雑誌に乗っている星占いのような簡易的な占星術ではなく、
もっと本格的な占星術をしていくためには、
天体、サイン、ハウス、アスペクト、などなど、、、
多くの知識を網羅して総合的に考えていくことが必要です。
そこでこのページでは、そんな知識の中での、
ハウスに絞ってご紹介をしていきます。
ページの流れとしては、まず12ハウスそれぞれの意味を簡単にまとめておきます。(ここを知りたい人が多いかと思うので。)
そのあと、もっと大きな視野での話として、占星術におけるハウスの役割と、
サインとの違いについても合わせてご紹介していきます。
この記事の内容
12ハウスの意味まとめ
まずはじめに、12ハウスそれぞれの意味について、
簡単にまとめておきます。
第1ハウスの意味
行動パターン・個性・生命力・天命・セルフイメージ・出生時の環境・幼少期の経験・見た目・体質・生まれながら持ったもの
第2ハウスの意味
仕事・お金を得る手段や能力・才能・お金・所有・財産・資産・価値観・金運・金銭感覚・売買・所有欲
第3ハウスの意味
コミュニケーション・知性・知識・他者との交流・通信・文章を書く事・短期的な契約・短期的な旅行・身近な場所への旅行・兄弟姉妹・短距離用の乗り物・情報伝達
第4ハウスの意味
帰る場所・ルーツ・先祖・家・家族・家庭・晩年・墓・不動産
第5ハウスの意味
創造性・恋愛・クリエイティブ・自己表現・妊娠・子供・個人的な趣味・快楽・娯楽・スポーツ・ゲーム・ギャンブル・投資・劇場・コンサート・ライブ
第6ハウスの意味
奉仕・労働による報酬・部下・勤め人・雇用人・親の兄弟・仕事・健康・短期的な病気・軍隊・ペットや小動物
第7ハウスの意味
対人関係・朝廷・契約・共同・提携・協定・争いごと・訴訟・社交・結婚・配偶者・パートナー
第8ハウスの意味
死・他人のお金・他人から得る財産・遺産・相続・頂き物・不労所得・借金・ローン・神秘・霊界・先祖・生まれ変わり・秘密・因縁・偉業
第9ハウスの意味
遠くの場所・海外・高度な学問・研究・外国・大学・思想・哲学・信仰・法律・宗教・長距離の旅行・長距離用の乗り物・航空機・ロケット・貿易・出版・宣伝・広告
第10ハウスの意味
人生の目標・キャリア・名誉・天職・王・国家元首・ライフワーク・使命・年長者・目上の人・社会的地位・社会的役割・世間の評判評価・経歴・名声
第11ハウスの意味
友達・団体・組合・理想・希望・グループ・サークル活動・研究会・同好会・議会
第12ハウスの意味
宿命・カルマ・秘密・潜在意識・慈善・奉仕活動・神秘学・占い・セラピー・インターネット・病院・長期的な病気・刑務所・収容所・福祉施設・隔離された場所・事故・心配事・過去の過ち・犯罪・隠遁生活・引退・現実逃避・見えない敵・テロ・大型の動物
占星術におけるハウスの読み解き方とは?
ホロスコープにおいて、ハウスは一体どういった位置付けで読み解いていけば良いのでしょうか。
そもそもハウスってなに?
![アセンダントの場所](https://fractal-heart.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ハウスとは、アセンダントから黄道を12個に区分した各領域のことをさします。
アセンダントとは、地平線と黄道との東側の交点のことを指し、
ホロスコープ上ではASCと表記され、それは「個人の自我の目覚め」を意味します。
また、地平線とは、人間が立つ地点から地面と水平に伸ばしていった平面と捉えればよく(画像参照)、黄道とは太陽の通り道のことです。
そのため、アセンダントとは、まさに太陽がのぼってくる場所、
つまり日の出の場所となります。
そして、繰り返しますが、この日の出の場所のアセンダントを基点に、
天体を12個に区分して平面(ホロスコープ上)に投影したエリアがハウスとなります。
12個に区分するので、ハウスも12個になりますが、
必ずしも12ハウスそれぞれの間隔は同じになるわけではなく、
ハウスの区分方法に依存します。
占星術におけるハウスの役割とは?
ハウスの導き方についてはお分かり頂けたかと思いますが、
それでは西洋占星術におけるハウスの役割とは一体なになのでしょうか。
それは、ハウスからその人の「人生における具体的な行動の傾向が分かる。」という事です。
アセンダントは、その人が生まれた瞬間に決まり、
またその生まれた場所と時間によって決定されます。(場所と時間が異なると、地平線の向き・傾きと、黄道が変わるため。地球が自転していることと、1年を通じて太陽の動きは変化することをイメージすると分かるかと思います。)
このように、ハウスというのは、
一人一人の生まれた瞬間によって決定されるため、
個人的な領域での傾向が分かるのです。
サインとハウスの違いとは?
西洋占星術においては、天体が位置するサインやハウスの意味するところが重要になってくるわけですが、
一体どうやってサインとハウスの意味するところの区別をつけていけば良いのでしょうか。
最後に、サインとハウスの違いについて補足説明をしておきます。
サインとハウスの導き方の違い
![春分点の場所](https://fractal-heart.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ハウスの導き方は上で紹介した通りですが、
サインの導き方はハウスのものとは異なります。
サインの導き方は、地球の赤道上の延長と、太陽の通り道の黄道との、
東側の交点である「春分点」を基点に、
天体を12区分したものが、サインとなります。
サインもハウスも12区分であり、
ホロスコープ上では同じく反時計周りに並べられていきますし、
それぞれのサインとハウスが意味することの流れも類似している点があるので、
両方とも一緒に比べながら覚えていくと比較的簡単に記憶に定着します。
サインとハウスの扱う領域の違い
さて、それではサインとハウスでは、
いったい占星術上でなにが異なるのでしょうか。
それは、サインとハウスの導き方を見てみるとイメージがしやすいでしょう。
つまり、赤道の位置は地球上のどこにいても変わらないことから、
サインは地球に生きている人に共通した事柄であるのに対して、
ハウスでは、生まれた瞬間の場所と時間によって決まることから、
その人固有の事柄であるという事です。
イメージとしては、
サインは、タトゥーのように、特定の時間に生まれた全ての人に刻印されるものであるのに対して、
ハウスは、その人が個人的に住む家だと思うとイメージしやすいかと思います。
そのため、ホロスコープ上では、
サインからその人のより一般的な意味での性格の傾向を見ていき、
ハウスからその人固有の行動であったり、性格の現れ方を見ていくといった使い方の違いがあります。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、西洋占星術における12ハウスの意味について、
簡単なまとめから、ハウスに関する基礎知識とサインとの違いについて解説しました。
ホロスコープを読み解いていく上において、
ハウスの知識は非常に大切ですので、
繰り返し振り返ってなんども復習することをオススメします。