このページでは、タロットカードの大アルカナの19番が付された「太陽」のカードについての解説を行います。
解説の流れとしては、まずはじめに太陽のカードの背景知識を持つために絵札が象徴する事柄についての解説をします。
次に、正位置・逆位置での一般的な解釈方法を解説し、最終結果や対策などスプレッドに割り当てられた意味での解釈例を紹介。
そして最後に、恋愛、相手の気持ちや仕事、未来の予測といった、
占い用途別での解釈の方法についての解説をします。
あくまでも、タロット占いでは質問の内容であったり、並べられた他のカードとの関係性から意味が定まるものではありますが、
そうした応用的な解釈が可能になるためにも、まずはカードに秘められたシンボルの理解と、基本的な解釈方法についての理解が欠かせないでしょう。
なお、当ページでは主に「ウェイト版」のタロットカードの太陽の意味についての解説を行いますが、その他の版のタロットカードについても類似している事柄の方が多いので、いずれにしても役に立てる内容になっています。
この記事の内容
タロットカードの太陽とは?
タロットカード大アルカナ19番が付いたこのカードには「太陽(THE SUN)」という名前が付いています。
晴れやかにさも幸運を意味しそうなこのカードが出ると、ホッと一安心してしまう方も多いことでしょう。
一体このカードはどのようなことを物語っているのでしょうか。
それではまず初めに、太陽のカードの解釈をするにあたっての背景知識の解説をします。
ウェイト版のタロットカードをお持ちの方は太陽のカードをお手元にご用意して実際に見ながら解説をお読みになると良いでしょう。
もしお手元になくても上の写真を見ながら自分なりにこのカードから一体どのようなことを感じるかを大切にしながら読み進めてみて下さい。
絵札の説明
青空のど真ん中には大きな太陽がじっとこちらを見つめながら輝き、
そこからは12本のまっすぐな光線(1本は19の数字に隠れている)と10本の破線形の光線とが放たれています。
そんな太陽にじっと見守られるかのごとく、そこには1人の裸身の幼子が少し灰色が入った白馬にのって、大きな赤い色の旗をかざして楽しそうにはしゃいでいます。
幼子の頭には6つの花がついた飾りがつき、そこからは愚者の同じ羽の頭飾りが1本着けられています。
幼子がそうして無邪気にはしゃいでいられるのも、そこが灰色の堀に囲まれた安全な場所である証拠でしょう。
堀の上には世界の四大要素を象徴するかのごとく4つのひまりの花が咲いています。
このカードが象徴することとは
太陽のカードが象徴しているのは、人間一人一人は誰であっても、その本質的な意味において太陽の光を惜しみなく浴びて祝福される幼子である、
という事です。
このカードに描かれているのは、曇り一つなく晴れ晴れとした状態や周囲から祝福される事柄が暗示されており、まさに成功や幸福の象徴です。
ただし、裸の幼子が灰色の堀の内側にいることからも分かるように、
その成功や幸福というのはあくまでも物質的・世俗的な領域内での話であって、
霊的な昇華などが意味されているわけではないことには注意しましょう。
子供の無垢な姿からは、光の下では邪神の入り込む余地がない事が示されているでしょう。
星、月と太陽との関係
大アルカナ17番、18番、19番の3枚は、星・月・太陽と続き、
いずれも私たち人間を取り囲む天に焦点が行っています。
このことは、この3枚が大アルカナとしては人間が生きるこの世界の基本的な基礎設定を象徴していると考えることができ、
星と月とが、世界の負の側面として希望の光と不安の種の両方ともが見出せるものであること、
そして精神の夜明け後の太陽のもとでは世界の正の側面として、自然に獣性を服従させて、祝福のもと前進へと導かれるという面が示されているでしょう。
オススメ記事:
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シンボルの意味
さて、そんな太陽のカードですが、その絵札には注目すべきシンボルの数々が散りばめられています。
これらのシンボルは、太陽の他にもウェイト版のタロットカード全体において一貫して適用されており、
これらのシンボルの象徴する事柄への理解があると、より一層タロットカードへの理解が深まります。
シンボル | 意味 |
---|---|
子供 | 初々しさ、天真爛漫、純粋無垢である様 |
太陽 | 栄誉、繁栄を象徴 |
ひまわり | 太陽のエネルギーを象徴 |
馬 | 生きるための本能、生命力の象徴 |
旗 | 理想の象徴 |
赤 | 勝利、情熱、血肉を象徴 |
灰色 | 物質、世俗を象徴 |
10 | 完成、完全性を象徴、占星学の10天体も |
12 | 占星学での黄道十二宮を象徴 |
関連事項について
また、タロットカードに関連する背景的な事項と、太陽のカードとの関連についても下記にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
4大元素 | 火 |
惑星 | 太陽 |
十二宮 | 獅子宮 |
十二星座 | 獅子座 |
生命の樹 | 第十九の鍵、三十番目の小径 |
鉱物 | ダイヤモンド |
花 | ひまわり |
ハーブ | ローレル |
食品 | 米 |
エジプト神 | ラー |
ギリシア守護神 | アポロン |
曜日 | 日曜日 |
人体 | 心臓 |
色彩 | 金 |
ヘブライ文字 | レーシュ |
(そのほか参考になる記事 【一覧】タロットの大アルカナの意味・覚え方とは?)
