このページでは、タロットカードの大アルカナの17番が付された「星」のカードについての解説を行います。
解説の流れとしては、まずはじめに星のカードの背景知識を持つために絵札が象徴する事柄についての解説をします。
次に、正位置・逆位置での一般的な解釈方法を解説し、最終結果や対策などスプレッドに割り当てられた意味での解釈例を紹介。
そして最後に、恋愛、相手の気持ちや仕事、未来の予測といった、
占い用途別での解釈の方法についての解説をします。
あくまでも、タロット占いでは質問の内容であったり、並べられた他のカードとの関係性から意味が定まるものではありますが、
そうした応用的な解釈が可能になるためにも、まずはカードに秘められたシンボルの理解と、基本的な解釈方法についての理解が欠かせないでしょう。
なお、当ページでは主に「ウェイト版」のタロットカードの星の意味についての解説を行いますが、その他の版のタロットカードについても類似している事柄の方が多いので、いずれにしても役に立てる内容になっています。
タロットカードの星とは?
タロットカードの大アルカナ17番のこのカードには「星(THE STAR)」という名前が付けられています。
夜空に輝く星々は、大アルカナ16番に象徴されるような塔の中に閉じこもったままでは決して見ることの出来なかったものでしょう。
一体このカードはどのようなことを物語っているのでしょうか。
それではまず初めに、星のカードの解釈をするにあたっての背景知識の解説をします。
ウェイト版のタロットカードをお持ちの方は星のカードをお手元にご用意して実際に見ながら解説をお読みになると良いでしょう。
もしお手元になくても上の写真を見ながら自分なりにこのカードから一体どのようなことを感じるかを大切にしながら読み進めてみて下さい。
絵札の説明
青く彩られた夜空に、八方向に光を放つ星々が合計で8つ。そのうちの1つはひときわ大きく黄色く輝いています。
それはきっとやみ夜の中でも常に方向を教えてくれる北極星でしょう。
そんな夜の中、裸身の女性が両手に水瓶を持ち、
海へも大地へも等しく2つの水流を流しています。
彼女の右足は海に、左足は大地にあり、
水と土の機能、すなわち感情の機能と、知覚・感覚の機能とをその身に統合しています。
彼女はあらゆる生命の源を司る地母神であり、
その水瓶からは栄養たっぷりの水が注がれ、大地を肥沃にし、海を栄養豊かにしているでしょう。
彼女の後ろには木が1本生えており、そこには不死鳥の異名をもつ1匹のトキの鳥がとまっています。
このカードが象徴することとは
このカードは希望と創造の象徴です。
それは、たとえどんな困難な状況に立たされたとしても、曇りない心で見れば常にそこにある希望の光であり、創造力の源泉となるエネルギーです。
いついかなる時でも常に同じ位置で輝き続ける北極星のように、
どんな闇夜の真っ只中にいても上を見上げさえすればいつもそこに光り輝き進むべき方向を教えてくれるのです。
そして、この星のカードは、そんな希望の光が、私たち人間の誰にでも魂の深淵にある生命の輝きとして常に灯っていることを教えています。
どんな過酷な状況の中にいても、自分の心をまっさらにして、
偏見や執着を持たずにいれば、
確かな輝きとして希望が見え、創造のインスピレーションがもたらされるという事を伝えています。
塔と星の関係
一つ前の大アルカナ16番の塔では、世俗にまみれ崇高な精神性の成長の途を見失った人間の転落の様が生々しく描かれておりましたが、
この星のカードは、まさにそうして転落して一文無しになってしまった人間が、塔の瓦礫の中で絶望の真っ只中煮る時に、ふと夜空を見上げた時に、それでも見出せる希望の光です。
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月と星の関係
星の次には、大アルカナ18番の月が続きますが、
この星のカードと月のカードは人間の精神のとある側面の二面性を象徴していると取ることができるでしょう。
それは、闇夜の中に、星が象徴する「希望」を見出すか、
それとも月が象徴する「不安」を見出すかということです。
絵札でも星と月とでは同じ場所の別方角の風景であり、
北側では北極星が輝き、南側では月が輝いているのでしょう。
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シンボルの意味
さて、そんな星のカードですが、その絵札には注目すべきシンボルの数々が散りばめられています。
これらのシンボルは、星の他にもウェイト版のタロットカード全体において一貫して適用されており、
これらのシンボルの象徴する事柄への理解があると、より一層タロットカードへの理解が深まります。
シンボル | 意味 |
---|---|
裸身 | 肉眼では見えない姿の象徴であり精神そのもの |
