【タロット】悪魔の意味とは?相手の気持ちや恋愛、逆位置の見方について

タロットカード悪魔の意味まとめ

このページでは、タロットカードの大アルカナの15番が付された「悪魔」のカードについての解説を行います。

解説の流れとしては、まずはじめに悪魔のカードの背景知識を持つために絵札が象徴する事柄についての解説をします。

次に、正位置・逆位置での一般的な解釈方法を解説し、最終結果や対策などスプレッドに割り当てられた意味での解釈例を紹介。

そして最後に、恋愛、相手の気持ちや仕事、未来の予測といった、
占い用途別での解釈の方法についての解説をします。

あくまでも、タロット占いでは質問の内容であったり、並べられた他のカードとの関係性から意味が定まるものではありますが、

そうした応用的な解釈が可能になるためにも、まずはカードに秘められたシンボルの理解と、基本的な解釈方法についての理解が欠かせないでしょう。

なお、当ページでは主に「ウェイト版」のタロットカードの悪魔の意味についての解説を行いますが、その他の版のタロットカードについても類似している事柄の方が多いので、いずれにしても役に立てる内容になっています。

タロットカードの悪魔とは?

タロット占いの悪魔の意味とは

タロットカードの大アルカナ15番の番号が付けられたこのカードの名前は「悪魔(THE DEVIL)」です。

カードのタイトルからも、またその絵柄からもいかにも不吉な印象を受け取ってしまうでしょう。

一体このカードはどのようなことを物語っているのでしょうか。

それではまず初めに、悪魔のカードの解釈をするにあたっての背景知識の解説をします。

ウェイト版のタロットカードをお持ちの方は悪魔のカードをお手元にご用意して実際に見ながら解説をお読みになると良いでしょう。

もしお手元になくても上の写真を見ながら自分なりにこのカードから一体どのようなことを感じるかを大切にしながら読み進めてみて下さい。

絵札の説明

一面真っ黒に染められた背景を背に、そこには大きな悪魔がじっとこちらを見据えています。

悪魔は黒く背景に溶け込んだ四角い台座に、猛禽類が木の枝に掴まるように半腰で座っており、

右手は不自然に開き、左手には松明を逆さにして持っています。

闇に汚れた灰色の羽を背中から生やし、頭部からは山羊の角が生え、眉間の間には逆五芒星の印が浮かび上がっています。

そんな悪魔が居座る台座に鉄の鎖で繋がれているのは、頭部から小さい角を生やした裸身の男女であり、彼らは人間の姿をした小悪魔2匹です。

女の小悪魔は葡萄の尻尾を生やし、男の悪魔の尻尾は悪魔が手に持つ松明によって燃えています。

二人は首を鎖で繋がれているようですが、見る限りゆるく繋がれているだけでいつでも取り外せそうです。

自分の力で抜ければ良いのに、敢えて抜けずにその場に止まる堕落の姿が伺えます。

このカードが象徴することとは

このカードが象徴するのは、美徳というものが存在する限り必然的に存在する悪徳の有様です。

悪徳とは、我欲や現世利益だけを追い求める時に、人間のあるべき道に外れたような反社会的な行為となってくることを差しますが、

このカードは、単に、不正や詐欺行為、犯罪、不道徳といった観点を示しているのではなく、

あらゆる事に内在している善なることの対極にある負の側面の存在と、その正体の見かけの姿を示しています。

光があるから、闇を闇であると認識できるように、また光があるから影が生まれるように、

どんなに善であろうと、美徳を見出そうとしていても、
その事自体が悪の存在を創り出しているという事実を示しており、

誰でもその悪の側面へと陥ってしまう可能性や側面があるという事を暗示しています。

より具体的には、甘美な誘惑や本能に抵抗できない人間の動物的な本性や、動物的な欲求が先行した結果の不道徳、非道な行為、犯罪、私利私欲に溺れていく事を指し示しています。

