このページでは、タロットカードの大アルカナの3番が付された「女帝」のカードについての解説を行います。
解説の流れとしては、まずはじめに女帝のカードの背景知識を持つために絵札が象徴する事柄についての解説をします。
次に、正位置・逆位置での一般的な解釈方法を解説。
そして最後に、恋愛(相手の気持ち)や仕事、未来の予測といった、
占い用途別での解釈の方法についての解説をしました。
あくまでも、タロット占いでは質問の内容であったり、並べられた他のカードとの関係性から意味が定まるものではありますが、
そうした応用的な解釈が可能になるためにも、まずはカードに秘められたシンボルの理解と、基本的な解釈方法についての理解が欠かせないでしょう。
なお、当ページでは主に「ウェイト版」のタロットカードの女帝の意味についての解説を行いますが、その他の版のタロットカードについても類似している事柄の方が多いので、いずれにしても役に立てる内容になっています。
タロットカードの女帝の意味とは?
タロット大アルカナの3番目のこのカードには「女帝」という名前がつけれています。
この「3」という数字は、統合と調和の数であり、誕生や新たな生命、物事の基礎や物質的生産性を象徴するように、
この女帝のカードも、世界の豊饒さや調和を象徴するカードです。
描かれるのは、美しい一人の女性が台座に座っている姿であり、
そこには様々なものがシンボルとして描かれ散りばめられています。
一体このカードはどのようなことを物語っているのでしょうか。
それではまず初めに、女帝のカードの解釈をするにあたっての背景知識の解説をします。
ウェイト版のタロットカードをお持ちの方は女帝のカードをお手元にご用意して実際に見ながら解説をお読みになると良いでしょう。
もしお手元になくても上の写真を見ながら自分なりにこのカードから一体どのようなことを感じるかを大切にしながら読み進めてみて下さい。
絵札の意味とは
カードの中央には、12の星が施された冠を被り、優雅に台座に腰をかける、一人の女性がいます。
彼女は、大きなクッションを背に、ザクロの描かれた衣服を纏い、
金星のマーク(♀)が施された盾を下に置いています。
「女帝」と命名されたこの女性は、この世の中の豊かさや実りの支配者であり、
片手に王笏を持ち、地上での生活をゆったりと楽しんでいるようです。
カードの手前には穀物である麦がその収穫時を迎えており、
カードの背景には豊かな緑に、綺麗な小川が流れています。
そこはまるで、手入れの行き届いた庭園のような広場であり、
五感で感じ取れるあらゆる快楽がそこには溢れているのでしょう。
このカードに付された数字である3が正三角形のバランスを象徴しているように、
カードに描かれる構図は大きな三角形の構図になっており、
女教皇で象徴された光と闇の二元性の世界を統合し三位一体の姿をそこに顕現させているのです。
ユング心理学の用語である「元型(アーキタイプ)」の表現を借りるのであれば、
この女帝は「グレートマザー」そのものであり、
魔術師や皇帝に象徴されるような「男性原理」と対をなす「女性原理」そのものを象徴しています。
大アルカナ2番の女教皇のカードが、女性原理の神秘性を象徴しているのであれば、
この大アルカナ3番の女教皇のカードは、女性としての機能であったり、女性原理の物質的・感覚的な部分を象徴しているのです。
(オススメ記事→【タロット2】女教皇の意味とは )
女帝からのメッセージとは
この女帝のカードはそんな「母性」に関する様々な面を象徴しています。
それは、一般的な意味での母親の姿はもちろんのこと、母なる大地・海なる母と表現されるように、
生命を生み出し、愛に満ちた保護や養育を通じて、
ありとあらゆるものを分け隔てなく無条件の愛で包み込み、育て、実らせます。
その過程の全ては完全なる調和のもとでなされており、
何一つ無駄なことはなく、そして誰一人として犠牲にもならないのです。
この女帝のカードが示すような、この世の豊かさを全て詰め込んだかのような世界は、
まさに女帝が象徴するような「偉大なる母性原理」があってこそ、
初めて成立しうるものであるということを、
メッセージとして教えてくれています。
真の意味での「実り」のためには、物事を調和のもとに進展させていく必要があり、
そのためには、根本的な部分でのこの母性の働きが必要なのです。
