【一覧】大アルカナの意味とは?タロット占いに役立つ基礎を解説!

「魔術師のカード」「死神のカード」「恋人のカード」などなど、

タロットカードと一般的に聞いて思い浮かべるカードがありますが、
だいたいはこの記事で紹介する「大アルカナ」に分類されます。

この記事をご覧になられる方は、タロットカードには大アルカナと小アルカナがあって、その大体の意味は把握しているのだけれども、

タロットカードにおける「大アルカナ」の位置付けについて、いまいち把握できておらず、
タロットリーディングでの大アルカナの扱い方についての知識が不足しているのかと思います。

そこでこの記事では、タロットカードのリーディングにおける大アルカナの位置付けをメインのテーマに、
大アルカナについての解説をしていきます♪

記事の流れとしては、

まずはじめに、大アルカナの特定のカードについて知りたいという方のために大アルカナ1枚ずつの紹介記事のリンクを一覧で表示しています。

その後、大アルカナについての理解を深めていける内容へと進んでいきます。

大アルカナ一覧

当サイトでは、大アルカナ1枚ずつについて詳細な解説記事を用意しています。
大アルカナ22枚のうちの特定のカードについて理解を深めたいという方は、下記一覧よりお探しのカードのページへとお進みください。

【大アルカナ1枚1枚ずつの解説】

  1. 【タロット】愚者の意味の解説!恋愛・仕事・未来の見方とは?
  2. 【タロット】魔術師の意味の解説!逆位置や恋愛、気持ちの見方とは?
  3. 【タロット】女教皇の意味の解説!逆位置や恋愛、相手の気持ちの見方とは?
  4. 【タロット】女帝の意味を解説!恋愛・仕事・未来の見方とは?
  5. 【タロット】皇帝の意味を解説!逆位置や恋愛・相手の気持ちの見方とは?
  6. 【タロット】法王(教皇)の意味を解説!恋愛・仕事・未来の見方とは?
  7. 【タロット】恋人の意味を解説!逆位置や恋愛・未来・気持ちの見方とは?
  8. 【タロット】戦車の意味を解説!逆位置や恋愛・相手の気持ち・未来
  9. 【タロット】力の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  10. 【タロット】隠者の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  11. 【タロット】運命の輪の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  12. 【タロット】正義の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  13. 【タロット】吊るされた男の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  14. 【タロット】死神の意味を解説!逆位置や恋愛・気持ち・仕事の見方とは?
  15. 【タロット】節制の意味まとめ!逆位置や恋愛・気持ち・仕事について
  16. 【タロット】悪魔の意味とは?相手の気持ちや恋愛、逆位置の見方について
  17. 【タロット】塔の意味を解説!逆位置・相手の気持ちや恋愛など
  18. 【タロット】星の意味まとめ。相手の気持ち、恋愛、逆位置の見方まで
  19. 【タロット】月の意味とは?相手の気持ちや恋愛、逆位置の見方のまとめ
  20. 【タロット】太陽の意味を解説!相手の気持ち、恋愛から逆位置の見方
  21. 【タロット】審判の意味を解説!逆位置・相手の気持ちや恋愛など
  22. 【タロット】世界の意味とは?相手の気持ち、仕事、恋愛、逆位置の解釈について

それではここからは、大アルカナ全体を含む解説へと進みます。

大アルカナとは?

タロットカード大アルカナとは

タロットカードは全部で78枚ありますが、
この78枚は22枚の大アルカナカードと、56枚の小アルカナカードとに分類されます。

このアルカナという単語は、Arcanaと表記し、Arcanum(アルケイナム)の複数形です。

また、そもそもの言葉の意味としては「深遠なる秘密」という意味をもっており、
大アルカナと小アルカナを比較すると大アルカナの方は、
より広く深い観点からの人生における秘密をその中に隠していると言えます。

カードの見方

大アルカナの見方

また、大アルカナカードには小アルカナカードとは違い、
カードの上部に番号が0から21まで振られています。

そして、カードの下部にそのカードの名前が付されています。

タロットカードでは数字の表記がローマ数字であるため分かりづらいからと思いますので、まとめておきました。

数字ローマ字表記
00
1I
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13XIII
14XIV
15XV
16XVI
17XVII
18XVIII
19XIX
20XX
21XXI