そして、こうした悪徳の性質は、社会の中および個人の中に常に内在しており、悪の極の方へと染まらないようにしなくてはいけないと説かれています。

恋人と悪魔の関係

大アルカナ6番の恋人と、この悪魔のカードでは、その絵札の構成が、人間を超えた存在と2人の男女の三角形で構成されているという点で共通しています。

また、悪魔は大アルカナ15番ですが、この15という数字が単数分解すると、1+5=6となるように、天使のカードの別の側面を象徴しているとも言えるでしょう。

蛇の誘惑に乗って知恵の果実を口にしたイブがアダムをそそのかして天界から追放されてしまったように、

エデンの園での純粋無垢な原始の男女の姿から、堕落して本能のなすがままの低次の姿に変わり果ててしまった様子が示されているともとることができるでしょう。

オススメ記事:
【タロット】恋人の意味とは?

シンボルの意味

さて、そんな悪魔のカードですが、その絵札には注目すべきシンボルの数々が散りばめられています。

これらのシンボルは、悪魔の他にもウェイト版のタロットカード全体において一貫して適用されており、
これらのシンボルの象徴する事柄への理解があると、より一層タロットカードへの理解が深まります。

シンボル意味
闇の象徴、人を罰する神の厳しさ、獣性や低次の本能
四角形の台座物質性を象徴、物欲一般、人や物事に対する所有欲や執着心
超越的な存在の象徴
逆五芒星理性が本能に支配されている状態、堕ちた人間の象徴
尻尾理性を持たない生き物の象徴
山羊無骨で貪欲な人の象徴
葡萄人に開放感、浮遊感をもたらす神の酒であるワインの原材料
松明生命力、本能、欲望の象徴
鎖に繋がれた人間情動、本能、欲求に人が支配されていること、高みなる精神性に欠いている状態

関連事項について

また、タロットカードに関連する背景的な事項と、悪魔のカードとの関連についても下記にまとめました。

項目内容
4大元素
惑星土星
十二宮磨羯宮
十二星座山羊座
生命の樹第十五の鍵、第二十六の小径
鉱物オニキス
ケシの花、カラー、アンスリウム
ハーブニガヨモギ
食品酒類
エジプト神バネブジェデド
ギリシア守護神ディオニュソス
曜日土曜日
人体骨格系、関節、じん帯
色彩
ヘブライ文字アイン

(そのほか参考になる記事 【一覧】タロットの大アルカナの意味・覚え方とは?

占いでの意味について

タロット占い

それでは、次に実際のタロット占いの際に、悪魔のカードが出てきた際にどのようにその意味を解釈していったら良いのかという点について解説をします。

ただし、その前に念を押しておかなくてはいけないことがあり、
それはタロットカードの意味は定まったものでは決してなく、

カードからどのような事をその時感じるかや、スプレッドの中での他のカードとの関係性などから、非常に流動的に意味を読み取っていく必要があるという事です。

そのため、正位置ではこの意味、逆位置ではこの意味、というような固定的な解釈であったり、このカードには〇〇通りの解釈方法があって今回はこの解釈に当てはまるといった、
逐語的な解釈などは避けるようにしましょう。

それを踏まえた上で、タロットカードの悪魔の意味の解釈について、
まずはそのキーワードを意味のまとまりごとに分類して紹介し、

他のカードの関係性について、反対の意味を持つカードと、互いの意味を強める意味を持つカードを紹介。

その後、悪魔の意味の解釈例をご紹介していきます。

キーワード

それではまずはじめに、悪魔のカードから導き出すことが可能である解釈のキーワードまとめました。

悪魔の絵札から読み取ることが可能な大きな意味のまとまりごとにキーワードをまとめました。

どのキーワードにしても、「このカードが象徴することとは」の箇所で説明したような事柄をベースに、

そこから派生的に発生するキーワードが悪魔を取り巻く占い的な解釈のキーワードとなります。

【悪魔のキーワード】

  • 悪に堕ちる
    • 逸脱行為
    • 反社会的行為
  • 私利私欲に溺れる
    • 乱れた異性関係
    • 強欲
  • 執拗にとらわれる
    • 中毒
    • 執着
    • 束縛する
  • 怠惰な状態
    • 更生の放棄
    • 甘え

