このページでは、タロットカードの大アルカナの10番が付された「運命の輪」のカードについての解説を行います。
解説の流れとしては、まずはじめに運命の輪のカードの背景知識を持つために絵札が象徴する事柄についての解説をします。
次に、正位置・逆位置での一般的な解釈方法を解説し、最終結果や対策などスプレッドに割り当てられた意味での解釈例を紹介。
そして最後に、恋愛、相手の気持ちや仕事、未来の予測といった、
占い用途別での解釈の方法についての解説をします。
あくまでも、タロット占いでは質問の内容であったり、並べられた他のカードとの関係性から意味が定まるものではありますが、
そうした応用的な解釈が可能になるためにも、まずはカードに秘められたシンボルの理解と、基本的な解釈方法についての理解が欠かせないでしょう。
なお、当ページでは主に「ウェイト版」のタロットカードの運命の輪の意味についての解説を行いますが、その他の版のタロットカードについても類似している事柄の方が多いので、いずれにしても役に立てる内容になっています。
タロットカードの運命の輪とは?
タロットカードの大アルカナ10番を付けられたこのカードには、
愚者から始まる大アルカナの一連の流れの中で初めて人間が登場しないカードです。
このことは運命の輪の持つテーマの核心が、人間の領域を超えていることを表しています。
そんな運命の輪のカードには、絵札一面に様々なシンボルが描かれています。
一体このカードはどのようなことを物語っているのでしょうか。
それではまず初めに、運命の輪のカードの解釈をするにあたっての背景知識の解説をします。
ウェイト版のタロットカードをお持ちの方は運命の輪のカードをお手元にご用意して実際に見ながら解説をお読みになると良いでしょう。
もしお手元になくても上の写真を見ながら自分なりにこのカードから一体どのようなことを感じるかを大切にしながら読み進めてみて下さい。
絵札の説明
絵札の中央には、青色一色に染められた空中に浮かんだ1つの大きな円形のシンボルが描かれています。
このシンボルこそが、カードのタイトルにもなっている運命の輪であり、
そこには、「輪」を意味する「ROTA」の文字が刻まれています。
しかし、それはタロットのTAROとも、ユダヤ教の律法書であるTORAとも読むことができるように、二重三重の意味が込められていると言えるでしょう。
それらの文字の間には、4つのヘブライ文字が刻まれており、それぞれ神を表すヨッド・へー・ヴァウ・へー(2回目)です。
また輪の中には、八方向に広がる模様と、錬金術記号である水銀(頂点)・硫黄(右)・塩(左)・銅(下)が描かれています。
そして輪の上には、剣を持ったスフィンクスが描かれており、運命の輪を巡る魂の連鎖を断ち切るかどうかを見極めています。
一方で、輪に沿ってエジプト神話に登場する悪の化身セトが上昇しようとし、黄色い蛇が下降しています。
絵札の4隅には、雲の上に乗った四成獣である、牡牛、獅子、鷲、天使が運命の輪の回転を取り巻くように書物を開いて居座っています。
このカードが象徴することとは
この運命の輪に象徴されているのは、神の意志のみが左右する何者にも抵抗できない宇宙のサイクルです。
即ちそれは何事も必ず「変化」するということであり、
個人の努力や因果を超えたところで、人生に降りかかる時間的・環境的な変化の流れです。
それはいわば、宇宙を貫く環境装置のようなものであり、「変化し続ける」ということは、古今東西いついかなる時においても、唯一絶対に変わらない事象として常にそこに存在していることが示されています。
このカードに描かれるのは、そんな人間の手でどうにかできるような代物ではないような、個人的な因果関係を超えた大きな循環の流れであり、
私たちの人生も、個人の努力や意志を超えたところで上昇と下降を繰り返しているという事が暗に描かれています。
また、このカードに付けられた数字は「10」ですが、10という数字は図形では円であり、完全なる調和、完全性のシンボルです。
「10」の数字は単数変換(1+0=1)で「1」となるように、素数の1とは次元の異なる新たな起源、始まり、単一性を象徴する数字でもあります。
このことからも、運命の輪が意味するところの大きな変化の流れというのは、
人生レベルでは、一つの周期が終わり、新しい周期が始まる時の突然の勢いであったり、特に理由もなく唐突に訪れるチャンスや幸福の連続、
逆に個人の力ではどうすることもできないような、不幸の連鎖という形でもたらされるものでもあります。
いずれにしても、それを幸福か不幸かと捉えるのは、人間の価値観の問題であって、
カードが示す教訓としては、いかにその大きな流れに乗って行くかという事なのです。
隠者と運命の輪の関係
隠者のカードが、大アルカナ0の愚者に始まる人生の学びのテーマの一つの到達点であるとするならば、
運命の輪では、その到達点から抜けて、また新たな人生のテーマに向かって大きく動き出す変化が象徴されているでしょう。
オススメ記事:
【タロット】隠者の意味とは?
