっくりと話を聞いてあげて女性側のつらさを一緒に共有してあげることなのだと言う事を理解する必要があります。

男性が困っている時に女性がしてしまうNG行為

次によくあるNGパターンは、

男性が困っているように見える時、女性はすぐさまに救いの手を差しのべようとし、なにかアドバイスをしようと一生懸命になります。

それは女性にとって愛とは無条件であり、相手が困っているのなら助けるのが好ましく、また相手も親身にコミュニケーションをとって困っている事を共有できることを嬉しく思うだろうと思っています。

しかし、男性にとっては、なにか問題に直面して困っている時に、
他者からアドバイスや救いの手を差し伸べられることというのは、

自分の問題解決能力の低さを露呈してしまうことになり、
避けなくてはなりません。

そのため、女性としては良かれと思って色々とアドバイスをしてあげているにも関わらず、
男性からみると余計なお世話であり、ガミガミとうるさいお節介さんに見えてしまうのです。

こうした場合、女性としては、男性という生き物のそうした性質を理解し、救いの手を差し伸べるよりも、問題解決に一生懸命になっている男性を無言で見守ってあげて、自分1人で解決できるのを待ってあげると良いでしょう。

女性が男性に意見を言う時の男性のNG行為

ここまで述べてきた流れのように、女性も男性も相手がまったくの別の存在であるということを理解していないために、

男女間での問題はすぐさまに起きてしまいます。

さらに悪いことに、こうした男女間の問題に直面した時の女性から男性への言葉選びの際にもさらなる問題が発生します。

まず、ここまで述べてきたように、女性の言葉選びというのは「詩的」であり、また女性は話しながらものごとを考えます。

そのため、例えば女性が、「あなたは全然私の話を聞いてくれない!」「あなたは一切何も手伝ってくれないのね!」

と男性に向かって、なんとか自分の気持ちを理解して欲しいと思い、
そんな気持ちを協調して伝えたとしても、

男性は、女性が一度頭の中で論理的に導き出した言葉を使っていると思うため、「全然」「一切」という表現に反応して、

「現にこうして話を聞いているではないか!」「一切なにも手伝っていないということはないだろう!?」

という反論をしてしまいます。

こういった場合、男性としては女性は気持ちを相手に理解してもらうために協調して言葉を選んでいるだけで、字義通り「全然」や「一切」という事を言いたいわけではないのだという事を理解する必要があります。

男女間の協力関係においての男性側のNG行為

そして次のパターンとしては男女間の恋愛観への違いに起因するNG行為があります。

すでにご紹介したように、男性という生き物は、公平な状態こそが理想と考えるため、男女間のお互いのやりとりを全て点数評価し、お互いが50対50になれば良いと無意識に思っています。

しかし、女性という生き物は愛とは無条件のものであるため、
男性のような点数評価はしておらず、男性が自分を受け止めてくれる気持ちになるために、どんどんと男性が喜んでくれるような事をしてあげます。

このように、女性側が男性側に色々と尽くしてあげていると、
男性としては、「こんなに自分に色々してくれるということは、まだ50対50じゃないんだな。」くらいに思ってしまいます。

そして、偏った点数を直すために、たまにご馳走に連れて行ってあげたり、豪華なプレゼントをしてあげたりして、男対女が10対90になっていたのを、一気に50対50に直したくらいに思ってしまいます。

しかし、男性としては女性はそもそも男性のようにお互いのやり取りを点数評価などはしておらず、愛とは無条件のものであり、自分も無条件に受け止めてもらいたいと思っているという事を知る必要があります。

そのため、男性はたまに行う豪華なプレゼントや、豪華なご馳走などで一気に点数評価を直すなどという発想はやめて、
日頃から小さな感謝を女性に伝えて、無条件に女性を受け止めているのだと言う事を常に伝え続ける必要があります。

男女の脳の違いを考慮した上での理想の行為

男女の違い②

さて、ここまで男女の脳の違いへの理解がないことが原因で、
いかに不幸なすれ違いが起きてしまっているのかと言うことがお分りいただけたかと思います。

そして最後に、この記事で抑えた知識をもとに、
男女ごとに意識するべき理想の行為・態度について男女ごとにご紹介をします。

男性の女性に対する適切な態度

まず、男性は、女性という生き物は、他者とのコミュニケーションの間に生きている生き物であるという事を理解し、

悩みや問題解決なども、そうしたコミュニケーションの中で他者と共有することで癒されるということを理解しましょう。

そのため、女性がなにか相談をしてきたときは、早々と解決策を提示して話を切り上げようとすることをやめ、

じっくりと話を聞いてあげ、女性の気持ちを共有してあげましょう。

そして、女性は本来的に「受け取りたい」生き物であり、
愛とは無条件のものであると考えているため、

一度に大きな愛を示すなどではなく、日頃から小さな愛をたくさん与えてあげて、自分は無条件に愛されている・受け入れられているという気持ちを持たせてあげましょう。

また、言葉選びについても、女性は「詩的」に自分の気持ちを表現するため、言われた言葉を字義通り受け止めるのではなく、

その発言の背景にある、女性の本当の気持ちというものを推測してあげましょう。

その上で、女性を受け入れ、話を聞いてあげ、理解してあげ、小さくてもいいのでたくさんの愛を与えてあげましょう。

女性の男性に対する適切な態度

まず、女性は、男性という生き物は、基本的に相手に対して「与える」という事を通じて満足するということを知りましょう。

そのため、男性にとっては、相手に「与えることが出来ない」という状態は挫折そのものであり、非常に傷ついてしまいます。

いついかなる時でも、男性に対して「あなたなら私に与えることができる」という安心感を与えてあげ、
もし男性がなにか困っていることがあったとしても、無闇に手を差し伸べるようなことはしないで、
男性が自らの力で問題を解決するのを見届けてあげましょう。

そして、2人のやり取りにおいても、男性という生き物は愛を無条件のものであるとは基本的には考えていません。

そのため、自分が傷ついてしまうほどに相手に尽くして消耗することは避けましょう。
男性に尽くしてあげればあげるほど、男性は何もすることがなくなってしまい、本来の「与える」という自己存在の確認が出来なくなってしまいます。

時には男性に対して与えるのを控えて、男性が自ら女性に与え始めるのを待ち、男性自身にその行為を通じて尊厳を感じられるように導きましょう。

男女間の違いが学べるおすすめの本

このページでは男女の脳の違いから、男女間の関係でのすれ違いのパターンについてご紹介をしてきました。

もし、こういった知識に対して、もっと理解を深めたいと思われた方は、ジョン・グレイ著の書籍ならなんでもオススメです。

特にオススメなのは、同著の「男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール ベスト・パートナーになるための」

という本がオススメです。

この書籍では、男性は火星からやってきて、女性は金星からやってきたというように、男女という生き物を本来全く別の存在と捉えることからはじめることで、

男女間でのすれ違いの大半は平和理に避けることができると説いています。

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まとめ

以上いかがでしたでしょうか。

このページでは、男性と女性という生き物は全くの別の生き物としましたが、

それはあくまでも全く別の生き物として捉えることから始めることで、
お互いを一度フラットな状態から理解し合える状況を作ることができるという意味でそのように表現しました。

しかし、実際、男性と女性とでは生物学的にはほとんど一緒であるにも関わらず、
その脳内で怒っている心理学的パターンには相違点が多いのもまた事実です。

お互いが全く同じように捉え、同じように考えているという発想から一度抜け出して、

自分と相手とはもしかしたら根本的に発想が違うのでは、

という観点をもつことで、無駄なすれ違いや争いを避け、
親密な関係を築いていくことができるでしょう。