タロット占いを勉強し始めて、ある程度カード1枚1枚の意味も掴めたし、
そろそろ実際にタロット占いに挑戦してみようかな!
という方を対象に、この記事ではタロット占いの方法について、
基本的な手順から、並べ方、読み方までをわかりやすく解説していきます。
今後、タロット占いの道を歩む上で大切なことなどにも触れていきますので、是非最後までご覧ください。
この記事の内容
タロットの占い方
タロット占いとはある種の儀式行為であり、決まり切った順番で毎回取り組まなくてはなりません。
世界共通の手順というものはなく、個人個人のやり方でも構わないのですが、
あくまでも初心者向けという事で、より一般的な手順をこれからご紹介していきます。
自分流の占い方を編み出すのは、基本的な流れを自然にできるようになってからにしましょう。
1. 環境のセッティング
まず最初に行うのは「環境のセッティング」です。
タロット占いを、散らかった机の上であったり、床であったりに適当に並べてしまうのは宜しくありません。
タロット占いの道を歩むからには、タロットカードと真摯に向き合う必要があります。
そのために必要なプロセスが環境のセッティングです。
環境のセッティングの目的は、タロット占いに臨むにあたって「神聖な気持ち」になれるようにするためです。
初心者のうちは、机の上を綺麗にして、その上に直接カードを並べるのではなく、タロット占い専用に用意した布を敷くと良いでしょう。
自分なりに、神聖な気持ちになれるマットなどを用意できるのでしたら問題ありませんが、もしもそのようなマットをお持ちでない場合は、
こちらのタロット専用マットが値段的にも手頃でおすすめです。
2. 祈り
環境のセッティングが済んだら、祈りを捧げましょう。
「なぜタロット占いは当たるのか」という根拠については、こちらの雑談記事(□タロットはチャネリングの道具になるのか)でも触れていますが、
タロット占いではタロットカードという儀式道具を使うことによって、不可知の意識との接触を自然と行うことができ、
その結果としてタロット占いのカードの並びに偶然ではない必然的な鑑定結果が現れてくるというのが、スピリチュアルな観点から説明の説明です。
この理論に従うのであれば、タロット占いを始める前の「祈り」は非常に重要で、祈りを通じてタロットカードというカード束を神聖な道具へと変換する必要があります。
祈りの内容としては自分がしっくりくる内容であれば何でも問題ありませんが、例えばであれば、
「私が今手に持つ78枚のカードを通じて、最もふさわしい回答が現れますように力を与えてください。」
という祈りなどが良いでしょう。
3. 質問する
ここまで来てやっと質問の順番です。
自分のことを占う場合は、タロットカードを通じて天に質問が届くように、カードに向かって念を飛ばすのをイメージしながら質問をします。
一方で、他の人を占い場合は、質問内容を聞いた後に、その占う相手の高次の意識へとアクセスすることをイメージしながら自分の気持ちを整えましょう。
タロットカードに向かって質問をした後は、後は天の導きによって必然的な結果がスプレッドとなって現れてくるので、そのことを信じましょう。
質問の答えが明確に示されるということを信じなければタロット占いはできません。
4. 並べ方を決める
自分のことを占う場合であれば、事前に並べ方(スプレッドの種類)は決まっているでしょうが、
他者のことを占いのであれば、質問内容を踏まえて最もふさわしい並べ方を選択する必要があります。
タロットカードを並べることを「スプレッド」と言い、スプレッドの種類を基礎的なものから応用的なものまで、定番のものは使いこなせるようになっておきましょう。
5. シャッフル
さて、ここでいきなりカードを並べ始めてはいけません。
天からの導きを得るためには、一度天に対して采配の権利を与えなくてはいけません。
そのために行うのが、シャッフルであり、人間の視点から見れば100%のランダムな結果が出るようにする行為です。
シャッフルは、手品師のように片方の手の上でカードを繰る方法でも良いですが、
よりランダムにカードを混ぜる方法としては、マットの上にカードを裏向きに広げて、図のように手で円を描くように均等に混ぜていくのが良いでしょう。
どのくらいシャッフルを続ければ良いのかについては、直感を研ぎ澄まして「もういいだろう」と思えるまでやると良いでしょう。
6. カット
シャッフルをし終えたら、全てのカードをまとめて1つの束に戻します。
すでにランダムになっているので、もうこの時点から並べるようにルール付けてもよいのですが、