占いでの意味について
それでは、次に実際のタロット占いの際に、太陽のカードが出てきた際にどのようにその意味を解釈していったら良いのかという点について解説をします。
ただし、その前に念を押しておかなくてはいけないことがあり、
それはタロットカードの意味は定まったものでは決してなく、
カードからどのような事をその時感じるかや、スプレッドの中での他のカードとの関係性などから、非常に流動的に意味を読み取っていく必要があるという事です。
そのため、正位置ではこの意味、逆位置ではこの意味、というような固定的な解釈であったり、このカードには〇〇通りの解釈方法があって今回はこの解釈に当てはまるといった、
逐語的な解釈などは避けるようにしましょう。
それを踏まえた上で、タロットカードの太陽の意味の解釈について、
まずはそのキーワードを意味のまとまりごとに分類して紹介し、
他のカードの関係性について、反対の意味を持つカードと、互いの意味を強める意味を持つカードを紹介。
その後、太陽の意味の解釈例をご紹介していきます。
キーワード
それではまずはじめに、太陽のカードから導き出すことが可能である解釈のキーワードまとめました。
太陽の絵札から読み取ることが可能な大きな意味のまとまりごとにキーワードをまとめました。
どのキーワードにしても、「このカードが象徴することとは」の箇所で説明したような事柄をベースに、
そこから派生的に発生するキーワードが太陽を取り巻く占い的な解釈のキーワードとなります。
【太陽のキーワード】
- 幸福
- 天真爛漫
- 喜びの実感
- 安楽
- 成就
- 成功
- 獲得
- 勝利
- 啓蒙
- 理解する
- 進歩
- 視界が開ける
- 自信がある
- 意欲に溢れる
- 信用している
- 信じている
これらのキーワードが、太陽のカードが、人間の人生の正の側面を象徴しているということ、
また、舞台が世俗的・物質的な世界であること、そして星や月のカードの夜の負の側面とは対比的に描かれているという事から導くことができるキーワードです。
逆位置のキーワードに関しては後ほど改めて解説を加えますが、
これらのキーワードに関しては、正位置だからといって肯定的な解釈を、逆位置だと否定的な解釈といった当てはめ方では解釈を読み誤ります。
正位置であっても、他のカードとの関係性であったりスプレッドの位置次第で否定的に捉えるべき場合もありますのでその点は注意してキーワードを見るようにしましょう。
反対の意味を持つタロットカード
また、タロットのその他のカードの中で、
この太陽のカードと反対の意味を持つカードは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で反対か |
---|---|
月(大アルカナ18) | 混乱、幻影 |
カップの8 | 疲労 |
ソードの6 | 憂鬱 |
ペンタクルの5 | 衰退 |
互いの意味を強めるタロットカード
そして、タロットのその他のカードの中で、
太陽のカードと互いの意味を強めるのは以下の通りです。
カード名 | どういう意味で互いに強めるか |
---|---|
塔(大アルカナ16) | 啓蒙、啓示 |
世界(大アルカナ21) | 達成 |
ワンドの2 | 個の力 |
ワンドの6 | 喝采 |
(参考になる記事:【一覧】小アルカナの意味と覚え方とは?)
