このページでは、占星術における獅子座の役割や意味についてまとめています。
その基本的な知識の解説から、ホロスコープでの意味の解釈のポイント、
そして各天体と獅子座の関係などについてまとめています。
ホロスコープで必要な獅子座の知識
獅子座の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
時間数字 | 5 |
二区分 | 外向(+) |
三区分 | 固定 |
四元素 | 火 |
支配星 | 太陽 |
身体対応 | 心臓・脾臓・背中 |
獅子座は春分点から120度の箇所から始まりますが、この120という数字は一周360度の円を3分割する箇所となります。
3という数字は、拡大・延長・洗練化という意味をもっており、
獅子座では春分点から入り込む意志を、人間的なレベルで拡大し、楽しいものにとしようとします。
また、二区分では外向(+)であり、四元素は火であることから、
その性質は閃きや直感、情熱といった要素を外に向けて打ち出していく事にあることが分かります。
一方で、三区分では固定であり、このことは獅子座の勢いが固定的な価値観や視点に基づいているという事が示されています。
そして、支配星は太陽であり、自分が中心であるという傾向にあります。その結果、他人が作ったものや、他人が仕切る場所には居心地の悪さを感じてしまい、改めて自分で再構築を試みたり自分が中心になって場を取り仕切ろうとします。
獅子座の役割
そんな獅子座ですが、12星座全体で見た時には、上図のように「人間性の育成」の段階における蟹座に続くフェーズであることが分かります。
このことから獅子座では、蟹座で形成された身近な世界における共通の価値観や共感や情感といったことを踏まえた上での人間的な創造性を学ぶ段階であることが分かります。
獅子座の主な性格として、自分をドラマ化して演出する傾向にありますが、
その根底には意志の疎通のとれた身近な他者がいるのです。
こうして獅子座の段階では、他者ありきの共同空間において自分らしさを表現することで、蟹座の段階で埋没させた自意識を改めて再確認することとなります。
このように、人間的な創造性というものを学ぶのが獅子座の役割であると言えます。
獅子座のイメージ
獅子座は、自己表現・創造力の星座ですが、その大前提としては「他者の目」があるということは忘れてはいけません。
獅子座を通じて学ぶ「自分らしさ」というのは、自分の属する身近な集団内における共通の価値観を土台に、
その価値観に照らし合わせて拍手や感嘆を得られるような形式で自分を表現するというものです。
それは、舞台でのパフォーマンスのように、舞台芸術という価値体系の中に属したまま、最大限の自分らしさを表に打ち出すものです。
ただし、獅子座の主題は、あくまでも「人間性の形成の一環の中での自己表現の学び」であって、焦点は自分自身にあります。
そのため、天秤座以降のもっと広い領域を含む社会性や社会的客観性というものは考慮されておらず、
結果として独りよがり、自己満足、単なる目立ちたがりという事になることもあります。
獅子座のキーワード
以上を踏まえた上で、
ホロスコープを読み解いて行く際に当てはめることができる双子座のキーワードとして、
ポジティブな意味とネガティブな意味とに分けて解説をします。
ポジティブな意味
【獅子座のポジティブなキーワード】
- 創造力
- 豊かな表現力
- ドラマチックな演出
- オリジナリティの発揮
- エネルギッシュ
- 若々しさ
- 遊び心
- ダイナミックで豪快
- 意志力
- 粘り強い
- 貫く
- 自信
ここまでも述べてきたように、獅子座は自らの存在を自分が属するコミュニティの中ではっきりと打ち出す傾向にあり、
そのことは、高い創造力・表現力、そしてドラマチックな演出力となって現れます。
また、そうした自分を目立たせたい、自分の存在を明確にしたいという思いは強く勢いのあるもので、若々しさやエネルギッシュな活力を伴います。
そして、獅子座は三区分での固定にあるように、意志強固に粘る強く意志を貫くという傾向にあります。
ネガティブな意味
【獅子座のネガティブなキーワード】
- 自己中心的
- わがまま
- 支配的
- 傲慢さ
- 陶酔
- 熱狂
- 自己満足
- オカルティック
12星座の獅子座の段階ではまだ社会性という意識が育っておらず、
獅子座の性質が悪く出てしまうと、それは他者の共感を得られない自己中心性であったり、支配的な傾向として現れます。
また、自己表現にこだわるあまり、結果的に陶酔状態であったり、自己満足にすぎない状態になる場合もあるでしょう。
獅子座と天体の関係
ホロスコープにおいては、天体が人間の意識の種類を示しているとするならば、星座(サイン)はその意識が現れる舞台であると捉えることができます。
そのため、天体のテーマを主語と述語で示すとするならば、
星座は副詞であると捉えることが可能で、「どのように」の部分を担っていると捉えることができるでしょう。
獅子座のテーマを一言で言い表すならば、「自己表現の意志」であり、
天体x獅子座が意味することは、「天体の担う意識を対外的に表現していく意志」と捉えることができるでしょう。
その上で、獅子座と天体の関係について簡単に一覧にまとめました。
天体(テーマ) | 獅子座x天体の意味 |
---|---|
月(情緒) | 自分を表現することへの本能的欲求 |
水星(伝達) | 創造力と表現力に優れ他者への伝達能力が高い |
金星(感覚) | ドラマチックな演出・展開への美意識 |
太陽(活力) | 主体的に何かを創造し表現することへの自信・活力 |
火星(積極) | 理想に向かってエネルギッシュに突き進む積極性 |
木星(発展) | 自己表現と自己演出を通じて持ち上げられていく |
土星(制限) | 他者に認められないことへのコンプレックス、恐れ |
天王星(新しい見方) | 新しい価値観を持ち込む変革者のリーダー的存在 |
海王星(陶酔) | ドラマ性のある領域への熱狂、陶酔 |
冥王星(死生観) | 自分らしさを押し殺して社会や生命を守る |
また、各天体についての解説および獅子座との関係性については、
下記の記事それぞれでも触れておりますので是非そちらもご参考ください。
【10天体それぞれの解説記事一覧】
□【ホロスコープ】占星術での月の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での水星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での金星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での太陽の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での火星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での木星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での土星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での天王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での海王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での冥王星の意味まとめ
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、ホロスコープを読み解いていく際の獅子座のサインの解釈について、
その必要な知識からポイントまでを解説してきました。
また当サイトではホロスコープの読み方から、占星術の知識について様々な観点からまとめておりますので、
是非そのほかの記事もご覧になっていってくださいね。