このページでは、占星術における蠍座の役割や意味についてまとめています。
その基本的な知識の解説から、ホロスコープでの意味の解釈のポイント、
そして各天体と蠍座の関係などについてまとめています。
ホロスコープで必要な蠍座の知識
蠍座の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
時間数字 | 8 |
正負 | 内向(ー) |
三区分 | 固定 |
四元素 | 水 |
支配星(副支配星) | 冥王星(火星) |
身体対応 | 性器・直腸・膀胱 |
蠍座は12星座の中で8番目に位置しますが、この8という数字は死と再生を意味しており、それまでの流れを一旦止め溶解し、そこから新たなものを生み出すことを意味します。
また、正負の二区分ではマイナスの内向で、三区分では固定、そして四元素では水であることから、
蠍座では、受け身的なあり方で他者との一体化と定着の性質があることが示されています。
蠍座の役割
12星座のテーマを大きく四分割すると、蠍座は「社会的人格の育成」の2番目であることがわかります。
1つ前の天秤座では、不特定多数の他者との交流の中で自分という存在の大枠を客観的に認識することになるわけですが、
続くこの蠍座では、天秤座の段階で出会った特定の他者との深い関係性を築くことで一体化し根底的に自他ともに変容していくプロセスを体験していきます。
ただし、蠍座の段階で関わる他者というのは、蟹座で扱ったような肉親関係といった共通の背景を持つ身近な存在ではなく、育ちも生まれも異なり、考え方や指向性も異なる他者です。
例えるならば、天秤座が結婚という行為とすると蠍座はその後の結婚生活であり、
完成された個人意識同士が関わる中で互いに変容していくことを学ぶのが蠍座のテーマであると言えるでしょう。
蠍座のイメージ
蠍座のテーマをイメージで捉えるとするならば、
上図のように、価値観や個性も異なる他者との一体化、すなわち完成された個人同士の相互作用が生み出す変容を体験することが、
蠍座のテーマであると言えるでしょう。
それは言い換えるならば、それまでの自分らしさなるものを溶解して、
他者からの影響を踏まえた上での新たな自分を形成することであるも言えます。
結果として、それまでの100%自分主体の個我から、部分的に他者の意識が入り込んだ自意識へと進化を遂げることになります。
蠍座のキーワード
以上を踏まえた上で、
ホロスコープを読み解いて行く際に当てはめることができる蠍座のキーワードとして、
ポジティブな意味とネガティブな意味とに分けて解説をします。
ポジティブな意味
【蠍座のポジティブなキーワード】
- 思いやりの深さ
- ひたむきな姿勢
- 親密な関係
- 探究心
- 集中力
- 徹底的
- 再生力
- 自己の変容
ここまで述べてきたように、蠍座の他者と一体化しようとする意識は、思いやりの深さや親密な関係となって現れます。
また、蠍座の一体化の対象は人間だけであるとは限らず、
特定の学問分野や研究対象に徹底的にのめり込んで探求していくことも可能にします。
また、蠍座ではそれまでの自意識の枠組みを取り外して他の意識との融合を可能にするため、それはそれまでの自己の変容や死と再生という意味も出てきます。
ネガティブな意味
【蠍座のネガティブなキーワード】
- 深すぎる愛
- 束縛
- 執着
- 嫉妬
- 支配
- 操作する
- 権力の行使
- 粘着質
- 切り替えられない
- 依存する
- 不器用
また、そうした蠍座の他者との一体化しようとする意志は、
時には深すぎる愛や嫉妬心、束縛、そして他者への支配やコントロールという現れ方もします。
また、一体化したまま離れられず、依存体質、粘着質といった傾向も出てきます。
蠍座と天体の関係
ホロスコープにおいては、天体が人間の意識の種類を示しているとするならば、星座(サイン)はその意識が現れる舞台であると捉えることができます。
そのため、天体のテーマを主語と述語で示すとするならば、
星座は副詞であると捉えることが可能で、「どのように」の部分を担っていると捉えることができるでしょう。
蠍座のテーマを一言で言い表すならば、「自他の溶解」であり、
天体x蠍座が意味することは、「天体の意識が担うテーマにおいて自他を一体化させる」と捉えることができるでしょう。
ただし、ここでいう「他」というのは人間だけではなく、特定の物事も含まれます。
その上で、蠍座と天体の関係について簡単に一覧にまとめました。
天体(テーマ) | 蠍座x天体の意味 |
---|---|
月(情緒) | 物事の本質への深い洞察力、こだわり |
水星(知性) | 知的な探求を行う |
金星(感覚) | 深い絆、関係、理解への美意識 |
太陽(活力) | 特定の物事を突き詰めていくことへの活力 |
火星(積極) | 外へ向かうはずのエネルギーを内に込める |
木星(発展) | 特定の物事への信念が発展をもたらす |
土星(制限) | 深いつながりを持つことへのコンプレックス |
天王星(新しい見方) | 変革への強いこだわり |
海王星(陶酔) | 未知なるもの・神秘への陶酔、憧れ、興味 |
冥王星(死と再生) | 劇的な消滅と再生 |
また、各天体についての解説および蠍座との関係性については、
下記の記事それぞれでも触れておりますので是非そちらもご参考ください。
【10天体それぞれの解説記事一覧】
□【ホロスコープ】占星術での月の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での水星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での金星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での太陽の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での火星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での木星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での土星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での天王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での海王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での冥王星の意味まとめ
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、ホロスコープを読み解いていく際の蠍座のサインの解釈について、
その必要な知識からポイントまでを解説してきました。
また当サイトではホロスコープの読み方から、占星術の知識について様々な観点からまとめておりますので、
是非そのほかの記事もご覧になっていってくださいね。