水 | 四大元素の水、清め浄化するもの、流動性、女性性、インスピレーション、感情 |
水瓶 | 形を持たない水に形をもたらすもの |
8 | 死と再生 |
7 | 自然界における代表的な周期 |
北極星 | 希望の星 |
鳥 | 天界の生き物、死者の魂を運ぶ生き物 |
海 | 潜在意識 |
大地 | 顕在意識 |
関連事項について
また、タロットカードに関連する背景的な事項と、星のカードとの関連についても下記にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
4大元素 | 風 |
惑星 | 天王星 |
十二宮 | 宝瓶宮 |
十二星座 | 水瓶座 |
生命の樹 | 第十七の鍵、第二十八の小径 |
鉱物 | 水晶 |
花 | アルストロメリア |
ハーブ | ローズマリー |
食品 | 調理加工食品 |
エジプト神 | バステト |
ギリシア守護神 | エオス |
曜日 | 水曜日 |
人体 | 感覚機能 |
色彩 | 黄 |
ヘブライ文字 | ツァダイ |
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占いでの意味について
それでは、次に実際のタロット占いの際に、星のカードが出てきた際にどのようにその意味を解釈していったら良いのかという点について解説をします。
ただし、その前に念を押しておかなくてはいけないことがあり、
それはタロットカードの意味は定まったものでは決してなく、
カードからどのような事をその時感じるかや、スプレッドの中での他のカードとの関係性などから、非常に流動的に意味を読み取っていく必要があるという事です。
そのため、正位置ではこの意味、逆位置ではこの意味、というような固定的な解釈であったり、このカードには〇〇通りの解釈方法があって今回はこの解釈に当てはまるといった、
逐語的な解釈などは避けるようにしましょう。
それを踏まえた上で、タロットカードの星の意味の解釈について、
まずはそのキーワードを意味のまとまりごとに分類して紹介し、
他のカードの関係性について、反対の意味を持つカードと、互いの意味を強める意味を持つカードを紹介。
その後、星の意味の解釈例をご紹介していきます。
キーワード
それではまずはじめに、星のカードから導き出すことが可能である解釈のキーワードまとめました。
星の絵札から読み取ることが可能な大きな意味のまとまりごとにキーワードをまとめました。
どのキーワードにしても、「このカードが象徴することとは」の箇所で説明したような事柄をベースに、
そこから派生的に発生するキーワードが星を取り巻く占い的な解釈のキーワードとなります。
【星のキーワード】
- 希望を見出す
- ポジティブに考える
- 期待を抱く
- 未来の成功を信じる
- インスピレーションを得る
- 芸術的なひらめき
- 直感でアイデアを思いつく
- 斬新な発想力
- 道が開ける
- 努力の成果が現れる
- 困難に活路が見える
- 心に曇りがないこと
- 平穏であること
- リラックスしている
- 中庸である
これらのキーワードは、どんな困難の最中にいても希望の光は常にどこかにあるはずであること、またその希望の光からは創造のひらめきをうけとるであろうこと、さらにそうした希望の光は心に曇りがなく穏やかでいる時に見つけることができるもの、
というような星の意味するところから派生してくるキーワードです。
逆位置のキーワードに関しては後ほど改めて解説を加えますが、
これらのキーワードに関しては、正位置だからといって肯定的な解釈を、逆位置だと否定的な解釈といった当てはめ方では解釈を読み誤ります。
正位置であっても、他のカードとの関係性であったりスプレッドの位置次第で否定的に捉えるべき場合もありますのでその点は注意してキーワードを見るようにしましょう。
反対の意味を持つタロットカード
また、タロットのその他のカードの中で、
この星のカードと反対の意味を持つカードは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で反対か |
---|---|
悪魔(大アルカナ15) | 絶望 |
塔(大アルカナ16) | 大変動 |
月(大アルカナ17) | 不安 |
ソードの2 | 感情の流れをせき止める |
ソードの9 | 罪 |
互いの意味を強めるタロットカード
そして、タロットのその他のカードの中で、
星のカードと互いの意味を強めるのは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で互いに強めるか |
---|---|
愚者(大アルカナ0) | 無垢、信頼 |
女帝(大アルカナ3) | 自然に溢れる愛 |
カップの6 | 分かち合い |
カップの10 | 喜び、祝福 |
(参考になる記事:【一覧】小アルカナの意味と覚え方とは?)