女帝のカードは、豊かさや実りを享受したいのならば、
無条件の愛でもって自他に向い合えということを教えてくれています。
シンボルの意味
さて、そんな女帝のカードですが、その絵札には注目すべきシンボリズムの数々が散りばめられています。
これらのシンボリズムは、女帝の他にもウェイト版のタロットカード全体において一貫して適用されており、
これらのシンボルの象徴する事柄への理解があると、より一層タロットカードへの理解が深まります。
シンボル | 意味 |
---|---|
3 | 統合と調和、そこから新たな誕生の象徴 |
正三角形 | 安定した土台が生まれること、三位一体 |
穀物 | 多産の神、大地母神の象徴。 |
大地 | 女性原理や物質の象徴 |
盾 | 受け止めること、抵抗すること |
金星(♀) | 愛とエロスの象徴 |
女性原理 | 生命を育み、愛を与え、慈悲と思いやりの精神で育む力 |
12の星 | 12星座を象徴 |
12の星の冠 | 黄道十二宮の母であることを象徴する |
果実の衣服 | 果実は実りの象徴として、ザクロやイチジクなどの果実は女性のセクシュアリティの象徴 |
王笏 | 本能的な欲求や本能を象徴。男根の象徴とも。 |
関連事項について
また、タロットカードに関連する背景的な事項と、女帝のカードとの関連についても下記にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
4大元素 | 風 |
惑星 | 金星 |
十二宮 | 天秤宮 |
十二星座 | 天秤座 |
生命の樹 | 第三の鍵、第十四の小径 |
鉱物 | エメラルド、ローズクオーツ |
花 | バラ |
ハーブ | ローズ |
食品 | 果実 |
エジプト神 | ハトホル |
ギリシア守護神 | アフロディテ |
曜日 | 金曜日 |
人体 | 体脂肪・胸元 |
色彩 | 紅色 |
ヘブライ文字 | ダーレト |
(そのほか参考になる記事 【一覧】タロットの大アルカナの意味・覚え方とは?)
タロット占いでの意味について
それでは、次に実際のタロット占いの際に、女帝のカードが出てきた際にどのようにその意味を解釈していったら良いのかという点について解説をします。
ただし、その前に念を押しておかなくてはいけないことがあり、
それはタロットカードの意味は定まったものでは決してなく、
カードからどのような事をその時感じるかや、スプレッドの中での他のカードとの関係性などから、非常に流動的に意味を読み取っていく必要があります。
そのため、正位置ではこの意味、逆位置ではこの意味、というような固定的な解釈であったり、このカードには〇〇通りの解釈方法があって今回はこの解釈に当てはまるといった、
逐語的な解釈なども避けるようにしましょう。
それを踏まえた上で、タロットカードの女帝の意味の解釈について、
まずはそのキーワードをポジティブ・ネガティブの軸に沿って紹介し、
その後、女帝の意味の解釈例をご紹介します。
キーワード
それではまずはじめに、女帝のカードから導き出すことが可能である解釈のキーワードを、上から下にかけて、肯定的な意味から否定的な意味へと一覧に並べて見ました。
一番上が、女帝のカードを肯定的に捉えた時のもっとも極端な意味での解釈であり、そこから徐々に肯定でも否定でもない中間的な解釈、そして一番下にかけて否定的な面が強く出た場合の解釈となっています。
【女帝のキーワード】
- 繁栄すること
- 物事が成就すること
- 成長すること
- 生産性が高いこと
- 結婚、妊娠、出産
- 快楽を感じること
- 調和のもと安定すること
- 女性原理
- 不毛であること
- 浪費
- 怠惰、生産性の低いこと
- 結果に結びつかないこと
- 虚栄心、見栄っ張り
- 淫らであること
- 過干渉
- 過剰であること
これらのキーワードに関しては、正位置だと肯定的な解釈を、逆位置だと否定的な解釈といった当てはめ方では解釈を読み誤ります。
逆位置でも、他のカードとの関係性であったりスプレッドの位置次第で肯定的に捉えるべき場合もありますのでその点は注意してキーワードを見るようにしましょう。
反対の意味を持つタロットカード
また、タロットのその他のカードの中で、
この女帝のカードと反対の意味を持つカードは以下の通りです。
カード名 | 意味 |
---|---|