シンボルの意味
さて、そんな運命の輪のカードですが、その絵札には注目すべきシンボリズムの数々が散りばめられています。
これらのシンボリズムは、運命の輪の他にもウェイト版のタロットカード全体において一貫して適用されており、
これらのシンボルの象徴する事柄への理解があると、より一層タロットカードへの理解が深まります。
シンボル | 意味 |
---|---|
10 | 円、完全性のシンボル、1つのサイクルの終わりと新たなサイクルの始まり |
8 | 循環や無限を表す∞のマーク。仏教における八正道。 |
輪、円、球体 | 一つの天体、神、宇宙と運命を司るもの、宇宙そのものの象徴 |
TORA | ユダヤ教の聖典 |
四聖獣 | 牡牛・・・牡牛座、地、肉体的要素 獅子・・・獅子座、火、感覚的要素 鷲・・・蠍座座、水、高度な精神性 天使・・・水瓶座、風、三要素の統合 四獣で、火地風水の四第要素を司る |
剣 | 輪廻を断ち切る剣 |
蛇 | 人間の未発達の部分、時間の流れ、進化の象徴。 蛇は進化して蠍となり、やがて鷲へと進化するとされる。 |
関連事項について
また、タロットカードに関連する背景的な事項と、運命の輪のカードとの関連についても下記にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
4大元素 | 火 |
惑星 | 木星 |
十二宮 | 人馬宮 |
十二星座 | 射手座 |
生命の樹 | 第十の鍵、第二十一の小径 |
鉱物 | サファイア |
花 | 勿忘草、オンファロデス、瑠璃草 |
ハーブ | シダーウッド |
食品 | 油脂類 |
エジプト神 | セト |
ギリシア守護神 | モイライ |
曜日 | 木曜日 |
人体 | 泌尿器系の器官、腎臓 |
色彩 | 空色 |
ヘブライ文字 | カフ |
(そのほか参考になる記事 【一覧】タロットの大アルカナの意味・覚え方とは?)