それでは次に、星の意味の一般的な解釈例をご紹介します。
意味① 希望を見出す
地球上で誰であっても北極星という夜空に輝く星を見つけることが出来るように、
星のカードは、どのような状況下にるどのような人の中にも見出すことのできる希望という精神の普遍性が描かれていると言えるでしょう。
このカードが出た時には、どのような事にも希望を見出す精神力を発揮せよと伝えています。
失敗や困難な時こそ、海と大地の両方に足をつけている裸身の女性のように、
潜在意識と顕在意識との一体化を図り、穏やかな気持ちで冷静になり、
状況に一筋の光を見出すようにと教えてくれています。
意味② インスピレーションを得る
星のカードに描かれる裸身の女性は、あらゆる生命を生み出し育てる海や大地の象徴です。
彼女が手に持つ水瓶から惜しみなく流れる水は生命力を与える水であり、あらゆるアイデアや直感の源泉となるエネルギーです。
このカードが出た時には、自らの根源的な部分から直感によってインスピレーションを得るであろうことが示されています。
このことは、他人の考えの受け売りではなく、純粋に自己から湧き上がるものであるため、
必然的に斬新で独創的なアイデアであったり、
芸術性の高いアイデアやイメージとなってもたらされるでしょう。
意味③ 道が開ける
闇夜を覆っていた分厚い雲がいなくなった途端に、
夜空に星が輝いている事を見つけることが出来るように、
このカードが出た時には、
それまでの努力や苦労が実を結び、成果となって目に見え始めているであろうことが示されているでしょう。
それは暗中模索の道中に差し込む一筋の光であり、
その光が刺す方向へと進んでいけば良いことを示すものです。
意味④ 心に曇りがないこと
星のカードの空には一切の雲や陰りがありません。
このことは、希望の光は誰の心にも等しく存在しているものなのだけれども、
その光は曇りの無い心でいないと見つけることが出来ないであろうことが示されています。
それは、世俗的な欲望や競争心、執着や嫉妬、
そうした肉眼で見える物事にしか焦点が定まっていない限りは、
見つけることが出来ないであろうことが示されています。
心を穏やかに保ち、全体の中の個としての調和を保ち、
中庸の精神を持つことで初めて常にそこにあった希望を見つけインスピレーションを受け取ることが出来ることを教えています。
星の逆位置について
それでは次に、星のカードが逆位置で出た場合に、一体どのように解釈をしていけば良いのかという点について解説を加えます。
一般的に、逆位置というのは、カードの意味する本質の部分が過剰している状態、不足している状態、正反対の状態を示しています。
そのため星のカードは逆位置であったり、ネガティブな位置関係で出た時には、
キーワードとしては以下のものが当てはまる可能性があるでしょう。
【星の逆位置のキーワード】
- 希望を見出せない
- 未来が不安
- 先行きが不透明
- 行き詰まっている
- 空想に過ぎない
- 現実感が無い
- 理想が高すぎる
- 期待が外れる
- 心に曇りがある
- 偏見を持っている
- 執着心を持っている
- 世俗的な事にしか興味が無い
などです。
これらの逆位置の意味は、偏見や執着などで精神が固定化していたり、物欲や名誉欲など世俗的な事にしか関心がなく、精神的な観点を持っていない場合に、
本来ならば見出せるはずの希望を見出すことが出来ていない状況であることから派生してくるキーワードです。
また、自分では星であると思って追っていたものが、実は水面に映った星でしかなかったことのように、
見出した希望が実は空想に過ぎず、現実離れした誇大妄想や過度な理想主義が災いをもたらしてしまうであろうことを示しているでしょう。
スプレッドでの意味の解釈方法
それでは次に、実際にスプレッドに星のカードが出た時の意味の解釈方法について、
スプレッドに割り当てられた役割に応じて、
星のカードがどのような意味を示しているのかという事について解説をします。
状況
状況として星のカードが出された場合には、混沌とした中においても希望を見出して、意欲をもっていることが伺えるでしょう。
また、内的なところからインスピレーションを受け取っており、
芸術的なセンスや、斬新なアイデアなどを思いついている状況でしょう。