これらのキーワードは、高い霊性において感じる善なる方向とは真逆の極の悪徳の正体から派生して出てくるキーワードです。

正義の対極としての正義からの逸脱、理性的である事の対極の動物的本能のむき出し、前進する魂の意志とは反する執着や束縛行為、そして進化を望む魂とは真逆の進化の放棄、甘えといった状態です。

これらのキーワードは、それらの示すところが個別に独立存在しているのではなく、

善なるものが存在する限り必然的に発生する善ではない事という意味で、
誰にでも潜在的に備わっている要素であることが示されています。

反対の意味を持つタロットカード

また、タロットのその他のカードの中で、

この悪魔のカードと反対の意味を持つカードは以下の通りです。

カード名どういう意味で反対か
愚者(大アルカナ0)信じる
星(大アルカナ17)希望、信仰
ワンドの4自由、解放
カップの6善意、無実、純粋な喜び
カップの10喜び、平和、祝福

互いの意味を強めるタロットカード

そして、タロットのその他のカードの中で、

悪魔のカードと互いの意味を強めるのは以下の通りです。

カード名どういう意味で互いに強めるか
カップの7わがままにふるまう
ソードの8混乱
ソードの9絶望

(参考になる記事:【一覧】小アルカナの意味と覚え方とは?

それでは次に、悪魔の意味の一般的な解釈例をご紹介します。

意味① 悪事をはたらく

悪魔のカードが象徴するのは、物事の負の側面であり、
それは世の中に良い事や良い行為があるとするならば、

必然的にその真逆の悪い事、悪い行為があるという事を示しています。

悪とは何か、という点についてこの宇宙において普遍的に適用される基準はありませんが、

少なくとも一定の範囲内で適用されている正義に反する事を悪事であると示しているのでしょう。

このカードが出た時には、当事者もしくは関係者が所属する社会の価値観において、悪であると判断される行為を行なっていることが示されているでしょう。

タロットカードが示すのは人間の魂の成長のためのあるべき徳目であって、
悪魔のカードは、そうした徳目に反している状態であることを指摘しています。

意味② 私利私欲に溺れる

悪魔の額に描かれる逆五芒星は、世界を構成する四大元素をコントロールする理性を示す第五の点が加わって形成される五芒星が逆さまになったものです。

この図象からも分かるように、ここに描かれているのは人間らしさを象徴する理性がその構成物である肉体の方にコントロールされてしまっていることが示されているでしょう。

それはまさに、動物的な欲求に抗うことができずに、
金銭欲、性欲、名誉欲、といった突き詰めていくと全体性を損ねていくことに歯止めが行かずに、最終的には破滅しか残されていないことが示されています。

私利私欲に溺れ、そうした状態を省みる精神性を持たず、
本能の命令通りに動く魂の堕落の状態が暗示されています。

意味③ 執拗にとらわれる

悪魔に描かれているのは二匹の小悪魔であり、彼らは鎖で繋がれ身動きが取れずにいます。

彼らはもともとは人間であったのですが、悪に傾き染まっていく中で動物性を示す尻尾が生え、鎖に繋がれ、小悪魔へと成り下がっているのです。

このカードが出た時には、何かに固執している状態、執着している状態、

もしくは他のものを束縛して自由を奪っている状態が暗示されているでしょう。

その執着は、霊性の上昇とは真逆の方向へと自分を陥れていくものであることは直感ではわかっているものの、なかなか捨てるに捨てられないでいる、まさに執着という鎖に繋がれた状態が示されています。

意味④ 怠惰な状態

一方で、小悪魔二匹を繋ぐ鎖をよく見てみると、
それはきつく結ばれているわけでは決してなく、自分で外そうと思えば今すぐにでも外せるであろうことが示されています。

このことは、この悪魔二匹が、現状を変える意志がなく、ぬるま湯に使った状態で妥協し、更生を放棄している様子を描いています。

このカードが出た時には、止めたほうがいい、変えたほうがいい、と自分では分かっていても、めんどくさいであったり、どうせできない、という諦めや怠惰な精神によって改善を拒んでいる姿が示されているでしょう。