おすすめの方法としては、そのあとに一度カットを挟むという方法です。最後にカットをする段階を入れることで、十分に気持ちを整えた上で実際のリーディングに移行できることが分かるでしょう。
カットの方法は、山札を3つの山に分けて、それらを重ね合わせます。
どのくらいのボリュームで3つの山に分けるかであったり、どのような順番で3つの山を重ねるかについては、
天が勝手に自分の手を動かすことをイメージするように、意識をせずに無意識的に行えるようにしましょう。
7. 並べる
次にはいよいよカードを並べていきます。
並べ方はすでに事前に決めたスプレッドの通りに並べるだけです。
この段階で改めてスプレッドの並べ方を考えてしまうとよくありません。
シャッフルの前に必ず並べ方(スプレッドの種類)は決めておく必要があります。
並べる際には、山札の1番上から、上下が逆さまにならないように丁寧に置いていきます。
また、注意点としては、並べる順番も重要であり、しっかりとスプレッドで指定された(自分でそうと決めた)順番で毎回並べるようにしましょう。
8. 読む
カードを並べ終わったら、いよいよ実際にカードを読んでいく段階です。
タロットの読み方については、次の見出し以降で詳細に解説をしていきますが、
裏向きのカードを表向きにする際には、左から右に回すようにしてひっくりかえしましょう。必ず上下が逆さまになってしまわないように注意が必要です。
タロットの読み方
ここまでの手順を踏めば、すでに目の前にはタロットカードのスプレッドが並べられていることでしょう。
それでは次に、タロットの読み方について解説をしていきます。
1枚1枚を吟味する
1枚引きの占いでない限り、タロット占いでは複数のカードの組み合わせで意味の解釈を行なっていきます。
ただし、そのためにもまず最初に並べられた1枚1枚のカードについての吟味は欠かせません。
並べ方として位置に割り当てられたカードの役割と、カード自体の意味とを掛け算する形で意味を見出しましょう。
大アルカナの読み方
大アルカナとは、22枚のカードからなっており、小アルカナとは区別されます。
大アルカナが示すことは、人生に対する大きな視点での事柄です。
そのため、一時的ではなく、継続的、根本的な要因をそこに見ることになります。
大アルカナが出た時には、そのカードは何か深くて重要なメッセージを伝えようとしているという事を意識する必要があります。
大アルカナについては、別記事にて詳しく解説していますのでそちらもご参考ください。
小アルカナの読み方
大アルカナが大きな視点からの意味であるならば、小アルカナはより詳細な視点からの意味となります。
小アルカナが意味しているのは、日常的なストーリーであり、
タロット占いでは質問者や当事者が日常的な様子としてどのような様子であるかを意味していると捉えましょう。
注意点としては、それはあくまでも一時的・表面的な意味であり、
大アルカナのような人生レベルでの深い意味はもっていないので、
小アルカナに対して過度な重み付けをしないようにしなくてはなりません。
正位置・逆位置の読み方
タロット占いでは正位置と逆位置とがあります。
占者によっては、逆位置は考慮しないという方もいらっしゃいますが、
私としては逆位置も積極的に考慮していくべきであると考えています。
その上で正位置と逆位置の読み方のポイントについてお話をすると、
正位置を通常な解釈方法であるとするならば、
逆位置では、正位置での意味を
- 過度に強め過ぎてしまった事
- 過度に弱め過ぎてしまった事
- 正位置での意味が裏目に出てしまった事
の3つの視点のいずれかで解釈するようにすると良いでしょう。
ポジティブな意味を持つカードが逆位置であるならばネガティブな意味を、一方でネガティブな意味を持つカードが逆位置であるならばポジティブな意味を割り当てるというのは、
一般的にはその方法で解釈が成立する傾向にあるのも事実ですが、一概にそのように逆の意味として捉えることは避けなくてはいけません。
正位置であっても、逆位置であっても、最終的にはスプレッドでの置かれた位置や、他のカードとの関係性の中で、そのカードの吉凶を判別する必要があります。
他のカードとの掛け算で意味を固定していく
1枚1枚の意味の吟味の中で、複数通りの解釈があり得ることが判明してくるかと思います。
そのため、1枚1枚の吟味の後は、他のカードとの位置関係から意味が固定していくことになります。
このことからも、並べ終わったカードを読む際は、並べた順番に沿って意味を出していくのではなく、
