【占星術】ホロスコープでのアスペクトの意味まとめ

ホロスコープのアスペクト

このページでは、

ホロスコープを読み解いていく上で必須の知識である「アスペクト」について、
主要なアスペクトの意味の説明から、付随的な知識についてご紹介をしていきます。

ホロスコープでの「アスペクト」とは?

アスペクトとは

ホロスコープにおける「アスペクト」とは、
太陽・月・惑星といった天体や、ドラゴンヘッドやアセンダントといった感受点同士が作り出す角度のことを指します。

具体的には、上の図を見ていただければ分かりやすいと思うのですが、

この例ではホロスコープ上における天体である太陽と月が、
90度の角度を形成しており、
この時太陽と月は「スクエア(Square)」のアスペクトを形成していると言うのです。

なぜアスペクトの知識は大切なのか

それでは、なぜホロスコープにおいてはこの「アスペクト」が大切なのでしうか。

それは、天体(感受点)が作り出すアスペクトを見ることで、
その天体の影響の具体的な影響の出方を見ていくことができるからです。

占星術においては、主にサイン・ハウス・アスペクト・天体の組み合わせを総合的にみていくのですが、それぞれ以下のような役割があります。

  • サイン・・・その人の性格のイメージ付け
  • ハウス・・・影響が出てくる具体的な領域
  • アスペクト・・・行動などへの影響の出方
  • 天体・・・影響を表現する意識の実体

このように、アスペクトというのを見ていくことは、
ホロスコープにおいてはとても大切であるということがお分かりいただけると思います。

天体は、例えば「獅子座の第7ハウス」にいる、
としてもそれだけでは意味を持たず、
他の天体との関係の中で初めて意味を見出すことができます。

これは例えるならば、車という一つのシステムの中のエンジンとタイヤの例に似ています。

つまり、エンジンだけが動いてもなにも起こらず、タイヤだけがそこにあっても何も動きませんが、
エンジンとタイヤが相互に関係し合うことで初めて車が動き出します。

このように、天体においても同じことが言え、
天体だけでは特に意味をもたず、他の天体同士で影響を与え合う中で初めて、
人生に影響を与え始めるのです。

アスペクトの意味まとめ

それでは次に、主要なアスペクトの意味をまとめます。

意味のまとめの後には、アスペクトに関する基本的な知識についても解説をしておりますので、

アスペクトについてもっと詳しく知りたいという方は是非そちらもご参考ください。

コンジャンクション(Conjunction):0度

角度0度
オーブ
  • 太陽・月を含む場合はオーブは8度
  • それ以外の場合は6度

コンジャンクション(Conjunction)は、

2つの感受点が重なるため、2つの作用が合体して強め合う関係にあり、
そこから強烈なエネルギーが発生します。

ホロスコープ上では、コンジャンクションになっている天体の影響を掛け算する中で一体どのような影響を出しているのかを推測しましょう。

オポジション(Opposition):180度

角度180度
オーブ
  • 太陽・月を含む場合はオーブは8度
  • それ以外の場合は6度

オポジション(Opposition)は、感受点同士が黄道上を180度向き合っている時に形成されるアスペクトです。

オポジションのアスペクトは、向き合った形になっており、
それぞれが向かい側の天体に影響を与えます。

そのため、ホロスコープ上では、対外的な表現や自己実現力を示しており、
片方の天体の意識をどのように表面化させていくかということが読み取れます。

トライン(Trine):120度

角度120度
オーブ
  • 太陽・月を含む場合はオーブは8度
  • それ以外の場合は6度

トラインのアスペクトは、感受点同士が120度の角度を作るときに出来るアスペクトです。

このアスペクトは、「発展と幸運」のアスペクトとも呼ばれており、
衝突も起きずスムーズに影響しあいます。

これは、120度という角度が、同じ元素同士(火・風・水・土)で角度を作ることを意味しており、
元素同士の意味を強め合うという関係にあるからです。

しかし、同じ性質の意味をもつ元素同士で影響し合っていても、
そこに新たなものが生まれるという力には結びつかないため、

なにか自己実現という形で表出させていくためには、
先に述べたオポジションのアスペクトや、次に述べるスクエアのアスペクトの影響も必要になってきます。

スクエア(Square):90度

角度90度
オーブ
  • 太陽・月を含む場合はオーブは8度
  • それ以外の場合は6度

スクエアのアスペクトは、感受点同士が90度の角度を作るときに出来るアスペクトです。

このアスペクトは、「選択・路線変更・転換」といった事柄を意味することになります。

これは90度という角度が、元素的に相性の悪い者同士が角度を作ることが原因です。(火↔︎水、火↔︎土、風↔︎水、風↔︎土)

