自分のホロスコープを知って読み解きたい!
でも、いったいどんな知識が必要で、どういうポイントを見て、どのような手順で読んでいけばいいの、、、?
というまだ初心者の方を対象に、
ホロスコープの読み方・見方を1から解説します。
ホロスコープの見方・読み方の基本知識
このページの最後に、ホロスコープの作成について解説をしておりますが、
実際に自分のホロスコープを見てみると、色々な情報が詰め込まれていることが分かるかと思います。
これらの情報は、実はどれも大切で、かつそれらの関係性を見ていくことが肝心です。
そのため、ホロスコープを読み解いていく上においては、
基本となる知識をしっかりと掴んでおくことが必須です。
そこで、まずはじめに、ホロスコープを読んでいくにあたっての、
基本的な知識についておさらいをしておきます。
紹介する知識は以下の通りです。
- 月・太陽・惑星の天体の見方
- サインの見方
- ハウスの見方
- アスペクトの見方
- ASC・MC・バーティクスの見方
です。
ただし、このページでは、初心者向けに表面的な知識をさらっとまとめてご紹介するに留めているので、
さらに詳しい解説を見たい方は、それぞれの解説ページもご参考ください。
天体の見方
ホロスコープにおいて天体は舞台の上で演技をする演者のような立ち位置です。
天体は月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体があるわけですが、
それぞれの天体に固有の「意識」があり、
これらの意識は人生における役割を意味しているといってもよいでしょう。
これらの天体の意識が、次に述べるサインやハウスといった要素を背景に、
人間のあり方に映し出されるといったイメージです。
サインの見方
ホロスコープにおけるサインとは、一般的に知られている12星座の名前で表されます。
注意点としては、サインとはあくまでも平面化された天体図(ホロスコープのこと)を12区分してそれぞれに名前を付けただけですので、
別に星座そのものを指しているわけではないので混同しないようにしましょう。
そして、このサインの見方としては、大雑把な括りでの、
その人の性格の傾向とみると良いでしょう。
サインは、赤道の延長線と、太陽の通り道である黄道との交点の、
東側(春分点)を基点に十二区分したものから分かるように、
その瞬間に生まれた場合、地球上のどこにいても同じサインの配置になるため、
より公的な範囲での傾向を示すのです。
サインの二区分・三区分・四元素について
また、サインの意味を見ていくにあたっては、
12サインそれぞれの意味を覚えるというよりは、
サインの二区分(奇数・偶数)、三区分(活動・固定・柔軟)、四元素(火・風・水・土)を知って、
それらの知識を背景にサインそれぞれの意味を見ていく方が、
より応用的にホロスコープを読み解いていくことが可能になります。
ハウスの見方
ハウスとは、水平線の延長と黄道(太陽の通り道)の交点の東側(アセンダント)を基点に、
天体図を12区分した、それぞれの領域のことを指します。
サインとの比較でいうと、サインがより広い意味での性格の傾向を指していたのに対して、
ハウスではより具体的・個人的な性格の現れ方や行動の癖などを指します。
イメージとしては、サインが体に付けられたタトゥー(刺青)のようなもので、
他にも同じタトゥーを付けている人が多くいるのに対して、
ハウスはその人が住んでいる家そのものを指し、その人固有であるのです。
このことは、その人が生まれた瞬間の水平線というのは、
生まれた瞬間の時間と場所によって決まることからもイメージはつくかと思います。
アスペクトの見方
アスペクトとは、天体(月・太陽・惑星)、ASC、MCといった感受点同士が作り出す角度のことを言います。
なぜこのアスペクトが大切なのかというと、
天体はそれ自体では意味を持たず、他の天体同士の関係の中で初めて影響力を発揮するからです。
イメージは、車のエンジンとタイヤの役割を思い浮かべると分かりやすく、
エンジンだけが一生懸命動いても車は動かず、一方でタイヤだけがあっても車は動きません。エンジンとタイヤがお互いに影響しあって車は動くのです。
ここでいう「エンジン」「タイヤ」がホロスコープで言うところの天体(もしくは感受点)であり、「車が動く」という結果が、天体同士のアスペクトが作り出す人生に現れる影響であるのです。