ぬるま湯に浸かって成長や努力を放棄している状態から早く抜け出すようにと指摘されています。

悪魔の逆位置について

さて、すでに悪魔の逆位置については、その一般的な解釈のところにて部分的に解説をしてきました。

次に改めて、悪魔のカードが逆位置で出た場合に、一体どのように解釈をしていけば良いのかという点について解説を加えます。

一般的に、逆位置というのは、カードの意味する本質の部分が過剰している状態、不足している状態、正反対の状態を示しています。

ただし他の大アルカナとは異なり、悪魔のカードは物事の良くない方向での極端なあり方を象徴しているカードですので、

逆位置の場合は、その悪い部分が薄まるといったニュアンスや、事態が好転するという意味、

もしくは、悪いと理性的にも理解した上で、意識的に悪を貫くような様が示されているでしょう。

そのため悪魔のカードは逆位置であったり、ネガティブな位置関係で出た時には、

キーワードとしては以下のものが当てはまる可能性があるでしょう。

【悪魔の逆位置のキーワード】

  • 負の要素が薄まる
    • 理性を取り戻す
    • 損失に気づく
  • 更生する
    • 事態が好転しはじめる
    • 現実感覚を取り戻す
  • 悪を貫き通す
    • 敢えて悪事を行う
    • 分かっていて悪に染まっていく

などです。

悪魔のカードはそれ事態が、善の対極となる性質を象徴しているため、
逆位置になった場合は、そうした悪の極地から、善の方へと進みだそうとしている状況、

絵札に例えていうならば、首にかかった鎖が自然と外れ、それまで縛っていた執着から解放される様や、

逆さ向きに燃えていた炎が正常に上向きに燃え上がり、
情熱や感覚が正常に向かうということが示されているでしょう。

一方で、すでに鎖からは解放されいつでもその場を立ち去れるのにも関わらず、

悪事を働いていることに一種の信念をもっており、悪魔としてそこにしらふの状態で止まろうとしている状態も暗示されているでしょう。

スプレッドでの意味の解釈方法

それでは次に、実際にスプレッドに女帝のカードが出た時の意味の解釈方法について、
スプレッドに割り当てられた役割に応じて、

悪魔のカードがどのような意味を示しているのかという事について解説をします。

状況

理性による感情のコントロールを失い、誘惑に乗っかってしまっており、かつそのことがモラルや社会性に反しているような方向へと向かってしまっている事が示されているでしょう。