しかし、人生において本質的な成長のためには、火・水・風・土の4つの元素の性質をバランスよく発展させていく必要があり、
このスクエアのアスペクトでは、一見大変だけれども結果的には人間的なレベルアップをもたらすアスペクトなのです。

セクスタイル(Sextile):60度

角度60度
オーブ
  • 太陽・月を含む場合はオーブは6度
  • それ以外の場合は4度

セクスタイルは感受点同士が60度の角度を形成するときに出来るアスペクトです。
これまでのオーブとは異なり、太陽・月を含む場合は6度、それ以外の場合は4度なので注意しましょう・

このセクスタイルのアスペクトは、60度という角度であることから、
火と風、水と土といった馴染みやすい性質同士で影響し合うため、
スムーズな相乗効果がもたらされます。

ホロスコープでは、応用力を発揮する事柄であったり、
高い生産性を意味します。

キンタイル(Quintile):72度

角度72度
オーブ
  • 3度

キンタイルは、感受点同士が72度の角度を作るときに出来るアスペクトです。

このキンタイルのアスペクトは実はメジャーアスペクトではないのですが、
頻繁に使われるため紹介をします。

72度という角度は、円を5分割したときに出来る角度で、
この5という数字は影響が個人の中で完結することを意味しています。

星は五角ですが、一筆でかけるので完結しているというイメージはわかるかと思います。

そして、このアスペクトでは、個人の可能性の強力なサポートや後押しを意味しています。

インコンジャンクト(Inconjunct)の意味

角度150度
オーブ
  • 3度

インコンジャンクトは、感受点同士が150度の角度を作るときに形成されるアスペクトです。

このインコンジャンクトも、メジャーアスペクトではなくマイナーアスペクトに分類されるのですが、
こちらもキンタイルと同様によく使われるので合わせてご紹介します。

このインコンジャンクトのアスペクトは、資質の違う意識同士を調整して適応させていかなくてはいけないことを意味するアスペクトです。

2つの影響が調和するまではお互いに干渉することになるのですが、
その干渉を解いて調和させることで、人間としてバージョンアップしていけるアスペクトです。

アスペクトに関する基礎知識

それでは次に、アスペクトに関しての基礎的な知識をまとめておきます。

アスペクトの種類

アスペクトには実は多くの種類がありますが、

一般的には「メジャーアスペクト(0度・180度・120度・90度・60度)」と呼ばれる、
比較的小さな自然数で割ってできる角度が使われます。

メジャーアスペクト以外にもマイナーアスペクトと呼ばれる角度は多くあり、
細かくなれば細かくなるほど、より精密で分化された意識に関係するようになります。

一方でメジャーアスペクトが作り出す影響は、
比較的表面化しやすく分かりやすいため、一般的にはこのメジャーアスペクトが使われるのです。

そしてこのページでも主にメジャーアスペクトの意味についてまとめています。

アスペクトの「オーブ」とは

このように、アスペクトというのは、0度や90度と言ったように、
決められているわけですが、実際には多少の誤差はあっても許容範囲となっており、
この「許容範囲」のことを「オーブ」と言います。

つまり、ぴったりの角度ではなくても、
オーブの範囲内であれば影響は出てくるのです。

このオーブについては、それぞれのアスペクト毎に決まっており、
アスペクト毎の中でも月と太陽については他の天体よりもオーブは大きめに設定されます。

アスペクトを作る天体がない場合(ノーアスペクト)

最後に、ホロスコープ上で、天体が他の感受点とアスペクトを作らない場合の「ノーアスペクト」についても補足しておきます。

ノーアスペクトとは、その言葉通りアスペクトが無いという事を意味するのですが、
この場合その天体が意味を見失っており、地面に足が付いておらず宙に浮いてしまったようになってしまっています。

そのため、一般的にはノーアスペクトの天体がある場合、
その天体の意味するところにおいてその人は引込み思案になってしまっていたり、
もしくはそれを補うために過剰になってしまいます。

まとめ

以上いかがでしたでしょうか。

このページでは、占星術における「アスペクト」について、

主要なアスペクトの意味のまとめから、付随的な知識面についてご紹介をしてきました。

アスペクトの知識は、ホロスコープを正しく読み解いていく上に置いて必須の知識ですので、
なんども振り返って自分なりに解釈ができるようにしていきましょう。