覚え方のコツとしては、まず1(Ⅰ)、2(Ⅱ)、3(Ⅲ)、5(Ⅴ)、10(Ⅹ)の数字をそれぞれ覚えると良いです。

そして、4の場合は5-1なので、Ⅴの左側にⅠを置いて、Ⅳとなります。

一方で、6の場合は、5+1なので、Ⅴの右側にⅠをおきⅥとなります。

つまり、マイナスは左側にⅠが置かれ、プラスは右側にⅠが置かれます。

そして、マイナス側は-1まで、プラス側は+3まで、
ここに、ⅩとⅤの組み合わせで、数字が表現されます。

そのため、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅹ、の数字さえ覚えて、これらの数字の組み合わせで21までの数字が表現されると覚えると丸暗記ではなく、理屈で覚えられるかと思います。

占いでの大アルカナの意味

大アルカナと小アルカナ

それでは次に、タロットカードの全体的な位置付けとして、
大アルカナがどういった意味をもっているのかということについて解説をします。

この大アルカナの大きま位置付けを押さえておくことで、
タロット占いにおいて誤った解釈などを防ぐことができます。

大アルカナには何が描かれているのか

大アルカナの22枚のカードにはそれぞれ異なる絵が描かれていますが、
それらの絵には人間が経験することの普遍的な面が象徴されています。

そして大アルカナには、人間の経験に影響を与えるパターンが描かれており、
人間の成長のすべてのパターンが含まれているとも言えます。

タロットカードは全て寓話的に描かれていますが、大アルカナにおいてはその一枚一枚が寓話の表紙絵といってもよく、
その寓話の中で語られる教訓の要約図であるのです。

人間が真の意味で成長をしていくためには、22個の教訓を実際の経験を通じて学んで行かなくてはならず、
それら22個の教訓、言い換えるならば成長パターンが、
それぞれの大アルカナカードには描かれているのです。

大アルカナと小アルカナの違いとは

すでに述べたように、タロットカードは全部で78枚あり、
22枚の大アルカナカードと、それ以外の56枚の小アルカナカードとに大きく分類されます。

それではこの大アルカナと小アルカナの違いとは一体何なのでしょうか。

大アルカナについては、すでに述べたように抽象度が非常に高く、
どんな人にも当てはめて解釈することが可能であるような、人間に普遍的な成長パターンが描かれていました。