皇帝(大アルカナ4) | 男性原理、命令・規律、規則・ルール |
死(大アルカナ13) | 死の本源、死滅、衰廃 |
ペンタクルの4 | 所有欲の強さ |
互いの意味を強めるタロットカード
そして、タロットのその他のカードの中で、
女帝のカードと互いの意味を強めるのは以下の通りです。
カード名 | 意味 |
---|---|
恋人(大アルカナ6) | 性的な満足、喜び |
星(大アルカナ17) | 溢れ出る愛 |
カップの9 | 感覚の享受 |
ペンタクルの7 | 物質的な報酬・成果 |
ペンタクルの10 | 富裕・贅沢・肉体的な心地よさ |
(参考になる記事:【一覧】小アルカナの意味と覚え方とは?)
それでは次に、女帝の意味の一般的な解釈例をいくつかご紹介します。
意味① 女性原理を見いだすこと
女帝のカードは端的には女性原理の象徴であり、女帝のカードに描かれる彼女の存在は、
物事に調和を生み出し、全てを結実させ繁栄をもたらします。
このカードが出た時には、女帝の彼女のように、自分の中の女性性をしっかりと見つめて発揮し、
競争ではなく調和を、自己主張ではなく他者傾聴を、浪費ではなく育成を、
論理ではなく感情を大切にする観点を持つようにと教えてくれているのでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置関係でこのカードが出る場合などには、
それは自分の中での女性性が逆に裏目に出てしまっており、
情に流されてしまい不本意な状態になってしまっていることや、
過保護の母親のように、相手に対して過剰に干渉しすぎていて、
かえって全体のバランスが崩れてしまっていることを警告しています。
そのような状態では、女帝のカードに描かれるような、
静かな調和のもとでの真の繁栄には繋がらないのです。
意味② 愛で持って育てること
女帝に描かれる彼女は、無限の愛でもって惜しみなく与え、惜しみなく愛を注ぎ、
惜しみなく育もうとしてくれます。
そのことが、巡り巡って今の彼女の確固たる繁栄に繋がっているわけですが、
このカードが出た場合には、この女帝のように、愛を持って育てるべきであること、
また愛ある心で物事に取り組んでいるということを示しています。
身近な人であったり、仕事であったりと、
今の時期は焦らずじっくりと十分な愛を注いで世話をしてあげなさいと教えてくれています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置である場合などには、
育む精神や、愛ある態度が欠けてしまっていることや、
ものごとが調和のとれた状態では進んでいないであろうことが警告されているととることができるでしょう。
意味③ 実りの時期がやってくること
女帝のカードには、麦がその収穫の時を迎えています。
また背景の森は豊かに生い茂っており、そこを流れる小川の水はきっと澄んでいることでしょう。
このカードが出た時には、まさに実りの時が近いということが示されています。
日頃の努力が成果を結ぶことであったり、
結婚や妊娠、出産といった人生での一大イベントの到来を告げるカードでもあります。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置関係でこのカードが出る場合などには、
不十分な実りしかもたらされないであろうことが警告されています。
その原因はなんであれ、今のままでは期待していた成果は得られず、
浪費ばかりが進んでしまうかもしれません。
意味④ 五感を使って楽しむこと
女教皇が、女性性の神秘性を象徴しているのならば、女帝は女性性のより物質的・感覚的な側面を象徴しています。
女帝に描かれる彼女は、豊かな自然の中で五感を使って楽しんでいます。
このカードが出た時には、自らの感覚を大切にして、もっと楽しむべきであることを示しています。
身体を動かすのもいいですし、美術館にいって芸術を楽しんだり、
映画やカフェ巡りなんかも良いでしょう。
そのような地上に生きているからこそできる楽しみを享受しましょうと教えてくれています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置関係に出てしまった場合には、
セクシュアリティの面で淫らな生活が続いてしまっていることや、
欲や快楽に溺れて我を見失ってしまっていること、