占いでの意味について
それでは、次に実際のタロット占いの際に、運命の輪のカードが出てきた際にどのようにその意味を解釈していったら良いのかという点について解説をします。
ただし、その前に念を押しておかなくてはいけないことがあり、
それはタロットカードの意味は定まったものでは決してなく、
カードからどのような事をその時感じるかや、スプレッドの中での他のカードとの関係性などから、非常に流動的に意味を読み取っていく必要があるという事です。
そのため、正位置ではこの意味、逆位置ではこの意味、というような固定的な解釈であったり、このカードには〇〇通りの解釈方法があって今回はこの解釈に当てはまるといった、
逐語的な解釈などは避けるようにしましょう。
それを踏まえた上で、タロットカードの運命の輪の意味の解釈について、
まずはそのキーワードをポジティブ・ネガティブの軸に沿って紹介し、
他のカードの関係性について、反対の意味を持つカードと、互いの意味を強める意味を持つカードを紹介。
その後、運命の輪の意味の解釈例をご紹介していきます。
キーワード
それではまずはじめに、運命の輪のカードから導き出すことが可能である解釈のキーワードを、上から下にかけて、肯定的な意味から否定的な意味へと一覧に並べて見ました。
一番上が、運命の輪のカードをもっとも肯定的に捉えた時の意味での解釈であり、そこから徐々に肯定でも否定でもない中間的な解釈、そして一番下にかけて否定的な面が強く出た場合の解釈となっています。
どのキーワードにしても、「このカードが象徴することとは」の箇所で説明したような事柄をベースに、
そこから派生的に発生するキーワードが運命の輪を取り巻く占い的な解釈のキーワードとなります。
【運命の輪のキーワード】
- 絶好の機会の到来
- 幸運な変化
- チャンスを掴む
- 結果が出る
- 思いがけない出来事
- 必然的な出来事
- 可能性のある事
- 一時的な見込み
- 急激な変化
- 避けられない変化
- 抵抗できない状態
- チャンスを逃す
- 暗転
- 失敗
運命の輪が、占いのキーワードとして示すのは、
予想を超えたところで巻き起こる変化が、好ましいものなのか、好ましくないものなのか、またその変化に対して臨機応変に対応することができるのかという事に関連するものが挙げられるでしょう。
ただし、これらのキーワードに関しては、正位置だと肯定的な解釈を、逆位置だと否定的な解釈といった当てはめ方では解釈を読み誤ります。
逆位置でも、他のカードとの関係性であったりスプレッドの位置次第で肯定的に捉えるべき場合もありますのでその点は注意してキーワードを見るようにしましょう。
反対の意味を持つタロットカード
また、タロットのその他のカードの中で、
この運命の輪のカードと反対の意味を持つカードは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で反対か |
---|---|
ソードの2 | 行き詰まる、袋小路 |
ソードの4 | 休息、静けさ |
ペンタクルの4 | 変化を拒む、動かない |
ペンタクルの7 | 方向転換する前の調査 |
互いの意味を強めるタロットカード
そして、タロットのその他のカードの中で、
運命の輪のカードと互いの意味を強めるのは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で互いに強めるか |
---|---|
ワンドの8 | 早いペース、すばやい展開 |
(参考になる記事:【一覧】小アルカナの意味と覚え方とは?)
それでは次に、運命の輪の意味の一般的な解釈例をご紹介します。
意味① 大きな変化の到来
運命の輪で象徴される変化とは、人間が意図的に起こすものではなく、
人知を超えたところから抗えないような勢いで訪れる変化です。
それは時間的・環境的な変化をもたらす宇宙のサイクルであり、
人間の善悪など、日頃の行いといった事とは一切の関係なしに訪れるものです。
それはまさに運命と感じてしまうような大きな変化でしょう。
このカードが出された時には、自分に何の因果関係も見出せないような変化が訪れることが示されているでしょう。
運命の輪が出される時には、一般的にはポジティブな方向での、
トントン拍子な幸運な出来事の連続などが予期されているでしょう。
予想しない形で、まさに運気が上がったと感じるような出来事が起こります。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として解釈されるのであれば、
訪れる変化が、悪い方向への流転であることが示されているでしょう。
宇宙からの視点で見れば、その変化に良いも悪いもありませんが、
人間の生活レベルの視点でみればそれは運に見放されたような予期せぬ出来事が暗示されています。