一方で小アルカナは、大アルカナが取り扱う領域よりも具体度が高く、
人間の生活レベルでの日々の営みを端的に表したカードと言えます。

大アルカナと小アルカナとをマクロコスモス(大宇宙)とミクロコスモス(小宇宙)との関連の中で捉えることも可能であり、

大アルカナが大宇宙でおこるより普遍的なメッセージが内在化された象徴画であるのに対し、
小アルカナは大宇宙の内部の部分としての状態の一コマを絵にしたものです。

そのため、実際のタロットリーディングでの解釈においても、
大アルカナと小アルカナの意味の広さ・深さについては注意が必要であり、

小アルカナはあくまでも、質問の問題に関わっている人間が起こす事柄や、誰が何をするのか、誰が誰に対して何をするのかといった具体的な一コマを示すに止まります。

タロットリーディングにおける大アルカナの扱い方とは

すでに述べたように、大アルカナが示す事柄は、
それぞれ人間が生きる上で直面する普遍的な22の成長パターンや、学ぶべき徳目を表しており、

その意味するところは、より深く・広く、リーディングの中では特別に大きな意味を持つことになります。

そのため、タロット占いの中で大アルカナが出てきた場合は、
そのカードが示す事柄は一時的なものでも軽視できるものでもなく、

より深い洞察が必要であることをカードが物語っていることになります。

大アルカナ一覧

それでは次に、22枚の大アルカナの内容について、
概要的な説明を行います。

それぞれのカードの解説については別記事をご参照くださいませ。

大アルカナ22枚の概要

まず22枚の大アルカナカードそれぞれについて、キーワードと徳目を一覧にまとめました。

キーワードとは、それぞれのカードが象徴している観点であり、
リーディングの際には質問の文脈によってそのカードが意味するところの切り口が変わってきます。

また、徳目とはそのカードが示す、普遍的なレベルでの人生において学ぶべき項目のことをここでは意味しています。

カード名(番号)キーワード徳目
愚者(0)・はじまり
・自然
・信頼
・愚かさ
純粋・無垢
魔術師(Ⅰ)・行動
・自覚
・集中
・力
知恵
女司祭(Ⅱ)・無行動
・無意識
・潜在能力
・神秘
貞節・清潔
女帝(Ⅲ)・母性
・育成
・豊かさ
・感覚
愛・結実・実り
皇帝(Ⅳ)・父性
・組織
・権力
・統制
支配
司祭(Ⅴ)・教育
・信念体系
・従うこと
・集団への帰属
規律
恋人(Ⅵ)・結びつき
・セクシュアリティ
・自分への信頼
・価値観
喜び
戦車(Ⅶ)・勝利
・決意
・自己主張
・厳しい制御
光輝
力(Ⅷ)・力強さ
・忍耐
・思いやり
・穏やかな抑制
勇気・忍耐
隠者(Ⅸ)・内省
・探求
・導き
・孤独
思慮・慎重
運命の輪(Ⅹ)・運命
・ターニングポイント
・動き
・自分自身のヴィジョン
流動
正義(Ⅺ)・正義
・責任
・決断
・原因と結果
正義
吊るされた男(Ⅻ)・手放す
・逆転
・一時中止
・自己犠牲
譲渡
死(XIII)・終結
・除去
・移り変わり
・容赦のない力
決断
節制(XIV)・節制
・バランス
・健康
・結合
節制・中庸
悪魔(XV)・束縛
・物質主義
・無知
・希望のなさ
欲望
塔(XVI)・突然の敗北
・開放
・転落
・啓示
破壊
星(XVII)・希望
・インスピレーション
・惜しみなく与えること
・平穏
希望
月(XVIII)・恐れ
・幻影
・想像力
・戸惑い
沈黙
太陽(XIX)・啓蒙
・偉大さ
・生命力
・確信
誠実
審判(XX)・審判
・復活
・内なる呼びかけ
・赦し
信仰
世界(XXI)・統合
・完成
・関わり合い
・達成
平静・円満

カードの吉意と凶意について

タロットカードには、絵札から読み取れるイメージで、
吉のカードと凶のカードがあるように思えますが、
そのような解釈でいるとリーディングを誤ってしまいます。

あくまでも、質問と、スプレッドとの文脈の中で、
はじめてカード一枚一枚が意味するところは定まってきます。

そのため、例えば「死神」のカードであったとしても、
一見「凶」のカードに思えてしまいますが、

決してそういうことではなく、
文脈によっては良いことを暗示することにもなりますし、悪いことを暗示することにもなります。

正位置と逆位置

ご自身から見て開いたカードの上下が正しい状態を「正位置」と言い、上下が逆の場合を「逆位置」と言います。

タロットカードはスプレッドの中で、
正位置で出るか、逆位置で出るかで解釈は異なってきます。

カードによって全て当てはまるというわけではないのですが、
逆位置でカードが出ることによって一般的にはカードの意味するところの逆の観点で判断することになります。

ただし、あくまでも質問の内容や、他のカードとの関係性の中で意味は定まってきますので、
逆位置に出たからといって、正位置での意味の真逆を当てはめようとすることは短絡的であり注意が必要です。

逆位置は無視するという方法もありますが、
私としては逆位置を無視することはそれだけ解釈の広がりと深さを狭めてしまうことになりますので、

逆位置も解釈するようにすると良いと思います。

フールズ・ジャーニー(愚者の旅)について

フールズジャーニー(愚者の旅)

大アルカナの22枚のカードの、それぞれの意味を1つのストーリー(物語)の中で捉えようとする試みがタロットの解釈の歴史の中で多くされてきました。

そうしたストーリーでの解釈の仕方の一つに「フールズ・ジャーニー(愚者の旅)」というものがあります。

これは、大アルカナの0番目のカードである愚者のカードを主人公に見立て、1番目の魔術師から、21番目の世界へと到るまで、

主人公に見立てられた愚者である人間の内なる成長の各段階を示すことができるというものです。

フールズ・ジャーニーの具体的な内容については別記事で詳しく解説を致しますが、

その内容は、人生を旅に見立てたメタファー(暗喩)であり、
私たち人間が人生を通じて学ばなければならない普遍的な教訓がそこには示されています。

また、どのように人生が転んで行ったとしても、
最終的には皆同じく、世界のカードがしめす「全体性(ホールネス)」へと到達するべく成長していくことになるということを、