不倫や浮気など異性関係の乱れを示して出る場合もあるでしょう。

逆位置の場合

一方で逆位置やポジティブな意味として捉える事ができるならば、

それは物事が良い方向へと好転しようとしている状況が示されているでしょう。

中毒状態からの脱出や、執着を手放す事、悪習慣から抜け出すことなど、
悪い誘惑を断ち切る機運が高まっているでしょう。

相手の気持ち

相手の気持ちとして悪魔のカードが出たのであれば、

倫理的に良くないことにも、反省の気持ちなく取り組んでいるであろうことが示されているでしょう。

自分さえ良ければ良いという自分勝手で、私利私欲を優先する有様、

また更生や努力をすることを拒み、堕落していこうとしている内面状況が伺えます。

逆位置の場合

一方で、逆位置やポジティブな意味として捉えるならば、

そうした悪い習慣や状況には見切りをつけて、一歩踏み出して行こうとしている気持ちが伺えます。

モラルに反した自分の行いに反省の気持ちがあり、更生する気になっていることが示されているでしょう。

原因・理由

甘美な誘惑を断る事ができず、低きに流れていってしまったことが、
災いして問題の原因となってしまっていた事が示されているでしょう。

自分の中にある、負の側面を見つめ直す必要があること、
またそこにある自分を悪に繋ぐ鎖を見つけて断ち切らねばならないことを示しているでしょう。

逆位置の場合

一方で、逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、

それは悪い習慣から抜け出す事ができたことが、
事態の好転に繋がったであろう事が示されているでしょう。

最終結果

理性での自己コントロールの力が弱まっており、
そこに漬け込むように悪魔の囁きが訪れるであろうことが示されています。

自分の中にある動物的な欲求が牙をむいて顔を出さないように、
注意しなくてはいけません。

逆位置の場合

一方で、逆位置やポジティブな意味として捉えるならば、

抜け出すに抜け出せずにいた悪い習慣から抜け出して、
本来あるべき好ましい状態へと進みだせていることが示されているでしょう。

対策

対策として、悪魔のカードが出されたのであれば、

自分の内面で顔を覗かせている悪魔の存在に気づき、
自分を繋いで離さないようにしている鎖を断ち切る努力が必要です。

そのことは、ぬるくもなんとなく居心地の良い場所からは抜け出さねばならないことが示されているでしょう。

獣性にコントロールされるのではなく、理性と意志の力で、
本来の目的意識を思い出し前向きに意欲を湧き上がらせる必要があります。

逆位置の場合

逆位置の場合でも正位置同様に、自分の欲望や惰性の精神からは決別して、
人間らしさを取り戻さねばならない事が示されているでしょう。

正位置と比較するならば、鎖が外れるという点に焦点が当たっており、
今の悪い習慣からはいつでも抜けようと思えば抜け出せるのだということが特に指摘されているでしょう。

恋愛について

タロット恋愛

タロット占いと恋愛の動向とはよくセットで取り上げられるテーマです。

それでは次に、恋愛という文脈で、

出会い、片思い、復縁、交際中、結婚

という5つのテーマごとに、正位置・逆位置での力のカードの解釈例についてご紹介していきます。

いずれも、悪魔のカードが象徴する事柄をベースに、
そこから連想的にイメージできる内容が占いでの解釈となりますので、

一体悪魔のカードのどういった部分がこのような解釈につながっているのかという点に着目しながら読み進めるとタロットリーディングの能力向上にも繋がるでしょう。

出会い

出会いに関して、悪魔のカードが出されたのであれば、

それは出会う相手であったり、出会おうとする自分のモチベーションが、
性欲や金銭目的、体裁を保つためといった、
世俗的な欲望に根ざしたものであるという事が示されているでしょう。