しかし、どんなにマイナスな出来事としても、その出来事は魂の学びのために避けては通れない変化であることを受け入れる必要があります。
意味② チャンスを掴む
運命の輪のカードが出された時には、一般的には物事が好転していくという状況が示されています。
しかし訪れるのはあくまでも自分をとりまく状況の大きな変化であり、
その変化をチャンスと捉え流れに乗るのか、拒むのかは個人の自由意思にかかっています。
このカードは、そんなチャンスの到来に対して、飛び乗り好転させよというメッセージを伝えています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として捉えられるのであれば、
それは大きな変化に潜むチャンスを見逃してしまった事、見逃すかもしれない事が示されています。
物事の一面しか見る事ができない精神レベルでは到底気づくことのできない偉大なチャンスがそこには潜んでいることを見出すことが指摘されているでしょう。
意味③ 新しい始まり
運命の輪のカードに付けられた「10」の数字が象徴するように、
このカードは一連のサイクルが終わり、これからまた新しいサイクルが1から始まることが示されています。
古いサイクルでの学びが完結して、新しい学びのサイクルへと入る際には、今まで経験したことのないような変化が訪れるでしょう。
このカードが出た時には、それは人生レベルにおいて、
理解のレベルを超えた領域で新しいテーマが始まることが示されているでしょう。
新しいサイクルに向けて身も心も準備を整えておくと良いでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
新たなサイクルへの突入にあたって、準備をしっかり整えておらず、
変化についていけないであろうことなどが警告されているでしょう。
「隠者」のカードに示されたような、これまでの経験を振り返って総まとめするような、内省を行う必要性が指摘されています。
意味④ 流れに身を任す
運命の輪のカードに示されるのは、個人の操作の範囲を超えた領域での、不可避の変化です。
その変化は、まさに人生を取り巻く舞台レベルでの変化であり、
人間にできるのはその変化に抗うことなく受け入れ流れに乗ることのみです。
このカードが出される時には、そうした避けることのできないような大きな変化を前に、
抵抗するのではなく流れに身を任すような姿勢をとるべきであることが示されるでしょう。
そのことは、高い霊性でもって初めて認識できるような、
宇宙レベルでのサイクルや法則を理解するということであり、
そうした深い気づきを得る事が暗示されていると言えるでしょう。
上昇したものは、いずれ下降し、また下降したものもいずれは再び上昇するという自然のサイクルへの深い理解があれば、
仮に一見不幸と思える巡り合わせを前にしても、いずれその不幸な出来事も好転していくという事が分かり、
状況をありのままに受け入れる度量が身につくのです。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として見るならば、
それは変化を受け入れる事ができずに、虚無に抵抗を続ける姿が指摘されているでしょう。
過去に執着し、新たな変化の訪れの真の意味を見出す事ができない、
精神性の低さが指摘されているでしょう。
運命の輪の逆位置について
さて、すでに運命の輪の逆位置については、逆位置だからといって、ネガティブな意味を短絡的に当てはめるべきではないことについては触れました。
その上で、運命の輪のカードが逆位置で出た場合など、正位置の意味とは逆であったり、
反対の応用的な解釈が必要な場合のポイントについても解説をしておきます。
一般的に、逆位置というのは、カードの意味する本質の部分が過剰している状態、不足している状態、正反対の状態を示しています。
そのため運命の輪のカードは逆位置であったり、ネガティブな位置関係で出た時には、
キーワードとしては以下のものが当てはまる可能性があるでしょう。
暗転・失敗・チャンスを逃す・停滞する・不幸の訪れ・変化を受け入れられない・突発的な出来事・流される・抵抗できない
などです。
運命の輪が象徴する変化とは、まさに宇宙のサイクルがもたらす根底的ん基礎条件の変化であり、
逆位置である場合には、そうした不可避の変化に対して、
不可避であることを認める事ができずに過去に執着して変化の流れに取り残されていく様子が示されるでしょう。
物事の変化を、暗転、不幸の訪れと解釈してしまうのは、
エゴが過去の栄光や幸せにしがみついており、そうした過去と変化を見比べている証拠でしょう。
また、そうした変化に抵抗するとまではいかなくとも、
そもそも変化を変化として気づく事ができずに、チャンスを逃したり停滞することなども示されているでしょう。