その他の知識について
実はまだ必要な知識はありますのでもう少しお付き合いください。
アセンダント(ASC)・ディセンダント(DSC)の見方
アセンダント(ASC)とは、生まれた瞬間の時間と場所から分かる水平線と黄道との交点のことです。日の出の場所と覚えると良いでしょう。
そして、ディセンダントとはその180度逆側で日の入りの場所と覚えると良いでしょう。
そして、これらアセンダント・ディセンダントは、その人の人生における個人的な傾向を見るために使います。
アセンダントは、母親の胎内から飛び出す時の勢いをそのまま示しており、
人生を通じてこの勢いの方向性は継続します。
そのため、アセンダントからは、その人が生まれつきどのような資質を持っていて、その資質をどのような方向性で発揮しようとしているのかというのが見て取れるのです。
そしてディセンダントからは、その人の存在を映し出す環境や対人関係のあり方を見て取ることができます。
MCとICの見方
MC(Medium Coeli)とは、先ほどのアセンダントの導き方の画像での、
太陽が一番高い場所に登った地点を指します。
IC(Imum Coeli)はその180度逆側に位置しています。
先ほどのアセンダント(ASC)が、人生レベルでの個人的な傾向であったのと比較すると、MCは社会的な自分の人格や役割を示しています。
そして、ICは、その人が他の人と共存する中で獲得していく心理的な満足感のあり方を示しています。
一般的に、このMCからその人に向いている仕事などを見ていくことができます。
アンチバーティクス(AV)・バーティクス(Vt)の見方
また、一般的な占星術の本などでは取り上げることはあまりないのですが、
アンチバーティクス(AV)とバーティクス(Vt)も実はとても大切です。
これらは、PV(Prime Vertical)という子午線(生まれた地点を北と南で結ぶ線)と垂直に交わる天球上の円と、
黄道(太陽の通り道)が交わる点のことを指します。
なぜAVとVtが大切なのかというと、
これらはその人にとって、より社会的な宿命を示すからなのです。
先ほど取り上げた、アセンダント、MCが個人の人生からの視点での話であるならば、
このアンチバーティクスとバーティクスは、社会から運命付けられている影響と見て取ることができるのです。
ホロスコープの読み方の流れ
さて、それではここからは実際にこれまでの知識を用いて、
どのようにホロスコープを読みでいけば良いのか、
その読み方について一連の流れをご紹介します。
読み方① サインの二区分・三区分・四元素で基本的な性質を見る
まずはじめにすることは、
ホロスコープ上での各天体が位置するサインの二区分(奇数・偶数)、三区分(活動・固定・柔軟)、四元素(火・風・水・土)の数を集計します。
そして、この集計結果からその人のだいたいの性格の傾向を見ます。
具体的には、バランス的な偏りがどこかで生まれていないかを見ると良いでしょう。
例えば、三区分で言うところの「固定」のサインに偏りがある人は、
継続力がある人ですが、一方で頑固な傾向があるでしょう。
また四元素で言うところの「火」のサインが豊富な人は、
より直感的でインスピレーションを大切にしますが、
一方で理念的すぎて対人関係においては馴染みづらい性格でしょう。
読み方② アセンダントで生まれつきの性質を見て、MCで社会的な人格を見る
次に、アセンダントと、MCから、その人の生まれつきの資質であったり、
最終的な社会的な立場などを見ていきます。
アセンダントに関しては、第1ハウスにある天体と、その天体のアスペクト、またアセンダントのサインの支配星(ルーラー)の位置とアスペクトから、
そしてMCに関しては、第10ハウスにある天体と、その天体のアスペクト、またMCが位置するサインの支配星の位置とアスペクトから、
読み取っていきます。
一般的には、アセンダントとMCはアスペクトではスクエア(90度)を作るため、アセンダント的な好みとは異なる領域でMC的な社会での立場を示します。
これは、得意であったり慣れた領域とは異なる領域での修行を通じて魂レベルで進化しようとするより高次元の意識の現れであるからだと思うのですが、
いずれにしてもアセンダントやMCが示すのはあくまでもその人の姿勢であって、
実際の現れ方は天体とその天体のサイン・ハウス・アスペクトから読み取っていくのです。