それでは次に、太陽の意味の一般的な解釈例をご紹介します。
意味① 幸福
太陽のカードには、天真爛漫に両手を広げ白馬にのる幼子の姿が象徴的に描かれています。
幼子は、この人生のテーマがその本質的な意味において「喜び」であることを理解しており、太陽が指し示す方向に確かな理想、幸福があることを知っているのです。
このカードが出た時には、まさに幸福の訪れを示していたり、
天真爛漫になって物事に意欲を持って取り組める事、
また喜びの実感をもって清々しい気持ちでいられることなどが示されているでしょう。
意味② 成就
太陽のカードには、灰色の堀に囲まれており、それはこの世界が堀によって守られている内側の世界である事が象徴されています。
太陽に描かれる幼子は、白馬に乗って赤い旗を掲げているように、
すでに目標の成就に向かって前進をしていることが分かっているのです。
このカードが出た時には、そうした物質的・世俗的な意味においての内側の世界においての成就や達成、勝利が示されていると言えるでしょう。
それはまさに成功することを信じて疑わずに前進をし続ける過程自体をも象徴しているとも言えるでしょう。
意味③ 啓蒙
大空に立ち昇る太陽は、まさに精神の夜明けの象徴であり、
そのことは長く暗く、先行きも不透明でせいぜい希望の光を見出すしかなかったような夜の世界から抜け出して、
明らかな輝きと啓示でもってその行き先を照らして導いてくれる啓蒙の光と言えるでしょう。
このカードが出た時には、
まさに視界が明るく開けて行く様が示されており、
今まで見えていなかったものが見えたり、理解できたり、
物事の核心部分を明らかにしていくことができるであろうことが示されているでしょう。
啓蒙された新しい自分でもって大きく前進をしていくであろうことも暗示されているでしょう。
意味④ 自信
太陽に描かれる幼子は、人生における本質的なテーマは「喜び」であることを知っているからこそ、
その心には確かな自信があり、何一つ不安な要素などありません。
そのことは衣服を身につけず、自分を生命として守る肉体の鎧をも成長させずに子供の姿のままでいることからも、
その自身ぶりが伺えます。
このカードが出た時には、天からの祝福を信じて強く確固たる自信をもつようにと告げられているでしょう。
自信の無さが、本来の道を踏み外させてしまうであろうこと、
力強い太陽の啓示にしたがって歩んでいけばよいことを教えています。
太陽の逆位置について
それでは次に、太陽のカードが逆位置で出た場合に、一体どのように解釈をしていけば良いのかという点について解説を加えます。
一般的に、逆位置というのは、カードの意味する本質の部分が過剰している状態、不足している状態、正反対の状態を示しています。
そのため太陽のカードは逆位置であったり、ネガティブな位置関係で出た時には、
キーワードとしては以下のものが当てはまる可能性があるでしょう。
【太陽の逆位置のキーワード】
- 不幸を感じる
- ネガティブな面を見る
- 失敗をする
- 祝福されていないと感じる
- 幼さが災いする
- 身勝手
- 発想が幼稚
- 若気の至り
- 視野が狭い
- 道理が分かっていない
- 核心部分を掴めていない
- 不注意
- 自信が無い
- 依存している
- 長続きしない
- 不信
などです。
これらの逆位置の意味は、人生の輝きを指し示す「内なる太陽」が見えていないという事、
また祝福されている感覚や天真爛漫さが、度を過ぎたものとなり、
逆に幼稚さや未熟さとしてネガティブに作用してしまっているという事から派生的に出てくるキーワードでしょう。
スプレッドでの意味の解釈方法
それでは次に、実際にスプレッドに太陽のカードが出た時の意味の解釈方法について、
スプレッドに割り当てられた役割に応じて、
太陽のカードがどのような意味を示しているのかという事について解説をします。
状況
状況を示す箇所に太陽のカードが出されたのであれば、
それは当事者が現状に対してポジティブな認識をもっており、生きる事自体に天真爛漫とした喜びの念をもっているであろうことが示されているでしょう。
目的意識を持ち、意欲にあふれ、健康的な状況と言えるでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、
内なる太陽の光が雲で陰っており、なんとなく行き場を失ったような自信のなさが伺えます。
それは、当初の予定通りには事が運ばなくなってしまったという事や、
状況に対するネガティブな見方などが指摘されているでしょう。
また、状況に対する楽観視が過ぎたものとなっており、
幼稚すぎる言動や態度が裏面に出ている可能性があるでしょう。
相手の気持ち
相手の気持ちとして太陽のカードが出されたのであれば、
それは天に祝福されているかのごとくに自信にあふれ、意欲をもって前進しようとしている気持ちが示されているでしょう。