大アルカナはその22枚を通じて示していると言えます。

生命の樹と大アルカナ

生命の樹とタロットカード

また、ユダヤ教神秘主義カバラの生命の樹の各パスと大アルカナの各カード、そして各セフィラー(上図の丸いところ)と小アルカナは対応させることが可能です。

カバラとは、ユダヤ人発祥の哲学的神秘思想の名称であり、
そのカバラで示される教義を1つの体系図で表されたものが生命の樹です。

カバラでは、宇宙の神秘とその中で生きる人間のあり方が説かれており、
生命の樹ではそのことが体系的に示されているのです。

この生命の樹と大アルカナの対応については、また別の記事にて詳しくとりあげますが、

いずれにしても、生命の樹との関連の中でタロットカードが対応させられることによって、

タロットカードのそれぞれが示す事柄が、1つの全体性(ホールネス)をもって統合されるということになります。

大アルカナ22枚の種類

また、大アルカナカードは、22枚を1枚1枚捉えるのではなく、
以下のように構造的なまとまりの中で捉えることも可能です。

2つのテーマ

大アルカナ種類①

大アルカナカードの0、10、20、21を除いて、1から9のカード、11から19のカードは、
上の図のように2つのテーマに分けて種類分けすることが可能です。

2つのテーマというのは、「同一性」と「他者性」であり、同一性というのは意識の矛先が自分の内面へと向かっており、個としての成長の流れがあります。

そして他者性とは意識の矛先が他者との関係性の中での外側へと向けられており、
社会の中での関係性としての成長の流れがあります。

3つの階層

大アルカナ種類②

また、1から9のカードと、11から19のカードは、上の図のように3つの階層に分けて種類分けすることも可能です。

第一階層は「身体と感覚」について、第二階層は「心と感情」について、第三階層は「精神と思考」についてです。

これら3つの階層ごとに、先ほど解説をした「同一性」と「他者性」とにさらに2つに分けることも可能で、それらと合わせると6つの領域に種類分けすることも可能です。

階層ごとの対称性

大アルカナ種類③

また上の図のように、各階層ごとに、対称性をもつテーマが内在されたカードがあります。

それらの対称性のもつカードは、司祭と悪魔、皇帝と塔のように、
それぞれの番号を足すと「20」になります。

大アルカナには22枚のカードがありますが、ここで紹介したように構造的にその並びを把握することも可能です。

このように22枚を構造化してその意味を知ろうとする試みには賛否両論がありますが、
いずれにしても構造化を通じて初めて浮き上がってくるタロットカードの新たな意味がそこにはあり、

かならずしもこの22枚の意味的な分類に意味が無いとは言えないでしょう。

大アルカナと占星術との関係性

また、タロットカードは天体・星座とも対応性をもっています。

そのため、タロットカードを学ぶことは、占星術を学ぶ際にも応用的な知識として役立つことになります。

下記に10の天体と12の星座それぞれと大アルカナとの対応についてまとめておきました。

天体or星座大アルカナ
牡羊座皇帝
牡牛座法王
双子座恋人
蟹座戦車
獅子座
乙女座隠者
天秤座正義
蠍座死神
射手座節制
山羊座悪魔
水瓶座
魚座
火星
冥王星審判
金星女帝
水星魔術師
女教皇
太陽太陽
木星運命の輪
土星世界
天王星愚者
海王星吊るされた男

まとめ

以上いかがでしたでしょうか。

当ページでは、タロットカードの大アルカナについて、

その基本的な意味から、一覧での概要の解説、
そして占いにおける解釈のポイントについて幅広く解説をしてきました。

当サイトではタロットカードについて他にも記事を用意しておりますので、
ご興味のある方は是非他にも見ていってくださいね♪

 

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