そのままでは真の繁栄や幸福は訪れないであろうことが警告されています。
女帝の逆位置について
さて、すでに女帝の逆位置については、逆位置だからといって、ネガティブな意味を短絡的に当てはめるべきではないことについては触れました。
その上で、女帝のカードが逆位置で出た場合など、正位置の意味とは逆であったり、
反対の応用的な解釈が必要な場合のポイントについても解説をしておきます。
女帝のカードは逆位置であったり、ネガティブな位置関係で出た時には、
キーワードとしては以下のものが当てはまる可能性があるでしょう。
生産性の不足・不達成・成果が出ないこと・浪費・無駄遣い・過剰な生産と疲労・異性関係のルーズさ・情に流されやすい・過保護・過干渉・快楽に溺れる・見栄っ張り・虚栄心
などです。
これらの意味は、女帝が象徴する「女性原理」が失われた状態や、極端な方向に働いてしまった結果として派生してくるマイナスの側面から容易に推測できるでしょう。
女帝のカードに描かれるような真の意味での実りある繁栄を享受するためには、
その根底に、無償の愛、惜しみなく与えること、慈悲の精神という徳目が必要不可欠であることが警告されます。
また、そうした女性性もそればかりが発達してしまっていると逆に不調和で破滅的な状態になってしまうということ、
つまり論理や規律、思考といった男性性との調和の中で発揮して初めて、数字の「3」に示されるような三位一体の状態になれるということが示されているのです。
(男性原理の説明として参考になる記事:【タロット1】魔術師の意味とは?)
恋愛・仕事・未来について
それでは次に、実際の占いの内容に応じて、女帝のカードがどのような意味を持ってくるのかと言う事についても解釈の例をご紹介します。
ここまで紹介してきたような女帝のカードの一般的な解釈例や、
スプレッドで置かれた位置での意味などから、
そこに恋愛・復縁・仕事など、占いの内容を応用することで、
女帝が意味するところは見えてきます。
恋愛・相手の気持ちに関しての意味
女帝のカードは、男性原理と女性原理との調和が取れた理想的な幸福状態を象徴していますので、
恋愛の質問に対して女帝のカードが出た場合には、
それは幸福感に包まれた愛の予感がなされていると思ってもよいでしょう。
恋愛の成就であったり、結婚、妊娠、出産という場合が当てはまるでしょう。
相手の気持ちに関しても、愛情に溢れ幸福感を感じているであろうことが示されています。
逆位置の場合
一方で、逆位置であったり、ネガティブな印象をこのカードから受けるのであれば、
それは恋愛の関係が単なる肉体関係になってしまっているかもしれないことであったり、
片方がもう片方の尻に敷かれてしまっている状態、つまり調和が欠けてしまっているような状態、
そして、過剰な愛情、押し付けの愛情になってしまっているかもしれない事が警告されています。
仕事に関しての意味
仕事に関する質問で女帝のカードが出るならば、
それはこれまでの頑張りの成果が出てくるであろう予兆が示されていることや、
現在は職場での人間関係などにおいても調和がとれており、
地に足ついた形で繁栄にむかっていることが示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置でこのカードが出されるのであれば、
それは利益に対してがめつくなってしまっていることや、所有欲、独占欲が過剰にでてしまっていること、
何れにしても安定の土台となるような傾聴の精神やバランス感覚が見失われており、
そのことによって衰退が余儀なくされてしまうであろうことが警告されています。
未来に関しての意味
未来に関してこのカードが示されるのであれば、
それはバランス感覚のある、理想的な実りの未来が予想されているでしょう。
それはこれまでのあなたや周りの人々との、調和のとれた人間関係や、
思慮分別のとれた正常な物質感覚をベースにした着実な努力が成果となっているのです。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな印象を受ける場合には、
そうした成果が得られる状態とは真逆に、非生産的な状態や、
不毛な状態、バランスが崩れている状態が予期されます。
何れにしても、その原因には、
土台となる調和の取れた状態の不足があげられるでしょう。
自分の中であったり、状況の中の女性原理を担うことを見返してみて、
