このページでは、占星術における射手座の役割や意味についてまとめています。
その基本的な知識の解説から、ホロスコープでの意味の解釈のポイント、
そして各天体と射手座の関係などについてまとめています。
ホロスコープで必要な射手座の知識
射手座の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
時間数字 | 9 |
正負 | 外向(+) |
三区分 | 柔軟 |
四元素 | 火 |
支配星 | 木星 |
身体対応 | 腿・肝臓 |
射手座は12星座の9番目に位置する星座ですが、この9という数字には、完成された精神といった意味やより優れたビジョンを求めた旅といった意味があります。
また、二区分の正負では外向のプラスであり、三区分では柔軟、四元素では火であるように、
射手座には外側へと働きかけて行こうとする性質があり、それは創造的なものとなります。
ただし、三区分では柔軟であることからも、他の火のサインである牡羊座や獅子座のような自分を中心としたガツガツとしたものというよりは、
他者ありきで応用的な創造行為であることが示されています。
射手座の役割
12星座がそれぞれ受け持つテーマを大きく四分割すると上図のようになりますが、射手座はその中でも「社会的人格の育成」の段階の最後に位置しています。
このことは、射手座の段階で社会的人格が形成されると捉えることができますが、その内容としては蠍座の段階で溶解されていた天秤座の性質を、再び調停的に射手座で再生させるというものです。
水(蠍座)に沈んだ風(天秤座)の性質を火(射手座)で再び蒸気化させるイメージであり、それはバックグラウンドの異なる多くの個人を蠍座的な共同体概念で全体的に飲み込みつつも、
その中から個人の個性というものを改めて活かして表に出していくというものとなります。
まさに、社会的人格というのは社会におけるその人ならではの役割であるとも言え、この射手座の段階で社会的な立場を明確に打ち出すことになります。
また、こうした射手座の意識というのは、その根底に自分という存在を超えた抽象度の高い普遍的な概念が横たわっており、
そこから浮かび上がろうとする意志は、社会的人格の形成に止まらず、所属するコミュニティから外の世界へと行ってみたいという旅への興味、また普遍的な集団性への興味や貢献といった形でも現れます。
射手座のイメージ
そうした射手座の性質をイメージで捉えるとするならば、上図のように、
異なるバックグラウンドを持つ存在を包括する普遍的な共同体概念を土台に、
そこから自分らしさという個の存在を改めて外に打ち出していこうとするものであると言えるでしょう。
そのことは、12星座の前半6つの星座を通して立派な大人となった人間が、社会の中で揉まれながら一度は見失った自分らしさというものを改めて見出そうとする意識であります。
結果として、もっと広い視野で物事をみようという意欲が起き、旅であったり思想・哲学といった領域への興味を持つようになります。
また、天秤座を一通りの学校教育を終えて社会に出た若者であると捉えるならば、射手座は苦しみも楽しみも味わい尽くした後の40代50代の姿であり、
一通りのことはもう知ったし体験したから、まだ知らないもっと広い世界へと興味を持つよう担っていると捉えることもできるでしょう。
その他参考記事:
【ホロスコープ】天秤座の意味とは?
【ホロスコープ】蠍座の意味とは?
射手座のキーワード
以上を踏まえた上で、
ホロスコープを読み解いて行く際に当てはめることができる射手座のキーワードとして、
ポジティブな意味とネガティブな意味とに分けて解説をします。
ポジティブな意味
【射手座のポジティブなキーワード】
- 自由奔放
- 冒険
- 大胆
- 高い精神性
- 広い視野
- 哲学的
- 個性的
- 率直
- 前向き
射手座では、一つ前の蠍座的な縛りから解放されて改めて自分らしさというのを社会の中に打ち出していきます。
このことから、射手座の性質は社会的には自由奔放な姿、冒険好き、大胆といったような性質を持つようになります。
また、射手座の根底には自分を超えた普遍的な共同体概念があり、
そのことは射手座の視野の広さ、精神性の高さとなって現れます。
ネガティブな意味
【射手座のネガティブなキーワード】
- 荒々しい
- 好戦的
- 枠からはみ出る
- 大雑把
- 無礼
- 無神経
また、射手座の社会の中で自分の存在を押し出していこうとする性質は時には荒々しさや好戦的な態度となって現れます。
一方で、射手座のもつ視野の広さや精神性の高さは場合によっては大雑把な性格、細かいことを気にしない無礼な態度などとなって現れる場合もあるでしょう。
射手座と天体の関係
ホロスコープにおいては、天体が人間の意識の種類を示しているとするならば、星座(サイン)はその意識が現れる舞台であると捉えることができます。
そのため、天体のテーマを主語と述語で示すとするならば、
星座は副詞であると捉えることが可能で、「どのように」の部分を担っていると捉えることができるでしょう。
射手座のテーマを一言で言い表すならば、「」であり、
天体x射手座が意味することは、「」と捉えることができるでしょう。
その上で、射手座と天体の関係について簡単に一覧にまとめました。
天体(テーマ) | 射手座x天体の意味 |
---|---|
月(情緒) | 自由奔放、ポジティブ、率直、広い世界への憧れ |
水星(知性) | 哲学的・精神的な世界への関心 |
金星(感覚) | 縛られず自由な状態であることへの美意識 |
太陽(活力) | 冒険心が旺盛で未知なるものへの興味と意欲 |
火星(積極性) | 散漫しがちな積極性、気まぐれ、突発的 |
木星(発展) | チャレンジして限界を超えていくことで発展する |
土星(制限) | チャレンジすることへのコンプレックス、恐れ |
天王星(新しい見方) | 新たな世界を求めてチャレンジを続ける |
海王星(陶酔) | 未知なる世界への陶酔、憧れ |
冥王星(破壊と再生) | 限界を突破する試みからの悲劇と再生 |
また、各天体についての解説および射手座との関係性については、
下記の記事それぞれでも触れておりますので是非そちらもご参考ください。
【10天体それぞれの解説記事一覧】
□【ホロスコープ】占星術での月の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での水星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での金星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での太陽の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での火星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での木星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での土星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での天王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での海王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での冥王星の意味まとめ
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、ホロスコープを読み解いていく際の射手座のサインの解釈について、
その必要な知識からポイントまでを解説してきました。
また当サイトではホロスコープの読み方から、占星術の知識について様々な観点からまとめておりますので、
是非そのほかの記事もご覧になっていってくださいね。