人間関係の面においても、当たり障りなく穏やかで順当である様子が伺えます。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として取るならば、
希望を見出せずにやる気を失ってしまている状態や、
ありのままの自分でいずに心が曇ってしまいっている様子が伺えます。
相手の気持ち
相手の気持ちとして星のカードが出たならば、
相手としては現状に対して希望を見出していることが伺えるでしょう。
また、全体的な調和が取れた穏やかな内面があり、
曇りのない目で物事を見ることが出来ているでしょう。
確かな理想と意欲をもち前進する気持ちになっているでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
過度な期待や高すぎる理想がかえってあだとなり、
現実離れした気持ちをもっているでしょう。
もしくは、希望が持てずに不安な気持ちでいっぱいの可能性もあるでしょう。
原因・理由
良い出来事に対する理由として星のカードが出されたのであれば、
それは過去において色眼鏡をかけない純粋な心であったために、
確かな希望を見出すことが出来前進を重ねてきたことが、
良い結果をもたらしたということが伺えるでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな出来事の原因として捉えるならば、
過去において、理想が高過ぎて、現実に対してがっかりしてしまっている事や、
希望を見失い自信がなく意欲を失ってしまっていたことなどが原因として考えられるでしょう。
最終結果
最終結果として星のカードが出されたのであれば、
先行きは概ね良好で、希望の光を見つけることができるでしょう。
頭は冴え渡り、知恵と想像力が花開きます。
見通しは明るいと言えるでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティな意味として捉えるならば、
現実をありのままに見ることが出来ずに、変に浮世離れした妄想をしてしまっていることであったり、
希望を見出せずに自信を失って足を止めてしまう可能性を指摘されているでしょう。
対策
対策として星のカードが出されたのであれば、
内なる希望の光を信じて前進をするようにとカードは教えてくれています。
常に希望を保ち続け、ひらめきを大切にするようにしましょう。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、過度な期待や高すぎる理想が、
現実離れした妄想になってしまっているであろうことが指摘されているでしょう。
恋愛について
タロット占いと恋愛の動向とはよくセットで取り上げられるテーマです。
それでは次に、恋愛という文脈で、
出会い、片思い、復縁、交際中、結婚
という5つのテーマごとに、正位置・逆位置での力のカードの解釈例についてご紹介していきます。
いずれも、星のカードが象徴する事柄をベースに、
そこから連想的にイメージできる内容が占いでの解釈となりますので、
一体星のカードのどういった部分がこのような解釈につながっているのかという点に着目しながら読み進めるとタロットリーディングの能力向上にも繋がるでしょう。
出会い
出会いについては、希望がもてる状況であることが示されているでしょう。
もしも理想の相手と会えないのではと不安を抱えているのであれば、
そんなことはないと自信を持って前進すると良いでしょう。
直感を大切にしましょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として取れるのであれば、
理想が高すぎることであったり、的外れな努力をしていること、
また恋愛関係に対して偏った考えを持っていることなどが、
理想の出会いを妨げてしまっている原因として指摘されているでしょう。
片思い
片思いに関しては、片思いの相手が自分にとっての一番星のように希望として映っている様子が示されている可能性があるでしょう。
恋愛成就の希望はまだまだあると考えても良いでしょう。
ただし、恋愛の成就を示して言うわけではなく、
まだ希望はあるということが強調されているでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
いまいち自信が持てずに恋心に勢いがつかない様子であったり、
相手の視野に入っていないであろうことなどが示されているでしょう。