スプレッドでの意味の解釈方法
それでは次に、実際にスプレッドに運命の輪のカードが出た時の意味の解釈方法について、
スプレッドに割り当てられた役割に応じて、
運命の輪のカードがどのような意味を示しているのかという事について解説をします。
状況・状態
状況としては、ポジティブな追い風がきていることが示されており、まさに運気が上がっている状態でしょう。
特に努力もしていないのに、なぜだが状況が好転していき想像だにしなかったような世界へと導かれていくかもしれません。
逆位置の場合
逆位置であるならば、変化に抗っている様子であったり、不運な巡り合わせにあったりすれ違いを経験している状況が示されているでしょう。
相手の気持ち
運命の輪が、相手の気持ちを意味する箇所に出されたのであれば、
それは相手が運命的な感動の感情を抱いているということや、
理解を超えたところでの変化への驚きの感情を抱いていることが示されているでしょう。
また、トントン拍子で結婚へと発展していくような心境である場合もあるでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置である場合には、
予期せぬ出来事を前に、心の整理が追いつかずに動揺していたり、
不幸を感じていることが示されているでしょう。
原因・理由
良い出来事の理由として運命の輪が出されたのであれば、
その理由が人知を超えた領域での変化の流れが自分にとって追い風となって、
幸運な出来事が訪れているのである事が示されているでしょう。
まさに、そうした変化の中にあったチャンスを掴むことが出来たことが示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で、不幸な出来事の原因として捉えられるのであれば、
それは現在の好ましくない状況の原因が、
変化の流れについていけず停滞している自分にあるという事が示されるでしょう。
もしくは、個人的な因果関係なしに、ただただ運命的な流れの中で訪れただけの暗転であることが示されているでしょう。
最終結果
最終結果として運命の輪が出されたのであれば、
それは大きな変化の訪れを暗示しているでしょう。
最終結果として示されているのは、新しいサイクルのはじまりであり、
それに備えよという事です。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
それは大きな変化を前にして不幸を感じるかもしれないという事です。
変化をありのままに捉える事ができずに、不幸であると捉えてしまうのは、
エゴが生み出した執着やブロックに縛られている可能性が指摘されているでしょう。
対策
対策として運命の輪が出されたのであれば、
それは変化を受け入れ、臨機応変に適用して流れに乗るようにと教えられています。
正位置である場合には、その変化は追い風として訪れるものであることが示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置である場合には、
このままでは変化を前に困難を味わってしまうことが指摘されているでしょう。
正位置でも、逆位置であったとしても、
変化をありのままに受け入れ、理解し、適用せよという事が示されているでしょう。
恋愛について
タロット占いと恋愛の動向とはよくセットで取り上げられるテーマです。
それでは次に、恋愛という文脈で、
出会い、片思い、復縁、交際中、結婚
という5つのテーマごとに、正位置・逆位置での力のカードの解釈例についてご紹介していきます。
いずれも、運命の輪のカードが象徴する事柄をベースに、
そこから連想的にイメージできる内容が占いでの解釈となりますので、
一体運命の輪のカードのどういった部分がこのような解釈につながっているのかという点に着目しながら読み進めるとタロットリーディングの能力向上にも繋がるでしょう。
出会い
出会いに関しては、まさに運命的な出会いが訪れることが示されているでしょう。
しかし、その出会いというのは、意図して起こるものではなく、
どちらかというと後々運命的な出会いであったと気づくようなものでしょう。
逆位置の場合
逆位置であったり、ネガティブな意味として捉えるならば、
まだ出会いという変化の時期ではないことが示されているでしょう。
片思い
片思いに関しては、予想だにしなかった偶然的、劇的な展開が訪れることが示されているでしょう。
恋の成就の訪れが約束されているわけではありませんが、
全く別の人の方が気になりだすなど、驚きの方向に展開していくことが示されているでしょう。
逆位置の場合
逆位置である場合には、変化の流れとしては恋愛どころではないこと、
もしくはその人との恋愛が成就する時ではない事が示されているでしょう。
復縁
復縁に関しては運命の輪が出されたのであれば、
