西洋占星術って、よく雑誌とかに載っている「星占い」のこと?
いいえ、違います。巷でよく見かける「星占い」は、別名「太陽占星術」といい、本格的な占星術を簡略化したものに過ぎません。
このページでは、「西洋占星術とは何?」といった全くの初心者の方から、
「すこしは知っているけれども、全体像まではつかめていない。」
といったこれから西洋占星術を学んで行きたいと思っている方までを対象に、
西洋占星術とは何かということに関して、
その概要的な知識から、占星術で分かること・占星術の種類・占星術の簡単な歴史までをざっくりとご紹介していきます。
このページを読めば、西洋占星術に興味をもってもっと知りたいと思えるようになるでしょう!
それでは始めましょう!♪
この記事の内容
西洋占星術とは何?
占星学は英語で表記すると「astrology」となりますが、
「astro」とは、星・天体のことを指し、「logy」とは学問・学術のことを指します。
そのため、「astrology」と表記される占星学は、言い換えると星や天体のことを学問するという意味であり、
占星術は、そうした占星学をベースに星・天体の動きから、地球上に生きる人間をはじめ、あらゆるものを解き明かそうとする試みのことであります。
そうした星・天体の動きから物事を解明しようとする試みは、ヨーロッパだけではなく、現在のインドや中国、南アメリカといった地域でも歴史的に行われてきた事でありますが、
現代社会でいう12星座・12ハウス・10天体を用いる占星術という言葉では、主に西洋で発達した占星術を指すことが多いので、
西洋占星術≒占星術という位置付けになっていると言っても過言ではないでしょう。
そんな占星術について、基本的な考え方から、占星術の世界に踏み込むにあたっての必要な知識をご紹介します。
占星術の基本的な考え方
占星術を貫く基本的な考え方とは一体なになのでしょうか。
それは、天体の動きが、地球上のあらゆる物事に影響を与えているという考え方です。
そして、この影響というのは、物事の「始まり」の地点を基点に、
「終わり」までずっと影響を及ぼすとされています。
人間でいうならば、「誕生」「人生」「死」という三段階があるとするならば、
「誕生」という瞬間に始まった人の人生は、それが終了する「死」の瞬間まで、「誕生」時点の天体からの影響を死ぬ時までずっと受け続けるのです。
この発想は、あらゆる物事はフラクタル構造(自己相似形)を形成しているとう根底思想をもとに生まれてきたものといっても過言ではなく、
宇宙の大いなる意識を「マクロコスモス」とするならば、
その宇宙の内部に位置する1人の人間の中にも「ミクロコスモス」と呼べるような宇宙と類似する構造を内在しているとすることができます。
(*注記)マクロとは大きな視点での見え方で、ミクロとはより小さな視点での見え方と捉えれば良いでしょう。
そうした宇宙の内部を構成する要素一つ一つには必ず何かしらの意味が内在しており、その構成要素の1つは、さらに小さな構成要素の1つへと影響を与えているのです。
そのため、宇宙に位置する10個の天体は、
「ミクロコスモス」である10種類の意識として1人の人間の中に内在化されており、
実際の10個の天体の位置関係などが、巡り巡って1人の人間の意識へと深い位置から影響を及ぼしているとされるのです。
こうした思想をベースにした占星術は、
科学が進歩した現代的価値観から見ると、「似非科学」と無視されてしまいそうですが、
その歴史は紀元前6000年前まで遡ることができ、人類の歴史とほぼ一緒にその時を過ごしてきています。
そうした膨大な年月から蓄積されてきた経験則から、占星術には確かな実用性があり、人類の歴史と一緒に進化を続けてきたといっても過言ではないでしょう。
現代の礎を築いてきたような偉大な哲学者や科学者もまた、
占星学からは計り知れないほどのインスピレーションを受けてきており、
占星学で既に明らかにされていた思想が、
現代の科学的手法によって徐々に本当のものであったと証明されはじめているといってもあながち間違いではないのではないでしょうか。
占星術を学ぶとはどういうことか
そうした占星術を学ぶということは、太古から蓄積されてきた過去の人々の営みとの「会話」であると同時に、
人間という存在への深い探索の旅でもあります。
そこから得られる新たな発見やインスピレーションは、
1人の人生を豊かにするにとどまらず、
地球全体としての大きな意識の中で生きる私たちに、