トラブルに巻き込まれるであろうことが暗示されています。

逆位置の場合

逆位置であるならば、今の状態では本来の自分が求めるような良い出会いは無いのだから、

頭を冷やして、別の場所に視点を移すべきであることが示されているでしょう。

もしくは、どう思われても構わないといった姿勢や、愛を信じていない冷めたスタンスなど、

屈折した恋愛観などが指摘されている可能性もあるでしょう。

片思い

片思いに関しては、悪魔のカードはセクシュアリティのアピールも象徴していますから、

セクシュアルな展開が予想されるでしょう。

自分の相手への気持ちを、相手にうまく利用されないように気をつけなければなりません。

また、束縛や執着心をも表しており、自分の気持ちが不必要に相手に束縛されていないか考え直してみるのも良いでしょう。

逆位置の場合

逆位置であるならば、相手への執着の強さが強調されている場合もありますし、

ひょんなことから、その相手への興味が失せてしまうことも示されているでしょう。

復縁

復縁に関して悪魔のカードが出るならば、

それは過去の関係性に縛られている様が示されているでしょう。

それは恋や愛ではなく、依存であり、
本心では断ち切りたいのに断ち切れずにもがいているのではないかと、
このカードは指摘しているでしょう。

逆位置の場合

逆位置であるならば、そうした執着心が極端に強くなってしまっている事が示されていることもありますし、

復縁を望むべきでは無いと頭で分かった上で、それでも復縁を望もうとする屈折した内面状態が指摘されている可能性があります。

交際中

交際中に関して悪魔のカードが出されたのであれば、

それは表も裏も知り尽くした上で繋がっているという密着感が示されているでしょう。

しかし、その状態に対して悪魔のカードが示しているのは、
離れるに離れられない二人というイメージであり、
束縛や制限に繋がっている可能性を指摘されているでしょう。

もしくは、自分か相手に、悪魔のカードが示すようなモラルに反した感情、つまり浮気や不倫の感情が出てきてしまっていることも示されている可能性があるでしょう。

逆位置の場合

逆位置である場合には、2人の繋がりが共依存という形で悪い形で表面化していることが示されている可能性あります。

2人の関係を改めて、しらふな頭で見つめ直す客観的な視点が必要であることが示されているでしょう。

結婚

結婚に関して悪魔のカードが出たのであれば、

それは結婚が、お金のため、生活のため、体裁だけのため、
といった愛ある状態ではなく不純な要素が混じった結婚であることが示されているでしょう。

もしくは、相手に対する愛はもう無いのだけど、惰性の延長でしかたなく結婚をするという事も示されているでしょう。

逆位置の場合

逆位置であるならば、相手との関係性は見えていない、
あくまでも自分のための愛をつらぬこうとしているという暗示でしょう。

結婚という形式には囚われていない様子も示されているでしょう。

仕事・未来・金運について

さて、上では恋愛の占いについての解釈例をご紹介しましたが、

それでは最後に、仕事や未来についての占いにおいて、悪魔のカードが意味することの例をご紹介します。

仕事について

仕事に関して悪魔のカードが出たのであれば、

諸々の誘惑や執念などに惑わされて目の前の仕事に集中できていない様子が伺えます。

また、今の仕事に対して、本当は辞めたり変えたりした方がいいのだろうけれども、現状に甘んじてぬるま湯に浸かっている様が示されているでしょう。

逆位置の場合

逆位置であるならば、今の仕事からはもう抜け出して、
別のところへと移動するべきであることの指摘と捉えることも可能でしょう。

もしくは、欲望に根ざした強い思いがそこにはあり、
執念で仕事を続けているであろう様が示されていることでしょう。

未来について

未来について悪魔のカードが出るならば、将来において、
欲望に惑わされてしまい低きに流れていくであろう事が指摘されています。

身の回りを整理整頓し、理性の力をコントロールし、
内なる獣性に支配されないように注意しないといけません。

逆位置の場合

一方で逆位置であるならば、逆に現状の甘んじている惰性の状態や、
モラルに反した欲にまみれた生活から、

頭を冷やすことによって前向きになるであろうことが示されているでしょう。

好転の兆しが訪れるであろうことが示されています。

金運について

金運について、悪魔のカードが出るならば、
ギャンブルなど私利私欲の極みのような金運は吉であることがしめされているでしょう。

しかし、注意が必要なのは、悪魔があなたを闇の世界へと誘い込むために一時的に金銭運をあげて欲にまみれて理性を失うようにと仕向けているであろうという事です。

逆位置の場合

逆位置であるならば、

現在の金銭を求める気持ちは、健全なものではなく、
欲望に支配された動機であることが指摘されているでしょう。

まとめ

以上いかがでしたでしょうか。

このページでは、タロットカードの大アルカナ15番の「悪魔」のカードについて、

その絵札の解説からシンボルの意味、

また占いでの悪魔の一般的な解釈方法から、スプレッドや恋愛・仕事などの占い別での解釈例について、

幅広く解説をしてきました。

占いでの解釈例についても、様々なものを取り上げましたが、
その解釈の根拠としてはこのカードが象徴する一連の物語の側面にあることに注目し、

占いの内容や他のカードとの関係性などから、より応用性・柔軟性のある解釈ができるようになりましょう。

当サイトでは他にも大アルカナ・小アルカナについての理解が深まるような記事やそのほかのアルカナについての解説もしておりますので、

タロットカードにご興味のある方は是非そちらもご参考くださいね。

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