恐れや不安といったネガティブな気持ちは持っていないようです。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、
少し不安な気持ちが見え隠れしているでしょう。
もしくは、状況に対して楽観的になりすぎて、
幼稚な考えをもっていることが指摘されているかもしれません。
原因・理由
良い出来事の理由として太陽のカードが出されたのであれば、
それは物事のポジティブな面を見続け意気揚々と前進を続けてきたことが良い結果に繋がったであろうことが示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置など、ネガティブな出来事の原因としてみるならば、
本当はうまく行くはずの事であっても、ネガティブな面ばかりを見ていてしまっていたこと、
もしくは楽観的すぎるポジティブ思考がかえって不注意を招き、
失敗へと至ったであろうことが指摘されているでしょう。
最終結果
最終結果として太陽のカードが出されたのであれば、
それは結果として本望は叶い、生命力に満ち溢れた状況へと至っているであろうことが示されているでしょう。
また、紆余曲折はあったものの、最終的には道は開け、
これから人生を通じて歩むべき道が見えてくるであろうこともそこには示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置やネガティブな意味として捉えるならば、
状況として曇りが生じてきて物事が停止してしまうであろうことが示されているでしょう。
物事のネガティブな面ではなく、ポジティブな面を見るようにと示されているでしょう。
また、結果自体は概ね良好で目標も達成されかもしれませんが、
そうした成功に踏ん反り返って態度が幼稚なものとなり、
まわりの反感を買いかねないような結果へとなってしまうことも指摘されているでしょう。
対策
対策として太陽のカードが出されたのであれば、
それは太陽の光を感じて活力的であれ、ありのままの自分を謳歌せよとのメッセージと取ることができるでしょう。
自分がスポットライトの光に当たるような場所へと移動せよとの示しともとれるでしょう。
駆け引きは不要で、何事もオープンに自信をもって行くべきであることが示されているでしょう。
逆位置の場合
一方で、逆位置である場合には、
楽観的すぎる現状が、逆に空回りしているであろうことが指摘されている可能性があるでしょう。
上ばかりを向いていることが、結果として足元がおろそかになっているであろうことも指摘されているでしょう。
今一度、冷静になって気持ちを高揚状態から鎮める必要性があるでしょう。
恋愛について
タロット占いと恋愛の動向とはよくセットで取り上げられるテーマです。
それでは次に、恋愛という文脈で、
出会い、片思い、復縁、交際中、結婚
という5つのテーマごとに、正位置・逆位置での力のカードの解釈例についてご紹介していきます。
いずれも、太陽のカードが象徴する事柄をベースに、
そこから連想的にイメージできる内容が占いでの解釈となりますので、
一体太陽のカードのどういった部分がこのような解釈につながっているのかという点に着目しながら読み進めるとタロットリーディングの能力向上にも繋がるでしょう。
出会い
出会いに関して太陽のカードが出されたのであれば、
出会いに関して先行き良好であることが示されている場合もあれば、
そもそもの自分自身の傾向として人生を自分なりに謳歌していきたいという気持ちが強く、世間一般的な恋愛や特定の異性の束縛は受けたくなく、
気心のしれた友達たちとワイワイ楽しく過ごしたいと思っていることが示されている可能性もあるでしょう。
逆位置の場合
逆位置である場合には、
出会いに関しても曇りが見えていたり、出会いがあったとしても、どこかネガティブな側面ばかりを見てしまうことが示されている可能性があります。
本質的な意味において太陽に祝福されていることを思い返せば、
それに応じて自然と理想的な良い出会いも導かれてくるのでは無いでしょうか。
片思い
片思いに関して太陽のカードが出たのであれば、その思いは今後成就されるであろうこと、そのまま自信をもって前進するようにと示されていると捉えることが出来るでしょう。
また、片思いの相手と童心にかえってはしゃいで楽しむようなイベントなどに出かけることが吉と出ている可能性があります。
もしくは、異性関係としてではなく、友達として良い関係が築けるであろうことが示されている場合もありますので、
他のカードとの兼ね合いを見ることが大切でしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、
片思い中の相手を前に、自信を持てず自分らしさを発揮できていないことが示されているでしょう。
復縁
