星座(サイン)の性格の傾向を掴むとき、
みなさんはどのような方法でしていますか?
もし、占星術の本に書いてある、星座(サイン)の説明箇所を読んで、
そのままその星座(サイン)を持つ人の人となりを掴もうとしているのでしたら、ちょっとタイムです!
占星術の本などで解説がされている星座の基本的な特徴は、
あくまでもその本の著者の解釈にすぎません。
そのため、著者の解釈が入る前のもう一段階上の概念への理解があることで、
より柔軟に星座の意味を読み解き、ご自身のホロスコープの解読に役立てることができます!
そこでこの記事では、そんな星座(サイン)の背景にある、二区分・三区分・四区分の概念についてご紹介していきます!
(※)ホロスコープにおいて使われる星座は、実際の星座とは別物で、天体の位置の名付け的なものなので、これ以降は基本的には星座の代わりに、「サイン」という表現を使っていきます。
この記事の内容
サイン(星座)の性格は二区分・三区分・四区分の組み合わせで推理できる!
まず、西洋占星術において、サインは人の性格などを考える際に使われる指標です。
そして、このサインには、山羊座・牡牛座・ふたご座など、実際の星座の名前がつけられているのですが、
これらの12個のサインの意味は、それぞれのサインの順番と配置によって意味を見出すことができるのです。
順番というのは、1番目、2番目、3番目、といった時系列な数字で表され、
配置というのは、二等分した時の配置・三等分した時の配置・四当分した時の配置のように 、幾何学的な数字で表されます。
そして、このページでは、後者の配置による幾何学的な数字の区分によって、
サインの背景にある意識(意味)を分析することができるということを解説していきます。
12サイン(星座)の二区分
12サインは、山羊座からスタートして時計回りにそれぞれ奇数・偶数を割り当てていくことで、
奇数サインのグループと、偶数サインのグループとに区分することができます。
この方法で12サインを区分する方法を12サインの二区分と言います。
それでは、奇数サインと偶数サインのそれぞれの意味を見ていきましょう。
奇数サイン(odd)の性格の傾向
【奇数サインの星座】
牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・山羊座
性別シンボル | 男性 |
---|---|
意志が向かう先 | 外向き |
四元素との対応 | 火・風 |
キーワード | 活動的、積極的、行動的、指導的 |
奇数サインの星座は、「男性サイン」と呼ばれています。
偶数サインの星座と比べると、意志の向かう先は外向きで、
外部に向かって積極的に働きかけるという性格の傾向にあります。
また、後ほど述べる四元素との対応では、「火」と「風」に対応しており、
どちらも同じ状況にとどまることを嫌い、外に外に向かっていこうとするパワーがあります。
偶数サイン(even)の性格の傾向
【偶数サインの星座】
牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座
性別シンボル | 女性 |
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意志が向かう先 | 内向き |
四元素との対応 | 水・土 |
キーワード | 受動的、消極的、流動的、親和的 |
偶数サインの星座は「女性サイン」と呼ばれています。
奇数サインの星座と比べて、偶数サインでは意志が内側に向かう傾向にあります。
他人から見ると一見おとなしいと思われるタイプの人は、
偶数サインの人に多いです。
また、のちに述べる四元素との対応でいうと、
奇数サインは、「水」と「土」に対応しています。
12サイン(星座)の三区分
次に、4つの正三角形の組み合わせで12サインが配置されていると見た時に、
それぞれの正三角形の中で時計回りに、活動→固定→柔軟、という順番でサインの性質を決めることができます。
これを三区分(活動・固定・柔軟)と言います。
活動サイン(Cardinal)の性格の傾向
【活動サインの星座】
牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
活動サインの星座の人の性格としては、物事をスタートすることを好む傾向にあります。
しかし、始めることは得意だけれども、継続するのは苦手、、、
という人は活動サインの星座の影響を受けています。
キーワード | 活発、決定力、自己顕示欲 |
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固定サイン(Fixed)の性格の傾向
【固定サインの星座】
牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
固定サインは別名「不動サイン」とも呼ばれます。
このサインの特徴としては、持久力・維持する力・動きに抵抗する力が強いということがあります。
活動サインが創業者とするならば、固定サインは経営者的なポジションです。
また、芸術家のように、一つの作品に対して長期的に取り組むことができるのは、
この固定サインの星座からの影響を受けています。
キーワード | 保守的、頑固、冷静、沈着 |
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柔軟サイン(Mutable)の性格の傾向
【柔軟サインの星座】
双子座・乙女座・射手座・魚座
柔軟サインの人は、活動サインと固定サインを足して2で割ったような性格の傾向にあります。
変化に対して柔軟に対応し、また調整する力があります。
しかし、柔軟サインが強すぎると、物事を決められなくなったりなどと、
優柔不断な面が出てきます。
キーワード | 受動的、融通性、神経質 |
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12サイン(星座)の四区分(四元素)
サインの四区分とは、12個のサインをそれぞれ「火・水・風・土」の4つの元素で区分する方法です。
古代哲学では、この世界はこれら4つの元素で成り立っていると考えられており、