読み方③ 太陽と月の関係から個人としての成長の方向性を見る
そして、次に、その人の魂レベルで望んでいる進化の方向性を見ていきます。
この進化の方向性というのは、地球視点からの意志であり、
それは月→太陽という関係の中で読み解いていくことができます。
これは、地球を中心に考える天動説においては、
地球の一番近くにいて公転周期の一番短い月から、
個人の意志の向かう先である太陽への流れの中で、
成長の方向性が決まるからです。
具体的には、月のサイン・ハウス・アスペクトから、個人的なライフスタイルの傾向を読み取り、
次に太陽のサイン・ハウス・アスペクトから個人がより大きな方向に進化していく時の姿勢を読み取ります。
読み方④ 冥王星と土星の関係からもっと広い視野からの意識の下降を見る
一方で、月→太陽だけの意志の中で人生を完結させようとすると、
人生はどこかでうまくいかなくなります。
それは、冥王星→土星という、太陽系を超えた銀河系から送られてくる意図が考慮に入れられておらず、もっと広い視野からの人生の目的に迎えていないからです。
具体的には、土星のサイン・ハウス・アスペクトから、
その人の社会的な役割や、社会の中で最終的にどのような達成をしようとしているのかという意識を見ます。
そして、冥王星のサイン・ハウス・アスペクトから、
その人が高次元のレベルでの集団無意識の海の中で、
一体どのようなポジションから地球に生まれてきたのかということを見るのです。
このように、地球における個人的な資質や傾向と、
もっと広い視野からの意図との中間地点をうまく見出していくことで、
結果として自分らしい人生を生きていると実感できるのです。
読み方⑤ バーティクスから社会的な関わりの宿命を見る
ここまでの読み方でも十分にその人のことを「見る」ことはできるのですが、
さらに言うならば、アンチバーティクス・バーティクスから、
その人の社会的な関わりの宿命を見ることもできます。
これは、このページの最初で述べたアンチバーティクス・バーティクスの説明からも分かるように、
子午線という社会的な意識の現れである線によってその場所が左右されるのがこのAV・Vtであるからです。
このAV・Vtからは、その人の個人的な意志とは全く別のところからくる影響で、ある種強制された宿命的な立場や役割を示しています。
読み方⑥ 最後に小惑星やノード(ドラゴンヘッドなど)を考慮に入れる
そして最後に、考慮点として、小惑星やドランゴヘッドといった知識も踏まえてホロスコープを読み解いていきます。
一般的な読み方としては、最後の考慮点として紹介しますが、
その人にとってより関心度が高い領域の話出会ったりする場合は、
これらの小惑星やドランゴヘッドの影響を深くホロスコープから読み取っていくことが必要になってきます。
ホロスコープの作成方法
最後に、ホロスコープの作成方法についてご紹介をしておきます。
ホロスコープは、自分で作るとなるとかなり大変です。
そのため、以下にご紹介するサイトから簡単に自分のホロスコープを作ることができます。
(リンク先の、Chart drawing, Ascendant、の先から作ることができます。)
(リンク先の、ホロスコープ設定→シングルチャート、という先から作ることができます。)
【自分のホロスコープの作成に必要な情報】
自分のホロスコープを作るにあたっては、
生年月日の他に、生まれた場所(病院など)の緯度・経度と、
生まれた時間です。(何時何分だったか)
場所や時間に関しては分からないという方が多いかと思いますが、
親が持っている母子手帳にその情報が書いてあります。
母子手帳がないと言う場合も、戸籍と紐づいている可能性があるので役所にいって聞いてみるという手段があります。
それでも見つからない場合は、生まれた病院をなんとか知って、その病院に自分が生まれた時間の情報が残っていないかを問い合わせてみるという方法があります。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、ホロスコープの読み方・見方について、
なるべく初心者にとっても分かりやすくなるように努力して解説をして参りました。
このページでは表面的な知識をさらっと述べるに止まっている箇所も多くあるので、
もっと細かい情報に関しては、別のページで解説をしているので、
是非そちらもご参考ください。