どこか偏りが発生していないかを探してみる必要があるでしょう。
スプレッドでの意味の解釈方法
それでは最後に、実際にスプレッドに女帝のカードが出た時の意味の解釈方法について、
スプレッドに割り当てられた役割に応じて、
女帝のカードがどのような意味を示しているのかという事について解説をします。
状況・状態
今の状況や状態は、女帝のカードに象徴される調和のように、
バランスの取れた状態で良い循環の中にいることが示されているでしょう。
それは物質的や金銭的な面での調和でもあれば、
人間関係においての感情面でのバランスの良さなども示します。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置関係である場合には、
調和が乱れていることが示されているでしょう。
どこかバランスが崩れているであろう箇所が思いつくのなら、
その背景に優しさや思いやりの欠如が無いかどうかを振り返ってみましょう。
心境・気持ち
心境や気持ちを指し示す箇所に、女帝のカードが出た場合には、
心境としては意欲がありやりがいを感じている状態であったり、
愛情と幸福感を感じていること、
また結婚を予期していたり、物事の達成を期待しているといった心境が現れています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな位置である場合には、
それは心境としては自己中心的な偏りのある考えをもっていることであったり、
相手に対してセクシュアリティの面で快楽だけの目的とだけとらえていること、
また気まぐれであることや、愛情を過剰に押し付けてしまっているであろうことを示しています。
原因・理由
女帝のカードが物事のポジティブな状態の理由として示されている場合には、
女帝のカードが示すような母性溢れる態度や貢献が、今の良い結果につながっていることを表しているでしょう。
今の状態が、まさに調和のとれた実りのある状態であることを示しています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな結果の原因として捉えることができる場合には、
それは無分別で浪費ばかりの過去や、相手への思慮に欠けた身勝手な態度や愛の無い接し方が災いして、
現在の不調和でどこかぎこちなく、生産性の低い状態に繋がってしまっているかもしれないことを警告しています。
結果・結論
このカードが、物事の結果や結論の位置に出てくる場合には、
それはそれまでの努力や貢献が実を結び、バランスのとれた調和のもとで、
成果となって現れてくるであろうことが示されています。
それまでの対立やわだかまりも解消して、1つの新しい調和の形がもたらされるであろうことが予期されています。
逆位置の場合
一方で、逆位置やネガティブな意味で捉えることができるのであれば、
調和とは逆の、バランスの崩れた状態、生産性の低い状態、成果に繋がらない不毛な状態になってしまうであろうことが警告されています。
原因としては、やはり女帝が示すような理想の母性の現れが足りなく、
身勝手、自分勝手、浪費グセ、快楽に溺れていた、
といった要因が無いか現状を見つめ直す必要があると教えてくれています。
対策
このカードが、対処方法や改善方法として提示される場合には、
それはもっと五感を使って自然に触れてみたり、リラックスしてのびのびとするべきであろうことを示しているでしょう。
また、男女問わず自らの女性性を見つめ、相手への思いやり、愛の精神を発揮すると良いこと、大きな愛でもって相手を受け止めると良いということが示されているでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、タロットカードの大アルカナ2番の「女教皇(女司祭)」のカードについて、
その絵札の解説からシンボルの意味、
また占いでの魔術師の一般的な解釈方法から、スプレッドや恋愛・仕事などの占い別での解釈例について、
幅広く解説をしてきました。
当サイトでは他にも大アルカナ・小アルカナについての理解が深まるような記事やそのほかのアルカナについての解説もしておりますので、
タロットカードにご興味のある方は是非そちらもご参考くださいね。
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