【占星術】ホロスコープでの水星の意味とは?【星座との関係】

占星術の水星の意味

このページでは、西洋占星術における「水星」の役割について、
基本的な関連事項のまとめから、

水星が天体としてもつ意識、
人生に及ぼす影響、

ホロスコープの中での水星の位置付け、
そして星座と水星の関係について解説をしていきます。

西洋占星術における水星の関連事項まとめ

水星の意味と記号
支配星双子座・乙女座
発達年齢域7歳から15歳
公転周期およそ90日
タロット魔術師
チャクラ第五(喉)のチャクラ
象徴知性・コミュニケーション能力・認知力・言語能力・事務処理能力・会話・手紙

天体として水星が持つ意識とは

エニアグラムの図

月で形成された潜在意識を土台に水星では行動が始まる

エニアグラムの図で見ると、水星は月の次に位置していることがわかります。
このことは、月で醸成された潜在意識をベースにして、水星の位置で行動や行為に移行していこうとしていることを表しています。

公転速度でいうと、水星は90日と、月の28日の次に早く公転しており、人間の成長においては小学生から中学生あたりの7歳から15歳の間でもっとも影響力を感じられます。

太陽の惑星として太陽の意識を受け取っている

また、月が地球の衛星であり扱う領域も個人的なものであったのに対して、
水星は太陽の惑星であることからも、水星が司る事柄は公的な範囲になります。

月が潜在的かつ前世から引き継いだ傾向だったとすると、
水星ではそうした個人的な欲求を社会的な位置付けの中に調和させていこうとするのが水星の意識です。

水星が人生に及ぼす影響とは

水星の発達年齢期は、先ほども述べたように7歳から15歳です。

この時期に水星は、人間の直感的・感情的な領域を超えた部分、
つまり考え方や努力の方法・コミュニケーションのあり方に影響を与えます。

イメージとしては、水星が人生に及ぼす影響は、
家(月)から少しだけ離れて自立しようと試みる過程で、
自分の気分や欲求だけではうまくいかないということを沢山知り、

自分なりに社会への適応方法を模索していく物語として捉えることができます。
その過程で、自分の欲求を満たすために不満な状況を改善していく努力の方法であったり、自分とは異なる他者のことを知ろうとしたり自分の欲求を伝えるためのコミュニケーション能力を育てていくのです。

そのため、この時期の影響は、その人の考え方のスタイルや、
努力の方向性を決定づけ、その後もその傾向が色濃く残っていくことになるのです。

こうした水星の影響をポジティブに受けると、工夫力があって、
賢く、細かい努力も積極的に行えるような人物に育っていきます。

ホロスコープの中での水星の読み解き方

ここまで紹介してきたように、水星が持つ影響力は、
主に言語的なコミュニケーション能力であったり、考え方・努力の方法などに及んでいます。

そのため、ホロスコープ上で水星の影響を読み解くためには、
水星が位置しているサインや、水星とアスペクトを作る天体との関係を踏まえて、
どのような分野で、どのようなあり方でコミュニケーション能力を発達させて来たのか(いるのか)を、見ていく必要があります。

このように、水星のコミュニケーション能力の発展に関与している天体が多ければ多いほど、
その人が水星から受ける影響は多岐にわたるようになり、結果として豊かなコミュニケーション能力が育っていきます。

一方で、水星とアスペクトを作っているような天体が少ない場合などは、
水星からの影響力は限定的なものとなり、どこか人間味のない人工的な印象を与えるコミュニケーションスタイルが形成されてしまいます。

月との関係が水星の影響を見る上では重要

また、月が言葉にならないような潜在的な部分の表現を司っているのに対して、
水星は言葉に発するような表現の発達をつかさどっているため、

水星の影響を見ていくに当たっては、月との関係を踏まえることが大切になってきます。

例えば、月も水星も「水のサイン(蟹座・蠍座・魚座)」の影響を受けている場合、その人は感情面でも表現面でもとても共感力のある人になります。

一方で、月が水のサインにあったとしても、水星が火のサイン(牡羊座・獅子座・射手座)や風のサイン(双子座・天秤座・水瓶座)の位置にあった場合は、

心では相手の気持ちを理解しているのだけど、口からでる言葉や、態度ではどこか無機質で冷淡な印象を与えるような表現をするようになります。

 