本来の生き方やあり方というものを再認識させてくれるキッカケにもなるのです。
占星術に必要な知識とは
それでは、いざ占星術を学ぶとなった時には、一体どのような知識を得ていく必要があるのでしょうか。
ここでは簡単に占星術に必要な最低限の知識事項を紹介します。
- ホロスコープの作り方
- ホロスコープの見方
- 10天体の意味
- 12星座(サイン)の意味
- 12ハウスの意味
- 各アスペクトの意味
他にも、占星術家として活動をする場合には必要な知識はたくさんありますが、
最低限の知識としては上記のものから学ぶと良いでしょう。
当サイトでは、占星術の学習コンテンツを多く用意していますので、
是非そちらもご覧ください。
太陽占星術と本格的な占星術との違い
そして、補足的な事項になりますが、世間に溢れる「星占い」と当サイトで解説をしている占星術との違いについても抑えておく必要があります。
よく本屋や雑誌などでみかける「星占い」というのは、10天体あるうちの太陽が、生まれた瞬間にどの星座の位置にいたのか、
ということのみから、占いをしようとする手法です。
太陽という天体は、その人の基本的な「意志・性格」を意味する天体ですので、
確かに生まれた瞬間の太陽がどの星座に位置していたのかを見ることで、
ある程度その人の指向性というものが見えるのではあります。
しかし、本来10個の天体が、それぞれどの星座(サイン)・ハウスに位置し、
そして各天体がいったいどのような角度(アスペクト)を作っているかということを複合的に見ていくということを考えると、
「星占い」での太陽のみを見る方法というのは強引な解釈をしているといっても良いでしょう。
そのため、当サイトに訪れていただいた方には、是非本格的な占星術というものを学んでいって欲しいと思っています。
西洋占星術で分かることとは?
さて、ここまで西洋占星術について、概要的な部分をご紹介してきましたが、
実際的なところ、占星術を使うと一体どのようなことが分かるのでしょうか。
占星術で分かることについて簡単にご紹介します。
人間としての本質について
占星術を通して、その人の基本的な性格の傾向であったり、肉体的な特徴、そして各年齢における変化の予想などをすることができます。
対人関係について
占星術を通して、その人の一般的な対人関係のあり方の傾向を知ることができ、また恋愛といった異性関係の相性であったり、子供との関係をみることができます。
仕事関係について
占星術を通して、その人の一般的な仕事上での傾向をしることができ、その人の才能を活かすための適職であったり、転職や開業などの時期、
そして仕事場での人間関係などについて見ることができます。
結婚について
占星術を通して、その人の一般的な結婚運について見ることができ、
結婚相手の傾向であったり、結婚の時期などを予想することができます。
健康について
占星術を通して、その人の一般ん的な健康運について見ることができ、身体的に弱い部分であったり、事故や怪我にあいやすい部分、
そしてそうした健康上の不具合を抱えやすい時期などを知ることができます。
性生活について
占星術を通して、その人の性生活上の特徴などをしることができます。
教育について
占星術を通して、その人の人生を通じての教育・教養面での発達傾向をしることができます。
金銭運について
占星術を通して、その人の一般的な金銭運を見ることができ、
ほかにも相続や財産について、そして投資やギャンブルについても見ることができます。
社会生活上での出来事について
ここまで、あくまでも一個人的な傾向での話でしたが、
もっと広い視野での集団的な塊としての傾向についてもみることができます。
地球レベルでの出来事について
そして、地球レベルでも天気の予測や自身の予測、戦争や政治・経済・外交上の大きな変化なども予想することができます。
占星術での解釈はどう捉えればいいのか
それでは、占星術で読み取れてしまうことは、その人の宿命であり、
その人の力ではもうどうにもすることのできないことなのでしょうか。
答えはYESでもありNOでもあります。
つまり、どういう意味でYESなのかというと、
占星術で明らかになる、その人の人間という器の性質や、
その人の今生での性格や指向性は生まれ持ったものですので変わりません。
変わらないのではありますが、
自分の高次元の意識が「自ら望んで」その瞬間を選んで地上に誕生したのですから、
「悔やむ」というのは実は筋違いの悩みであり、