復縁に関して太陽のカードが出されたのであれば、
それは復縁に対して祝福されており、その思いはいずれ叶うであろうことが示されていると捉えることもできますし、
復縁をしたいという過去の思いに囚われるのではなく、
内なる太陽の輝きを取り戻してもっと前向きに前進せよというメッセージであるとも捉えることが出来るでしょう。
逆位置の場合
逆位置であるならば、復縁を前にして先行きが不透明である様子が伺えます。
それは自分自身への自信の無さからくるものかもしれませんし、
復縁に取り組むことは本来進むべき人生の道ではないことが暗示されている可能性もあるでしょう。
交際中
交際中に対して太陽が出されたのであれば、2人の関係は良好でありのままの姿でのびのびと関係が発展していくであろうことが示されているでしょう。
包み隠さずオープンで明るい関係性がうかがえ、活気があることでしょう。
交際がそのまま発展していって結婚が予期されていることもあることでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置である場合には、2人の間に気持ちのすれ違いあることが暗示されている可能性があるでしょう。
もしくは2人の関係に対して周囲からの反対があるなど祝福されていることを感じられない場合もあるでしょう。
結婚
結婚に関して太陽のカードが出されたのあれば、
これから良い縁談が持ち込まれるであろうことが示されているでしょう
心が晴れやかになるような相手、馬の合う人との縁談が予期されているでしょう。
結婚を前に、視界が開けるような体験があるかもしれませんし、
結婚じたいが自分にとって今後の道が開けるような喜ばし経験であることが示されている場合もあるでしょう。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、結婚観や、子供や家庭に対する見解の相違から、
結婚に対して先行き不透明な様子が伺えます。
どこか結婚に対して不安な心があり、その心が結婚に対してネガティブな面ばかりを見ているであろうことが指摘されているかもしれません。
仕事や未来について
さて、上では恋愛の占いについての解釈例をご紹介しましたが、
それでは最後に、仕事や未来についての占いにおいて、太陽のカードが意味することの例をご紹介します。
仕事について
仕事に関して太陽のカードが出されたのであれば、
これからの仕事に対するイメージが具体的に描け、見通しがはっきりとしていること、
また仕事に対して意欲をもって取り組むことができており、
そのまま前進していけば良いことが示されているでしょう。
バイタリティにあふれ、順調で、
実力を認めてもらえていること、天に祝福されているかのごとく、
順風満帆に事が進んでいる様子が示されています。
逆位置の場合
一方で逆位置であるならば、仕事に対して楽しさや喜びを見出せておらず、
先行きが不透明であることや、意欲を失いがちであることなどが示されているでしょう。
もしくは、仕事に対する楽観的な視点がかえって、相手に対して失礼な言動となって現れてしまっていたり、
注意を怠ってしまっている様子が指摘されているでしょう。
未来について
未来について太陽が出たのであれば、
たとえ今は困難の中にいようとも、いずれ必ず祝福される時期がくるであろう事が示されています。
物事のネガティブな面ではなく、ポジティブな面を積極的に見出し、
前向きに意欲を持って前進を重ねていくようにと伝えられているでしょう。
逆位置の場合
逆位置であるならば、このままいくと内なる太陽の輝きを見失い、
状況に対して喜びや楽しさを見出せなくなってしまうであろうことが示されているでしょう。
もしくは、状況に対する認識の甘さや楽観すぎる考えが、
今後足元をすくってしまうような出来事へと繋がるであろう事が指摘されているでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
このページでは、タロットカードの大アルカナ19番の「太陽」のカードについて、
その絵札の解説からシンボルの意味、
また占いでの太陽の一般的な解釈方法から、スプレッドや恋愛・仕事などの占い別での解釈例について、
幅広く解説をしてきました。
占いでの解釈例についても、様々なものを取り上げましたが、
その解釈の根拠としてはこのカードが象徴する一連の物語の側面にあることに注目し、
占いの内容や他のカードとの関係性などから、より応用性・柔軟性のある解釈ができるようになりましょう。
当サイトでは他にも大アルカナ・小アルカナについての理解が深まるような記事やそのほかのアルカナについての解説もしておりますので、
タロットカードにご興味のある方は是非そちらもご参考くださいね。
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