それは復縁を望む執着心がひと段落して、
新たな恋愛へと向かい始めるであろうことが示されているでしょう。
もしくは、予期せぬ劇的な展開を経て復縁へと至ることでしょう。
何れにしても、個人的な努力でどうにかできる話ではないので、
事の成り行きに身を任す気概を持つようにしましょう。
逆位置の場合
逆位置であったり、ネガティブな意味として捉えられるのであれば、
それは復縁という形で訪れた変化の流れに対して適用できていない自分の状態が指摘されているでしょう。
すでに新しいサイクルは始まっており、過去の執着は手放すべきであることが指摘されているでしょう。
交際中
交際中であるならば、運命の輪のカードはこれまでの恋愛という関係から抜けて、新たな始まりが訪れる可能性を指摘しているでしょう。
何れにしても、そこに伴う変化に対して、
2人で力を合わせて臨機応変に適用していけることが示されているでしょう。
結婚の話が持ち上げる可能性も示されています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな展開を予期するカードとして捉えるならば、
それは交際関係という一連の流れがひと段落を迎えて、別れという形で新しい生活が始まることが示されている可能性もあるでしょう。
もしくは、二人の関係を怪しくしてしまうような、突然の変化、ハプニングの訪れが示されています。
結婚
結婚に関して運命の輪のカードが出されたのであれば、
それは出会いから挙式までトントン拍子で進んでいくであろうことや、
玉の輿、運命的な出会いからの結婚、
という変化が予期されているでしょう。
結婚とはまさに新しいサイクルの始まりであり、
その変化が結婚という形で訪れてくることが示されているかもしれません。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
それは予定したいて縁談が番狂わせによって中止になってしまったり、
予期せぬトラブルや災難に合い、
結婚どころではないことが暗示されているかもしれません。
仕事や未来について
さて、上では恋愛の占いについての解釈例をご紹介しましたが、
それでは最後に、仕事や未来についての占いにおいて、運命の輪のカードが意味することの例をご紹介します。
仕事について
仕事において運命の輪が出された場合には、
仕事に関して大きな変化が訪れるであろうことが示されているでしょう。
正位置である場合にはそれは概ね追い風として働くであろうことが示されており、
突然の昇進や、突然の新しい仕事、起業の話など、
大きな変化が訪れるであろうことが示されているでしょう。
一体、仕事の面でどういう変化が訪れるのかという事を意識して、
変化の中に潜むチャンスを確実に物にする必要があるでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな変化の訪れとして捉えるならば、
予期せぬ形での仕事上でのトラブルや、人間関係のすれ違い、リストラといった不運な流転が示されているかもしれません。
どんな変化であっても、臨機応変に対応する大切さを肝に銘じ、
どんなに下降したとしても、今度は同じだけ上昇する時期がくる事を理解しましょう。
未来について
未来についての質問に、運命の輪が正位置で出されたのであれば、
それはこれから想定外の変化が訪れるであろうこと、
またその変化は概ねポジティブな方向へと向かわせてくれるものであろうこと、
また、そうしたチャンスの到来を掴んで、流れに乗ることが指摘されているでしょう。
逆位置の場合
逆位置である場合や、ネガティブな未来の到来を予期する意味として捉えるならば、
それは事態が暗転してしまうような変化が訪れるであろうことが指摘されているでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、タロットカードの大アルカナ10番の「運命の輪」のカードについて、
その絵札の解説からシンボルの意味、
また占いでの運命の輪の一般的な解釈方法から、スプレッドや恋愛・仕事などの占い別での解釈例について、
幅広く解説をしてきました。
占いでの解釈例についても、様々なものを取り上げましたが、
その解釈の根拠としてはこのカードが象徴する一連の物語の側面にあることに注目し、
占いの内容や他のカードとの関係性などから、より応用性・柔軟性のある解釈ができるようになりましょう。
当サイトでは他にも大アルカナ・小アルカナについての理解が深まるような記事やそのほかのアルカナについての解説もしておりますので、
タロットカードにご興味のある方は是非そちらもご参考くださいね。
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