あらゆるものは「火・風・水・土」の4つの元素に還元できると考えられていました。
そして、占星術においては、これら4つの元素のどれかに偏ってはいけなく、
バランスよく4つの元素の性質を備えていくように人生を歩むことが望ましいとされています。
火(Fire)の元素の性格の傾向
【火の元素の星座】
牡羊座・獅子座・射手座
性格の傾向 | 向上心・活力が豊富 |
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相性の良い元素 | 風 |
相性の悪い元素 | 水・土 |
キーワード | 独立的、扇動的、短気 |
火の元素の星座の人は、精神的で活力豊富な人が多いです。
常に、なにか新しいチャレンジを求めており、激しい生活スタイルをしがちです。
水の元素と比較した時、火の元素の人は独立性や自主性を好む傾向にあるため、
他人を突き放すといった性質があります。
また、情熱が抽象的な方向に向かい、現実離れしてしまうこともあります。
風(Air)の元素の性格の傾向
【風の元素の星座】
双子座・天秤座・水瓶座
性格の傾向 | 物事を知的に理解 |
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相性の良い元素 | 火 |
相性の悪い元素 | 水・土 |
キーワード | 社交的、抽象的、知性 |
「風」は知識や思想を表しており、風の元素の人は、
知識が豊富で理解力に優れ、ものごとを知的にとらえることに優れています。
火の元素が上に向かうことと比較すると、風の元素は横に広がっていくことを好みます。
風の元素の人は、火の元素の人とうまが合う傾向にありますが、
水・土の元素の人からみると、気持ちを理解しない人に映ってしまう傾向にあります。
水(Water)の元素の性格の傾向
【水の元素の星座】
蟹座・蠍座・魚座
性格の傾向 | 感情や愛情を重視する。 |
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相性の良い元素 | 土 |
相性の悪い元素 | 火・風 |
キーワード | 感情的、内省的 |
水の元素の星座の人は、感情や愛情を重要視する傾向にあり、
対人関係を大切にします。
一方で、自分や相手の感情を重要視するため、物事の全体を掴むような、
大局観に欠ける傾向にもあります。
土(Earth)の元素の性格の傾向
【土の元素の星座】
牡牛座・乙女座・山羊座
性格の傾向 | 現実的・実際的な物事を好む |
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相性の良い元素 | 水 |
相性の悪い元素 | 火・風 |
キーワード | 現実的、慎重、堅実 |
土の元素の星座の人は、感覚的な能力の発達による実際性を身につけます。
そうした能力は金銭的であったり、才能面で発揮されることが多くあります。
一方で、ものごとを「閉じ込める」という性質ももっているため、
火や風の元素の人からすると、なにか窮屈な部分を感じてしまう傾向にあります。
どうして区分から読み解くのが大切なのか
さて、ここまで、12サインの区分について、奇数・偶数で区分する「二区分」、
活動・固定・柔軟といった性質で区分する「三区分」、
火・風・水・土といった元素で区分する「四区分」について見てきましたが、
こうした区分が示す傾向を組み合わせることで、そのサインを示す星座の性格を推し量ることができるのです。
もし、この視点を持ち合わせていなかった場合、
占星術や星占いの解説書や解説記事に書いてある各星座の性格について、
その筆者の星座への解釈をそのまま取り入れることになってしまいます。
もちろん、そうした他の人が考える解釈から学べることは多いですが、
このページで紹介したような各サインの背景にある意味を知ることで、
より柔軟にホロスコープを読み解いていくことができるでしょう。
例えば、「山羊座」のサインの場合、
考慮しなければいけない観点は、山羊座は「偶数」・「活動」・「土」の意味を併せ持ったサインです。
他にも例えば、「双子座」のサインの場合、
考慮するべき観点は、双子座は「奇数」・「柔軟」・「風」の意味を併せ持っているという点です。
このように、各サインの背景にある意味を知っておくことで、
より柔軟にホロスコープを読み解いていくことができるのです。
12サイン(星座)の区分の一覧表
最後に、このページでご紹介した区分についてまとめた一覧表を作っておきます。
サイン(星座) | 二区分 | 三区分 | 四区分 |
牡羊座 | 奇数 | 活動 | 火 |
牡牛座 | 偶数 | 固定 | 土 |
双子座 | 奇数 | 柔軟 | 風 |
蟹座 | 偶数 | 活動 | 水 |
獅子座 | 奇数 | 固定 | 火 |
乙女座 | 偶数 | 柔軟 | 土 |
天秤座 | 奇数 | 活動 | 風 |
蠍座 | 偶数 | 固定 | 水 |
射手座 | 奇数 | 柔軟 | 火 |
山羊座 | 偶数 | 活動 | 土 |
水瓶座 | 奇数 | 固定 | 風 |
魚座 | 偶数 | 柔軟 | 水 |
【余談】サインと天体の関係について
また余談となりますが、サインと天体の関係についても軽く触れておきます。
サインと天体の関係性のイメージは、サインが備えるパワーを、天体が運行する中で活用する、というイメージです。
そのため、〇〇座の位置に△△天体がいる、という場合、
その天体は〇〇座のサインの影響を受けているわけですが、この時の影響も、
このページで紹介したそのサインの背景にある意味を使うことで、
より柔軟にホロスコープの意識を読み取っていくことが可能になります。
そのため、これらの知識については繰り返し確認して、
記憶に定着させていくようにしましょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、
星占いの本や雑誌の星座ページで紹介されているような方法よりも、一歩二歩踏み込んだ形で、
各星座の人の性格の傾向について読み解いていく方法についてご紹介をして参りました!
一度では覚えられないくらいのボリュームだと思うので、
繰り返し振り返っていつでも引き出して使える知識にしていきましょう!