サイン(星座)と水星の関係まとめ

天体と星座(サイン)の関係

出生図の水星が位置していたサイン(星座)から、
その人がいったいどのようにコミュニケーション能力や物事の考え方などを発展させてきたのかを見ることができるわけですが、

一体どのサインの時に、どのような解釈をすれば良いのでしょうか。

12星座について簡単に紹介します。

牡羊座の水星

牡羊座は偶奇では奇数、属性は火、三区分では活動、
であることからもわかるように、

新しいことを始めることに長けています。

そのため、牡羊座のサインに水星がある場合、
その人は新しい学説であったり、新しいビジネス、新しいコミュニティなどを始めるという意味で、コミュニケーション能力が発達していきます。

牡牛座の水星

牡牛座は五感を重視して五感で感じたものを判断の根拠にするため、

牡牛座のサインに水星がある場合、その人は抽象的な話にはあまり反応しない傾向にあります。

しかし、自分の五感で味わって確信したものに対しては強くひかれるため、
専門家や職人としての仕事が得意です。

双子座の水星

双子座は、風のサインです。

そのため、双子座のサインに水星がある人は、
言語能力などはとても優れているのですが、

一つのことに集中するのではなく、色々なことに浅く広く、
関心を寄せる傾向にあります。

蟹座の水星

蟹座は、他者への共感力が強く、思考面や判断面でも周りに合わせる傾向にあります。

そのため、蟹座のサインに水星がある人は、
知性面でも親しい人や、所属するコミュニティでの考え方などを模倣する傾向にあります。

獅子座の水星

獅子座のサインに水星がある人は、

演出的で華やかな表現に強く惹かれます。

広告業などでの宣伝作りなどが向いています。

乙女座の水星

乙女座のサインに水星がある人は、
実用的に物事考える傾向にあります。

天秤座の水星

天秤座のサインに水星がある人は、

知性の面でも周囲とのバランスを重視するため、
色々な人の考えや意見を取り入れようとします。

蠍座の水星

蠍座のサインに水星がある人は、

自分が強く関わる領域に関してはコミュニケーション能力を大きく発達させていきますが、

それ以外の領域においては自主性はとぼしく周りの考え方に合わせる傾向にあります。

射手座の水星

射手座のサインに水星がある人は、

抽象的・理念的な概念に強くひかれ、またそういったものを見たり聞いたり、
そして表現しようとします。

山羊座の水星

山羊座のサインに水星がある人は、
具体的・実際的な方面に対する能力が大きく発達するでしょう。

また、山羊座は活性サインですので、
そうした知性も活発なもので業界通になる傾向にあります。

水瓶座の水星

水瓶座のサインに水星がある人は、
常に革新的な視野でものごとを考えている傾向にあります。

周りよりも一歩進んだ事柄に通じています。

魚座の水星

魚座のサインに水星がある人は、
自由気ままな発想で物事を考える傾向にあります。

また、言語化されにくいような感情を言語化するということに強い興味をもつので、
詩的・文学的な才能があります。

12サイン(星座)と水星の関係表

最後に、12サインと水星の関係について、
いったいどのような物事の考え方の傾向があるのかということに関して

以下の表にまとめておきました。

ここでいう物事の考え方というのは、感情的なものではなく、
頭の中で自問自答するような言語化される思考のことを指します。

サイン(星座)言語的な思考の傾向を一言で言うと
牡羊座新しい考えの持ち主
牡牛座見聞きしたものを重視
双子座浅く広く
蟹座周りの意見に合わせる
獅子座斬新な考えの持ち主
乙女座実用的な考え方をする人
天秤座周りの意見を取り入れる
蠍座興味ある領域では思考が活性化
射手座抽象的な議論が好き
山羊座具体的な議論が好き
水瓶座一歩先に進んだ考え方の持ち主
魚座自由気ままな思考の持ち主
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12サイン(星座)の意味するところが曖昧だよ!という方は、一度こちらの記事を読み返してから戻ってくるとより理解が深まります。

まとめ

以上いかがでしたでしょうか。

このページでは、西洋占星術における水星の読み解き方について、

ご紹介をして参りました。

ホロスコープを読み解くのを得意になるためには、
なんどもなんども繰り返し知識を確認して、

自分なりの解釈のイメージを形成していくことがポイントです。

水星以外の天体についても同様に詳細に解説をしておりますので、
是非そちらもご参考になってくださいね。

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また、こちらの記事では水星以外にも10個の天体についての意味についてもまとめていますので、是非知識の確認のためにも訪れて見てくださいね。