復縁
復縁に関しては、
希望はまだあることが示されているでしょう。
偏った視点を持たないように注意をしましょう。
逆位置の場合
逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
復縁に関しては本当の希望の見出し先とは異なることが示されている可能性があるでしょう。
交際中
交際中に関して星のカードが出たのであれば、
それは2人の関係が調和がとれており穏やかであることが示されているでしょう。
これからの2人の関係の発展についても希望を見出せる状況と言えます。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
今後の2人の関係の持続に希望を見出せなくなってきている心境が伺えます。
結婚
結婚に関して星のカードが出たのであれば、
すぐに縁談が持ち込まれるわけではなさそうですが、
いずれその時がくるであろうことが示されているでしょう。
逆位置の場合
逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
結婚自体に希望や魅力を感じていない様子が伺えます。
仕事や未来について
さて、上では恋愛の占いについての解釈例をご紹介しましたが、
それでは最後に、仕事や未来についての占いにおいて、星のカードが意味することの例をご紹介します。
仕事について
仕事に関しては、穏やかに順調である様子が伺え、今後の見通しも見えているでしょう。
職場の人間関係も調和がとれ穏やかで居心地が良いと示されています。
内側から湧き上がるインスピレーションを大切にすると仕事においても吉と出るでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな位置関係などである場合には、
仕事に対して、高すぎる理想など偏った見方をしてしまっていることが、現実離れした態度や企画として現れしまっているであろうことが指摘されているでしょう。
もしくは、仕事やプロジェクトの先行きが不透明であることに不安を感じてしまっていることが警告されている場合もあるでしょう。
いついかなる時も、状況にたいして希望を見出すことを忘れないようにしましょう。
未来について
未来について星が出されたのであれば、
今のまま未来を信じて努力を続けていけば必ず道は開けてくるであろうことが示されています。
たとえ、現時点で先行きが不透明で出口の見えないトンネルの中を走っているような気分であったとしても、
心の中で希望の光を見失わずに前進し続ければ必ず状況は好転するであろうことが告げられています。
曇りない心で、ポジティブな思考を維持するように心がけましょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
ありのままで自分や世界を見ない曇った心が、希望の光を自ら遠ざけてしまう結果になってしまうことが警告されているでしょう。
もしくは、高すぎる理想や、現実離れした考えが指摘されており、
今のままでは実現はおろか先行き不透明な感覚がまとまりついてしまうことが示されています。
全体の中に位置する個としての認識とバランス感覚を大切にして、
状況や自分自身をありのままに見つめ、
その上で見出せる確かな希望の光を探すようにしましょうと告げられています。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、タロットカードの大アルカナ17番の「星」のカードについて、
その絵札の解説からシンボルの意味、
また占いでの星の一般的な解釈方法から、スプレッドや恋愛・仕事などの占い別での解釈例について、
幅広く解説をしてきました。
占いでの解釈例についても、様々なものを取り上げましたが、
その解釈の根拠としてはこのカードが象徴する一連の物語の側面にあることに注目し、
占いの内容や他のカードとの関係性などから、より応用性・柔軟性のある解釈ができるようになりましょう。
当サイトでは他にも大アルカナ・小アルカナについての理解が深まるような記事やそのほかのアルカナについての解説もしておりますので、
タロットカードにご興味のある方は是非そちらもご参考くださいね。
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