このページでは、占星術における牡牛座の役割や意味についてまとめています。
その基本的な知識の解説から、ホロスコープでの意味の解釈のポイント、
そして各天体と牡牛座の関係などについてまとめています。
ホロスコープで必要な牡牛座の知識
牡牛座の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
時間数字 | 2 |
正負 | 内向 |
三区分 | 固定 |
4元素 | 地 |
支配星 | 金星 |
身体対応 | 喉・首・耳・甲状腺・舌 |
牡牛座は12サインの中の2番目に位置付けられており、この2という数字は1が示す全体性の対象化です。言い換えるならば、絶対的な存在を相対化することによって分析可能にします。
すなわち、牡羊座で示された漠然として捉えどころのない個の意識の発露を、実際に認知することを可能にするのが牡牛座のテーマです。
このことは、正負の二区分でマイナスであるように、牡羊座の火の意識を受け入れること、
また三区分では固定、4元素では地からもわかるように、物質的・感覚的に把握可能な形に固定させていくということからも導かれれます。
牡牛座の役割
牡牛座の役割は、牡羊座にはじまる個の意識の発露を、物質的・感覚的に認識可能な対象物へと押し込めるという役割があります。
そのため、牡牛座ではそういった自分の本質的な部分と合致する対象物を求める意識が働き、
そうした意識の働きは美意識といった形で表出することになります。
このことは、固定の性質と地の元素からも分かるように、
ものごとを特定して固定し、認識可能な形へと落とし込むという態度になって現れ、
結果的に価値観へのこだわりや、活動範囲の制限という態度にも現れます。
一方で、そうした態度は目移りせずに特定の対象物にこだわるという高い持久力となっても現れてきます。
天体との関係では、天体が持つ意識の内容が、牡牛座を通る過程で、物質的・感覚的に落とし込まれていくということになります。
牡羊座についてはこちらの記事に記載があります:
【ホロスコープ】占星術の牡羊座の意味まとめ
牡牛座のイメージ
牡牛座の担うテーマをイメージで表現するならば、
それは漠然として捉えようがないのだけれども、確かにそこに存在しているように感じるある特定の意識を、実際に五感を通じて認知可能な形態へと変換することと言えるでしょう。
「私は一体何者なのか。」という問いに対して、一応の答えを明確にすることが、牡牛座を通じて学ぶべきテーマであるとも言えます。
ただし、牡牛座の段階は、まだ牡羊座に続く2番目のステージに過ぎず、
そこでは他者の目や社会の中での自分という視点はありません。
あくまでも、他者抜きに、完全に自己完結的な模索の中で見出せる価値観や美意識といってもよいでしょう。
物心ついた時にはすでに自分の中に形成されている好き嫌いの意識とも言えるでしょう。
それは、「私はこういう人間です。」という似顔絵のテーマについて誰の指示も受けずに自由に描く事に似ていると言えるでしょう。
牡牛座と天体の関係
ホロスコープにおいては、天体が人間の意識の種類を示しているとするならば、星座(サイン)はその意識が現れる舞台であると捉えることができます。
そのため、天体のテーマを主語と述語で示すとするならば、
星座は副詞であると捉えることが可能で、「どのように」の部分を担っていると捉えることができるでしょう。
牡牛座のテーマを一言で言い表すならば、「感覚の固定」であり、
天体x牡牛座が意味することは、「天体が担う意識の固定化」と捉えることができるでしょう。
その上で、牡牛座と天体の関係について簡単に一覧にまとめました。
天体(テーマ) | 牡牛座x天体の意味 |
---|---|
月(情緒) | 保守的、五感で感じた事を重視 |
水星(知性) | 現実的に認識可能な事を重視 |
金星(感覚) | 自分の美意識の発達 |
太陽(活力) | 物質的な豊かさを求める |
火星(積極) | 欲望に対して積極的 |
木星(発展) | 美意識に適った領域での発展 |
土星(制限) | 体感を信じることに苦難 |
天王星(新しさ) | 自分たちならではなのスタイルを確立 |
海王星(普遍性) | 普遍的な美の探求 |
冥王星(死生観) | 死生観の認知 |
また、各天体についての解説および牡牛座との関係性については、
下記の記事それぞれでも触れておりますので是非そちらもご参考ください。
□【ホロスコープ】占星術での月の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での水星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での金星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での太陽の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での火星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での木星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での土星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での天王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での海王星の意味まとめ
□【ホロスコープ】占星術での冥王星の意味まとめ
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、ホロスコープを読み解いていく際の牡牛座のサインの解釈について、
その必要な知識からポイントまでを解説してきました。
また当サイトではホロスコープの読み方から、占星術の知識について様々な観点からまとめておりますので、
是非そのほかの記事もご覧になっていってくださいね。