今生で学びたいことをもっとも学びやすい状態としての「今」の姿があるという意味で、
実は理想な状態なのです。
そして、どういう意味でNOなのかというと、
占星術で明らかになること全てで、その人の人生の具体的なことまでが決まるというわけではないということです。
つまり、自分という人間をある意味での「学びの道具」として捉えることができれば、
その「道具」の使い道は無限通りもあり、
結果として経験する事柄も無限通りあります。
そのため、占星術を学ぶことで、いかに今の自分の状況や姿形は、
自分がこの時代のこの地球上で生きる目的と照らし合わせたときに理想な状態であるのかということが納得できますし、
結果として、どういった方向に進めば、一番生き生きと自分らしく、
自分の人生を最大化(学びの最大化)をすることができるのかが分かるのです。
面白いことに、占星術を通じて自己探求を進めれば進めるほど、
それまで悩みやコンプレックスに感じていたことについても、全く違った角度から捉えることができるようになり、
むしろ、それらの悩みやコンプレックスの裏側にある自らの「強み」に気づくことができます。
そして、悩みやコンプレックスの背景にある自己存在の本質に気付き、
これからの人生を生き生きしたものに変化させることができるでしょう。
占星術を学ぶためのおすすめの本
それでは最後に、占星術を学んで行きたいと思った方向けに、
オススメの入門的な本をご紹介します。
占星術入門のおすすめ本①
占星術入門のおすすめ本の1つめは、松村潔氏著の「完全マスター西洋占星術」です。
松村潔氏は、占星術に関しての名著を数多く出されている日本占星術業界の重鎮と称しても過言ではないお方です。
こちらの「完全マスター西洋占星術」を初心者に推薦するには、
値段的にもボリューム的にも、どうかなとは思いましたが、
占星術の学習に関しては「急がば回れ」がまさに当てはまる領域で、
中途半端な入門書よりも充実したずっと参考できるような入門書が結局一番良いと思います。
ちなみに、完全マスター西洋占星術には、1巻目と2巻目がありますが、
2巻目は購入しないでも良いでしょう。
2巻目を買うのであれば、内容的には同著の「サビアン占星術」を買う方が良いでしょう。
また、同著の「最新占星術入門」というコンパクトなサイズの書籍もありますが、
内容的にはこちらの完全マスター西洋占星術の完結版的な内容であり、
結局詳しい解説のために完全マスターの方を購入することになってしまいますので、
最初から完全マスターの方を購入することをオススメします。
購入はこちらからできます↓
占星術入門のおすすめ本②
おすすめの2冊目は、石川源晃氏著の占星学入門シリーズです。
石川源晃氏の執筆する占星学の書籍は、内容も充実しておりますし、
何よりも主観的な解説が多くなりがちな占星術の解説書の中で、
最大公約数的に広く受け入れられている解釈を学べる良書のみです。
同著として、「実演」「演習」「応用」「辞典」「調波」と5冊似たような表紙デザインの書籍が出版されていますが、
順番としては、「実演」→「演習」→「応用」の順番で読み進めると良いでしょう。
「辞典」と「調和」についてはもっと詳しく学びたい方向けです。
「演習」の購入はこちらからできます↓
占星術入門のおすすめ本③
おすすめの3冊目は、こちらの「宇宙が描いた設計図 魂のブループリント」です。
こちらの3冊目は、1冊目・2冊目とは毛色が異なりますが、
教科書的な切り口からではなく、実際に自分のホロスコープを端的に読みながら、占星術の面白さを学ぶのに良い本です。
こちらの本では、無料サイトを通じての自分のホロスコープの作り方の解説から、
人生を自分らしく創造する方法・過去生の話・天命の話・今生の課題の話などがわかりやすく解説されています。
ホロスコープの解読を通じて自己探求が出来るような構成になっていて、
読むだけでいかに占星術が字義通り「当たっている」ということが分かるでしょう。
購入はこちらからできます↓
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、西洋占星術について、その概要的な部分を簡単にまとめてご紹介しました。
このページを通して、占星術をもっと深く学んでみたいなと思っていただけますと嬉しいです。
また、当サイトでは、占星術について幅広く解説をしておりますので、
ご興味のある方は是非色々と見ていって下さいね♪