並べ終わったカードを全体的に眺めながら、あっちのカードを吟味したり、こっちのカードを吟味したりといった繰り返しの中で、
徐々に、全体像を明らかにしていくという慎重な手順を踏むと良いでしょう。
ストーリーを作る
ここまで来たら、並べられたカードが一体どのようなことを示そうとしているのかということが大まかに掴めてくることでしょう。
ここまで来たら、並べられたカード全体を1つのストーリーに落とし込んでいくのがおすすめです。
自分を占うときも、他者を占うときも、並べられたカードが伝えてくるメッセージを1つの物語形式に落とし込むことによって、
占いの結果に一貫性がうまれます。
質問に対して、スプレッドの部分部分だけを見て回答していたのでは、
気づいた時には矛盾した回答が出てしまうことも多々あります。
そうならないためにも、リーディングの結果を口に出す前に、
全てのカードが意味するところを1つの物語に仕立て上げるようにしましょう。
逐語的な解釈を避ける
読み方の最後は、注意点です。
タロット占いを勉強する際には、ネット上の情報であったり、タロット占いの参考書籍などを頼りに、
カード1枚1枚の意味を確認しながら進めていくかと思います。
しかし、そのようなネット情報(当サイト含め)や占いの参考書籍というのは、あくまでもその執筆者個人の経験からくる意味を編集してまとめているだけです。
つまり、それらの意味はその時、その人にとっては正しかったということです。
そのため、そうした情報源から得た知識に囚われないように注意が必要です。
もちろん、まずは外部から知識を仕入れてこなくては、占いの仕様が無いですが、最終的には色々な人の解釈を踏まえた上で自分なりに納得の行く意味の体系を作り出せるようになりましょう。
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タロット占いのポイント
記事を締めくくる最後に、タロット占いを行う際のポイントとなる知識もお伝えしておきます。
タロット占いの対応範囲について
タロット占いの結果を見てふと疑問に思うのは、この結果は一体いつまでの話なのかということです。
この点に関して言うならば、タロット占いが対応できる範囲、もしくは得意としている範囲は、日常の具体的な問題や事件と言えるでしょう。
生まれてから死ぬまでといった長いスパンであったり、この1年の話、もしくは20代、30代、といったある一定期間のことについて見る場合には、タロット占いよりも占星術が向いています。
占星術が物事を俯瞰的に見る望遠鏡であると例えるならば、
タロット占いは物事を詳細に分析していく顕微鏡であると言えるでしょう。
日数の見方
また、タロット占いの対応可能範囲に関連して、
スプレッドの結果からどのくらいの範囲のことを示しているのかという点についても補足しておきます。
大アルカナは、一般的に数週間以内の話と言われており、小アルカナだと、ワンドが数日単位、カップが日〜週単位、ソードが週〜月単位、そしてペンタクルが月〜年単位であるとされています。
進展具合の見方
また、小アルカナのコートカード(ページ・ナイト・クイーン・キング)の出方から、
スプレッドの結果が指し示す状況の進展具合がどのへんにいるのかということも見ることができます。
それは物事の展開具合を「起承転結」で表すとすると、
- ページ・・・起(始まった段階、助走段階)
- ナイト・・・承(盛りの真っ只中、盛り上がり)
- クイーン・・・転(一旦落ち着き発展する段階、穏やかな成長の段階)
- キング・・・結(終わりを迎える段階、成熟する段階、完成する段階)
というようになります。
これらの観点もリーディングに持ち込むことができるようになると、
カードが示すメッセージをより立体的に見ることができるようになってくるでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、初心者入門として、タロットの占い方や並べ方、そして読み方について一通り解説をしてきました。
タロット占い上達の近道は、とにかくたくさんカードに触れてみて楽しうということです。
毎朝自分の1日を占ってみるという習慣も非常に有効です。
また、当サイトではタロットについてそのほかにも幅広く解説をしておりますので、
ご興味のある方は是非ほかの記事もご覧になっていってくださいね。
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